Memories Off Poems
作:freebird




   White Umbrella 〜降り続ける雨〜

 降り続ける雨
 止む事を知らぬかのように
 降り続ける雨
 決して枯れない悲しみ

 時は流れている
 あれから2年が過ぎた
 時が流れても
 忘れる事は出来ない

 この季節になると 思い出してしまう
 君との想い出を 楽しき日々 悲しき悲劇
 
 眩しいほどに白い傘
 寂しそうに一人 雨に打たれてる
 君が持っていた白い傘
 悲しそうに一人 アスファルトの上



 いつまでも一緒
 僕達はそう信じて
 幸せの日々を
 何も知らない僕達は

 もしあの時僕が 君を呼ばなければ
 失わなかったよ 君との日々 君との時間(とき)

 眩しいほどに白い傘
 嬉しそうに君は 僕に見せていた
 君が持ってた白い傘
 楽しそうに君は 雨の中へ行く



 もどかしい程に長い時を
 この雨の中で待ち続けていた
 だけどそれを望んだのは
 他でも無い 僕自身だったから



 待ち続けていた いつまでも
 酷く長い時を 僕は待っていた
 この雨の中 全力で
 君の下へ走る 雨など気にせずに
 眩しいほどに白い傘
 寂しそうに一人 雨に打たれてる
 君が持ってた白い傘
 悲しそうに一人 アスファルトの上



 降り続ける雨
 止む事を知らぬかのように
 降り続ける雨
 決して枯れない悲しみ



   Bygone Days 〜想い出の日々よ、もう一度〜

 教室の窓から 外を眺めながら
 君の事だけ いつも考えていた
 寂しい夜には 何度も君の家へ
 電話をかけてた それだけで幸せだった

 君の笑顔も 君の泣き顔も
 全てが愛しい 何よりも愛しい

 ああ 過ぎ去りし日々よ
 かけがえの無い日々よ
 あの日々にもし戻れるのなら
 君の伝えたい 僕の想い 色褪せてないこと



 卒業アルバムを 君とめくりながら
 なつかしかったね なんて笑い合ってた
 あの日の夜とは違うよ 君はいない
 ケータイ投げ捨て いつまでも泣いていた

 僕の言葉で 君を傷つけたね
 ゴメン謝るよ だからもう泣かないで

 ああ 想い出の日々よ
 忘れられない日々よ
 あの日々に今戻れるのなら
 君を守りたい あの悲劇から



 ああ 懐かしき日々よ
 二度と戻れぬ日々よ
 あの時をやり直せるのなら
 全て捨てていい 君に逢いたい
 ああ 過ぎ去りし日々よ
 かけがえの無い日々よ
 あの日々にもし戻れるのなら
 君に伝えたい 僕の想い
 君と歩きたい あの場所を 約束のあの場所を



 逢いたい……もう一度だけ……
 二度と戻れない……だけど戻りたい……
 逢いたい……もう一度だけ……
 君を守りたい……二度と悲しみたくはない…………



   A Repeating Life 〜かけがえの無い日々〜

 繰り返す何も変わらない日々
 いつもと同じ学校への道
 そして今日も君と駅で出会い
 何も変わらぬありきたりの日々

 今はそんな毎日を
 のんびりと平和に過ごしている
 繰り返される毎日に
 疑問など感じた事は無かったよ

 君と過ごすこの毎日は
 とても充実して幸せで
 君と馬鹿して笑い合ってる
 かけがえの無い日々を君と過ごす



 たまに君を馬鹿にして笑って
 たまに君に優しく接したり

 僕ら昔からずっと
 お互いの気持ち分かり合える
 それが当然だと思い
 唯流されるままに過ごしているよ

 いつも同じこの毎日に
 心に穴が開いた感じの
 不思議な空虚感抱いてる
 ありふれた毎日を君と過ごす



 今日も君に起こされて
 今日も君と学校へ向かう
 ヘタなくせに料理したり
 部屋の掃除をしてくれる
 いつもうるさいけれど
 いつも隣にいなきゃ少し寂しい



 君と過ごすこの毎日は
 手放せぬ大切な日々だよ
 昔から続く君との
 日々を失いたくは無い
 いつも同じこの毎日に
 もし疑問を感じたとしても
 今はまだあえてこの日々
 君と大切に過ごしていきたいよ



 My best friend
 Childfood friend
 かけがえの無い 日々を君と…………



   TEARS 〜この雨はいつ上がる?〜

 閉め忘れたんじゃない
 閉められなかったんだ
 僕はそのドアを閉められなかった

 いつまでもあの過去に
 縛られて抜け出せず
 同じ過ちを繰り返してる

 季節は流れ 二度目の秋が
 いつまで僕は 此処に立ち尽くしてる?

 この雨はいつ上がる?
 涙という名のこの雨は
 悲しみは癒える事無く
 唯ひたすら降り続ける



 西日射す教室で
 君は声押し殺し
 一人泣いていた
 想い出の写真見ながら

 失った過去 忘れない過去
 かけがえの無い 想い出の過去

 僕は最近君と
 一言すらも話してない
 僕は話す資格なんて無い
 傷つけたのは僕だから



 僕ら3人 同じ青空
 見上げてたよね 幼い頃に



 この雨は降り続く
 だけど僕はこの雨の中
 唯ひたすら君を探す
 2度と失いたくない だから
 この雨はいつ上がる?
 涙という名のこの雨は
 その答え誰も知らない
 だから自分で見つけ出す
 どんなに時が流れても
 見つけ出さなければならない きっと





   SMAILE 〜雨はそのとき晴れる〜

 僕は走る この雨の中
 傘も差さずに 唯ひたすら
 体中が ずぶ濡れになる
 でもそんな事 どうでもいい

 君の優しさに触れた時
 失われた僕の時間が
 甦ったような気がした
 君はかけがえの無い大切な人

 だから僕は走る この雨の中を
 唯ひたすらに 無我夢中に
 僕は走る 君を探して
 I run in the rain



 あの雨の日 僕が彼女を
 失ったとき 君は僕に
 かけてくれた 優しい言葉
 君も悲しい筈なのに

 君の優しさに気付かずに
 君を信じられなかったよ
 もう2度と失いたくない
 過ち繰り返したくない

 だから僕は走る この雨の中を
 2度と失いたくは無いから
 僕は向かう あの日の場所へ
 I run in the rain



 あの雨の中 僕は一人
 傘を抱いて 唯泣いていた
 あの日の記憶が甦る
 あの場所に傘は落ちていた
 でも君はそこにはいなかった
 雨のグラウンド 君は一人
 雨の中 君は振り返る
 雨と涙に 濡れた顔で



 だから僕は強く 君を抱きしめた
 そして君の唇を塞ぐ
 何も言わないでいい
 君が傍にいる
 僕は唯それだけでいいから
 僕らは今 手に入れたんだ
 Kiss in the rain



 大切な事に気付いた時
 かけがえの無いものに気付いた時
 その時雨は晴れる
 Rain then clear
 僕は過去から抜け出せた
 そしていつかくる
 約束の季節



   For Nowadays 〜君との日々〜

 秋の日の放課後
 紅い夕日に照らされた
 校庭のベンチに
 白いキャンバスを見つけた

 うららかな放課後
 紅い枯葉が舞い降りた
 校庭のベンチの
 白いキャンバスの上へと

 君は顔上げて微笑んだ
 何よりも絵が好きな君

 君との時間(とき)を大切にしよう
 大事なものを 二度と失いたくはないから
 日々は流れてあの秋が来る
 君との今を 決して失いたくは無いから



 枯葉舞う木の下
 青い秋空を見上げて
 公園のベンチで
 青いこの海を見つめて

 君といつまでも二人
 幸せな日々過ごしたい

 過ぎ去る季節 唯流されて
 今を生きよう 決して過去には戻れないから
 後悔なんてしたくないから
 今を生きよう 君との幸せなこの今を



 かつて失ったあの大切な想い出
 かけがえの無い大切な人
 だけどその過去にいつまでも捕らわれて
 前に進めないなんて
 悲しいだけだから 誰も幸せになれないから
 今 歩き出そう 自らの意志で
 眠り続けても 朝は来ない
 失った想いより今ある想い
 その手で掴もう 大切にしよう
 かけがえの無い 今ある想い



 君は描く 白いキャンバスに
 かけがえの無い想い 絵に変えて
 君は描く 白いキャンバスに
 儚い想い 色褪せぬために
 君との日々よ 暮れ行く日々よ
 悲しい過去は今は忘れて君との今を
 前を向いてさ 足を踏み出し
 明日へ行こう 今は一人じゃないんだよ



   Daybreak 〜金色の海〜

 深まる季節 風に舞う銀杏
 空を舞う鳥 水面(みなも)に映る秋の空

 君と二人で 夕焼けの街を
 二人並んで 手を繋ぐ幸せの日々

 そんな日々がいつまでも
 続くと思って過ごしてた
 だけど僕は君の持つ
 耐え切れぬ痛みに気付かずに

 行ってみたいよ 君を連れて
 夜明けの海へ 約束の場所へ
 いつか行こう 僕と共に
 その時までは 静かに目を閉じて



 秋の日の午後 君の病室へ
 涼しい風が 銀杏と共に入り込む

 ベッドの上に 腰掛けた君は
 絵を描いてる 海を見つめる僕らの絵

 酷く苦しい筈なのに
 君は何故笑顔作れるの
 その笑顔を見る度に
 僕の心締め付けられる

 季節は流れ いつの日にか
 辿り着ける 約束の季節
 時は流れ いつの日にか
 夢を追い越し 無情に突き放す



 僕は君の夢壊し
 君との約束も果たせずに
 本当の事も言えずに
 嘘で喜ばせている なんて
 僕は非道いヤツだから
 君に会う資格も無いんだよ



 どうして君は 僕のもとへ
 歩く事も 辛い筈なのに
 痛み抑え 涙堪え
 それでも君は 約束果たす為
 今しか無い だから行こう
 夜明けの海へ 約束の場所へ
 あの約束 果たす為に
 君を背負って 静かな街を走る



 風に銀杏が さらわれて
 夜明けの海に 敷き詰められる
 昇る朝日に 照らされて
 夜明けの海は 金色に輝く

 胸の中で微笑む君と
 見つめる金色の海
 流れる涙さえ輝き
 いつかくる
 約束の季節

FIN




   あとがき

 「メモリーズオフ」の世界とキーワードをテーマにした7つの詩。それを一つにまとめた「Memories Off Poems」。詩は、一つ一つが短く、それを何度も送ると結構迷惑になると思い、こうやってひとつにまとめてみました。
 それでは作品の解説を。
 「White Umbrella」と「Bygone Days」は彩花のストーリーを基にした作品です。どちらも過ぎ去った悲しい過去を悔やんでいる詩です。
 「Childfood Friend」 は唯笑ストーリーを基にした、ありふれた日常の大切さを訴える詩。「TEARS」と「SMAILE」は唯笑EDを基にした作品です。
 「For Nowadays」はみなもストーリーを基に、『今』の大切さを訴えて、「Daybreak」はみなもEDを基にした作品です。みなもEDの感動を、思い切りぶつけた作品です。
 どの詩も、比較的早い時期に完成した作品なので、かなり拙い部分もあると思いますが、全部読んで下さった方は、どうもありがとうございました!
 評判が良ければ「2」を書こうかなぁ……と思ってます。
 でわでわ、freebirdでした!



 感想BBS




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送