『始まる想い・・・』
                             作:Iku



貴方を初めてみたときから・・・・。
グランドを走る貴方・・・。
ほとばしる汗が、太陽の光を受けて輝く。
走る、止まる、蹴る全ての動作が流れるように動いていく。
ボールを無心に追いかける姿が、私の目から離れようとしないの・・・。
音楽室の窓から、走る貴方を見ています。
貴方の姿を見かけたのはほんの偶然の出来事・・・。
何気なく窓からグランドを見たとき、貴方の姿が目に付いたの・・・。
何も考えずに唯見ていただけだったのに・・・。
気が付けば、窓辺に立って貴方の姿を捜してしまう。
なぜだろう?
胸の中で何かが沸き上がる気持ち・・・。
心臓の鼓動が早くなる・・・。
私・・・。
偶然にも貴方と視線が合ってしまう・・・。
ベンチで休息する貴方と・・・。
私、恥ずかしくて後ろを向いてしまった。
顔が火照るのを隠しきれない・・・。
呼吸を整えて、またグランドを見つめる・・・。
走る貴方の姿が見える。
今日は、ピアノの音も心なしかか弾んで響く・・・。
心が嬉しさを表現するかのように・・・。

今日は朝から雨・・・。
雨の日は嫌い。
だって貴方の姿が見られないから、グランドを走る貴方が・・・。
窓から外を見ても心は晴れない・・・。
沈むばかり・・・。
こんな日は、ピアノの音も沈んで聞こえる・・・。
いくら弾いても音が出てこない。
澄んだ音が・・・。
理由は分かってる・・・私の心が寂しがっているから・・・。

今日は貴方に会えました。
だからとっても嬉しい気分。
それと、ちょっとした出来事・・・。
私は、貴方の携帯電話を拾いました。グランドの近くで・・・。
これはもしかしたら・・・。
私は貴方の自宅の電話を調べて、連絡を取りました。
そして今、待ち合わせ場所へと向かっています。
携帯を返すためと、貴方にあることを告げるために・・・。
近づくにつれて、心臓の鼓動が早鐘の如く鳴り響いてきます。
もう、貴方の姿が見えてきました・・・。
橋の上で待つ貴方の姿が・・・。
私に勇気を下さい。
想いを伝えるための勇気を・・・。
そして・・・・。



おわり


-あとがき--------------

本来のSSが、なかなか出来上がらないので、つなぎ的に書いてみました。
健と付き合う前のほわちゃんの気持ちを綴ってみたのですが・・・。
まだ、ネタ的にゲームをやり込んでいないので
キャラの感じが掴み切れていないところもあるのですが・・・。
とりあえず、2nd初のSSと言うことで・・・。
                                                     byIku




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