『幸せの形』
                             作:メンチカツ



夢を見ていた
・・・・・・彩花・・・」
夢の中の彩花は
優しく、微笑んでいた。
その微笑みは、今の俺には悲しく、
切なく、
そして、辛いものだった。
彩花。
俺の恋人だった存在。
俺を幸せにしてくれた存在。
俺を安らがせた存在
そして、
唯一、
俺に絶望させた存在
恋人。
それは、幸せと絶望を併せ持つ存在。
だから人は、恋人を大切にするのだろう。
幸せな時間を護るために。
幸せな今を護るために。
そしてなによりも、
その幸せを与えてくれる恋人に、
幸せでいて欲しいから・・・・・・・
だから俺はもう迷わない。
彩花に幸せでいて欲しいから。
心配させたくないから。
いつまでも過去に縛られていては
彩花は幸せになれないから。
だから俺は、
新しい俺になる。
彩花の為に。
幸せになる為に。



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