THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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1話 『ROUND1
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放課後の昇降口。
俺は胸騒ぎがしていた。
今ここで帰っては行けないような、不安が俺の心を支配していく。
そして、自然と俺の足は教室へと向かっていた。
教室の前で立ち止まる。
(・・・・・・・・・ん?・・・声が聞こえる・・・)
そぉっと教室を覗くと・・・・・・
「・・・・・うぅ・・ひっく・・・・」
唯笑が泣いていた・・・・
俺は振り向きざまに駆けだし、家へと帰った。
 
そして次の日。
教室でも唯笑と話すことなく、放課後を迎えてしまった。
「・・・・・・・・・信、帰ろうぜ!」
「あん?唯笑チャンは良いのか?」
「たまには男同士の付き合いだって必要だぜ?」
「わかったわかった!」
そして俺達は教室を後にした。
 
〜昇降口〜
 
昇降口で唯笑とばったり会ってしまった。
「よぉ、唯笑ちゃん。唯笑ちゃんも今帰り?」
信が軽く声をかける。
俺は、俺のことを悲しそうに見つめる唯笑を無視して、
自分の下駄箱を空けた。
「・・・・・・・・・ん?なんだ?こりゃ」
一枚の封筒が入っていた。
真っ白で何も書かれていない。
「おお?智也くんは持てますな〜」
信がからかいながら声をかけてくる。
その横では、唯笑がやはり、いや、先ほどよりも悲しそうな顔をしていた。
そんな二人をほっといて、唯笑を安心させるためにもその場で封を切る。
「・・・え〜と、なになに?この度、例年通り「THE・KING・OF・FIGHTERS」を
開催することになりました。つきましては、あなたにも参加していただきたく、招待状をお届けしました。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
『はああぁぁぁぁぁ!!?』
俺達はそろって叫んでしまった。


>>次回へ続く




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