THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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7話 『第一回戦・3』
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「いくっちよぉ〜!」
「かかってこい!」
試合開始の合図と共に、二つの影が動く。
「ユリチョウナッコ〜〜!」
「鬼焼き!」
ユリの攻撃をカウンターで返す真吾。
ダウンしそうになるユリに、さらなる追い討ちをかける。
「うおおぉぉ!朧車ぁ!!」
「キャアアァァァ!!」
たまらずユリがダウンする。
しかし、技を決めた真吾も空中でバランスを崩し、着地に失敗してしまった。
「・・・・あいててて」
真吾が顔をさすっていると、
「ユリチョウアッパーー!」
隙を逃さずにユリが攻め込む。
そして
「アロ〜!」
追加攻撃が決まる!
「うわああああ!!」
さらに落ちてくる真吾に向かって!
「覇王翔吼拳〜〜!!!!」
極限流の奥義が炸裂する!!
「草薙さんごめんなさ〜〜〜〜い!!」
「WINNER IS YURI!!」
こうして、第一回戦のニ試合目は終わった。
 
「真吾、大丈夫か?」
「だ〜いじょうぶ〜〜!?」
信と唯笑が、真吾に駆け寄る。
「ええ、大丈夫です!このくらいじゃへこたれませんよ!!」
真吾は、まるでなにも無かったかのように、・・・いや、なにか面白いものを見つけた子供の様にはしゃいでいた。
「くぅぅぅぅ!やっぱりやめられないなぁ!格闘は!!」
「・・・・・そんなに面白いの?」
「はい!最高です!!」
心配そうな唯笑に真吾が元気良く答える。
「・・・・・そんなに怪我してるのに?」
「こんなの怪我のうちに入りませんよ!!なにより皆さんと手合わせできることがうれしいんです!!」
真吾が熱く語っている。
「・・・なんていうのかなぁ、拳で語り合うって言うか、戦いの中で伝わるものがあるんですよ。」
「・・・・へぇ〜え」
そんなことを聞きながら、俺は神楽に向き直った。
「神楽は、勝つ自信はあるのか?」
「フフッ、これでも三種の神器の一人、護る者の神楽ちづるよ?」
「なんかわからんが、勝つ自信はあるんだな?」
「ええ、もちろん。・・・あなたこそどうしたの?試合に興味があるようだけど」
「ああ、真吾の戦い振りをみてたら、なんとなくな・・・・」
「そう、いいことね。ウフフ・・・」
俺が神楽と話していると、第3試合の開始を告げる声が聞こえてきた。
「それではROUND3を始めたいと思います!神楽ちづる、ユリ・サカザキ、両選手前へ!!」
「おひさしぶりっチ!」
「ふふ、手加減はしないわよ?」


>>次回へ続く




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