THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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8話 『第一回戦・4』
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「それでは、ROUND3、FIGHT!!」
戦いの合図が告げられる。
「いくわよ!」
ザッ!
神楽が仕掛ける。大きく跳んで、蹴りを繰り出す。
「くっ!」
しかしユリはガードをした。
だが、それにかまわず神楽は攻撃を続ける。
「どうしたの!ユリさん!防御だけでは勝てないわよ!?」
ドガガガガッ!
言いながらも攻撃の手を休めない神楽。
「・・・そんなこと、分かってるッチ!」
隙を見て、ユリが攻撃を仕掛ける。
「ユリちょうアッパーー!」
しかし、
ス・・・
神楽はユリの攻撃を紙一重でかわす。
ユリが完全に無防備になる。
このチャンスを神楽が逃がすはずは無い。
「あなたの技、封じます!!」
神楽の手に光が集まり、それをユリに叩き込む!
「キャァ!」
まともに神楽の攻撃を受け、ダウンするユリ。
しかし、すぐに起きあがり、反撃に転ずる。
「ユリちょう回し蹴り!!」
ユリが攻撃を繰り出す!
・・・・いや、声が出ただけで、見た目にはただの上段蹴りが繰り出される。
「・・・・・しまったッチ!!」
「ふふ、忘れたかしら?私の技には、相手の技を封じるものがあるのよ!」
ひるむユリに追い討ちをかける神楽。
技を封じられたユリは、そのまま何も出来ずに負けた。
「WINNER IS TIDURU!」
神楽が勝った。今回はそんなにダメージもなさそうなので、
もしかしたら本当に俺達の出番は無しで勝てるんじゃ無いだろうか。
「ふぅ、やっぱりちづるさんにはかなわないッチ」
「ふふふ、またいつか一緒にチームを組みましょう。」
「その時はよろしくッチ!」
こうして、ROUND3は終わった。
 
「すごいなぁ!神楽!相手の技を封じるなんて!」
「・・・・なた、ひょっとして私弱いとでも思ってたの?」
「・・・・いや、そんなことないが・・・。そ、それよりも、この調子なら本当に優勝できるんじゃないか?」
俺は、普段見ることなど無い格闘家達の技の応酬に興奮していたのかもしれない。
この後に起きる事も知らず、ただ今は神楽の勝利を喜んでいた・・・・。


>>次回へ続く




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