THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
----------------------------------------------
10話 『一時の休憩・1』
----------------------------------------------



ようやく第一回戦が終わった。
次の相手は・・・・まだわからない。まだ試合中らしい。
神楽と真吾と信の3人は、敵情視察と称して試合を見にいった。
唯笑は・・・・なにしてるんだろう?・・・まぁ、どうでもいいだろう。
それよりも俺は今考え事をしていた。
それは、KOFの試合に・・・・神楽と真吾が負けた場合、戦うかどうか。
それについては実はもう考えは固まっている。
あとは唯笑達がどう思うか、だ。
まぁ、そういう事は実際に言ってから考えるとしよう。
「・・・・ふぁぁぁぁぁ・・・・」
眠い。とてつもなく眠い。人間の3大欲の一つとも言われる睡眠欲を無視していいのだろうか!?
否!無視してはなら無いのだ!!そう!睡眠欲を無視するという事は・・・・ぐうぅぅぅ。
寝てしまった。いつのまにか寝てしまったらしい。
そしておれは、夢を見た。懐かしい、あいつの夢を・・・・。
 
「智也、明日はなんの日か知ってる?」
「・・・・さぁて、なんの日だったか・・・」
「智也!本気で言ってるのぉ!?」
「ははは・・・、悪い悪い、そんなおこんなって・・・」
「だって、智也が・・・・」
「お前の誕生日だろ?忘れるわけ無いじゃないか」
「・・・・智也・・・うれしい」
「今回はどうする?前回は唯笑のやつが変な気をまわして二人だったからなぁ」
「・・・・うん。じゃぁ今回は智也の家でやろう?」
「ああ、わかった。唯笑にも言っといてくれ」
「うん!」
こうして俺と彩花は、誕生日のパーティーの準備を進めていった。
そして、誕生日パーティー当日。
ピンポーン・・・
「お?唯笑か?」
「そうじゃないかなぁ」
「ちょっと行ってくるな」
「うん」
・・・・・・・・・
「よぉ、唯笑。まぁ、あがってくれ」
「うん!」
「二階の俺の部屋だから。なにか飲みたいもんあるか?」
「じゃぁねぇ、オレンジジュース!」
「わかった。すぐいくから先に始めててくれ」
「わかった♪」
それから俺達はいつものようなくだらない話をしたり、ちょっとしたゲームをやりながら、楽しく時間を過ごした。
「あーーーー!!そろそろ帰らなきゃぁ!!」
「そんな大きい声出すな!って、もうかえんのか?唯笑」
「うん、終電無くなっちゃうしィ」
「・・・・そっか、そういえばそうだな。もう夜の11時か・・・」
「じゃぁ、あたしも帰る」
「え?彩花も?」
「うん。今日はホント楽しかったよ。ありがとう智也」
「うん!楽しかったねぇ、彩ちゃん」
「そっか、じゃぁ、気をつけて帰れよ」
『うん!』
そうして二人が玄関を出ようとしたとき、
「彩花!」
「?なあに?智也」
「・・・・その、誕生日のプレゼントがあるんだ・・・」
「・・・・!!本当!?」
「・・・・これ・・・なんだけどさ・・・・」
俺がそういいながら差し出したのは、先端に綺麗な星の細工が施してあるネックレスだった。
「これ結構他のよりも凝っててさ、いいなぁ、って思ったから・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・やっぱ、だめか?」
「ううん!うれしいの!すっごくうれしい!!」
「そ、そっか。良かった。もし受け取ってくれなかったらって、少しドキドキしてたんだ」
「ありがとう智也・・・・一生大事にするね!!」
「ああ、大事にしてくれよ!」
 
そこで夢は終わった。
「智ちゃん!なにしてんの!?こんなとこで!!」
「な、なんだよ唯笑。帰ったんじゃなかったのか?」
「・・・・・・はぁ?」
「・・・・・・いや、なんでもない。夢を見てたから」
「・・・・寝てたんだ。あたし達が一生懸命頑張ってるのに智ちゃんは寝てたんだ」
「そういう言いかたは無いだろう?唯笑。・・・それよりも、訊いて欲しい事があるんだ」
「訊いて欲しい事?」
「ああ、俺は、もし俺の番まで試合が来たとしても、・・・・棄権はしない」
「!!?・・・・どういうこと!?」


>>次回へ続く




 感想BBS

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送