THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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14話 『新しい仲間!?』
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ROUND2が始まった。
今回ジョーは、試合開始と同じに距離を取る。
「あんたの思い通りにゃぁ、いかせないぜ!」
言いながらジョーは、左手を思いきり良くスイングする。
「ハリケーン・アッパー!!」
突如生まれる小型の竜巻が、そのまま神楽をおそう。
しかし、すでに見きっていた神楽は、ジョーが構えると同じに
ジョーのほうへ大きくジャンプしていた。
そして、その勢いを殺さずに強い蹴りを放ち、続けざまに掌打を打ちこみ、そのまま裏面百活・天神の理を叩き込む!
「うわぁっ!」
ジョーが堪らずダウンする。神楽が追い討ちをかけるべく、走り寄る。
そこへ、
「今だ!舞!」
「いくわよ!とぉーー!!」
舞のストライカー攻撃が決まる!扇子を広げ、華麗に回りながらの上昇攻撃だ。そして空高く上昇したところで、一気に地面に叩きつける!
しかし、その間に体勢を整えていたジョーが、更に追い討ちをしかけた。
「タイガーキィーーック!!」
「・・・・くっ!」
しかし神楽はすぐに体勢を立て直し、ジョーへとせまる!
「爆裂拳!オラオラオラオラァ!!」
ジョーが鋭いパンチを無数に放つ!
無闇に近寄れないか、と思った矢先、神楽が大きいジャンプでジョーの後ろへ回り込む!!
大チャンスだ!俺は大きく叫んでいた!
「行けええェェェ!!神楽ああぁぁぁ!!」
そのまま強い掌打を放ち、軽いパンチを入れ、そして!
「これが見切れるかしら?」
裏面拾参活・三籟の布陣が決まる!!
「ぐぁあああああ!!」
『WINNER IS TIDURU!』
神楽の勝利が宣言される!
「ちっ、負けたぜ、あんたにゃぁよ」
「ふふ、次を楽しみにしてるわ」
こうして、ROUND2が終わった。
 
プルルルルルル・・・・・
試合後、ホテルに戻ると電話が鳴り響いていた。
「・・・・もしもし?三上ですが・・」
「三上様ですか?至急、神楽様にお取次ぎ願いたいのですが・・・・」
「ああ、わかりました・・・・神楽さん、電話ですよ?」
「えぇ、どうもありがとう・・・・」
俺達は、出来るだけ邪魔にならないよう部屋の隅にいた。
すると、
「・・・・・なんですって!?」
神楽が短く叫ぶ。・・・・・何があったんだろうか・・・・
カチャッ・・・・・・
受話器を置いた神楽は、申し訳なさそうに呟いた。
「・・・・・・ごめんなさい、急用で私はここまでよ」
「え!?じゃぁ、俺達・・・・・棄権って事になるのか!?」
「そこらへんは何とかできるよう進言してみるわ」
KOFのルールに選手の途中での交代は認められていない。
だが、神楽のコネクションと、「強い奴と戦えるなら、問題ない」という相手チームの同意により、
今回だけという特別な処置により、その意見が何とか通った。
そして神楽が代わりとなる仲間を連れて部屋に入って来る。
「この娘があなた達の新しい仲間よ」
「アイヤー、初めまして、李 香緋(リー・シャンフェイ)です♪」
三つ編みにした髪をワッカになるようにして、鈴で留めた可愛らしい女の子が入ってきた。
「・・・・・初めまして・・・」
「おお!初めまして!!」
「初めましてェ、私、今坂唯笑っていうんだ」
思いきり不安になる俺とは違い、二人は上機嫌なようだ。
しかし、今考えてみれば、神楽には格闘家としてのプレッシャーというか、存在感や威圧感がかなりある。
しかし、目の前の女の子からはそれが感じられない。
「それじゃ、後の事よろしく頼んだわよ」
そういって、神楽は部屋を出ていってしまった。
だが、神楽が後を託せるような娘だ。もしかしたら強いのかもしれない。
大体この大会のレベルは俺達が知ってる他の大会とは、比べ物にならない。そんな大会に出るんだ、きっと強いに違いない!!
俺は心にそう言い聞かせて何とか不安を押さえ込んだ。
そして、中断されていたKOF第3回戦、ROUND3が始まろうとしていた・・・・・・
 
『それでは試合を再開したいと思います!両チームの選手、前へ!!』
 

>>次回へ続く




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