見えない真実、真実の想い、想いの形 作:メンチカツ |
「浩平君、アイス買って来たよ!」
「早くしないと溶けちゃうよぉ」
「・・・・・・浩平君?」
「・・・・・・嘘・・・でしょ?」
「・・・・・・冗談・・・だよね?」
とある日の昼下がりの公園
そこには
ものみえぬ瞳を涙で濡らし
光り宿らぬ瞳で虚空を見つめながら
悲しみにその身を震わせる少女の姿があった
もの見えぬために未知を恐れ
光り宿らぬために人を恐れ
暗く濁った瞳とは反対に
汚れなき純粋な心を持った先輩
僕は先輩の未知への恐れを和らげる事が出来た
僕は先輩の知らない世界の楽しさを教えてあげられた
でも、僕は先輩を裏切ってしまう
僕は先輩の最後の希望を
奪ってしまうのかもしれない
闇の中で生きる先輩の最後の希望
そう、・・・・信頼
みさき先輩
許してくれますか?
貴方の前から突然姿を消すことを
みさき先輩
許してくれますか?
幼い頃の僕のわがままで
貴方を悲しませてしまうことを
みさき先輩
僕は貴方の事を・・・・・・
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