----- レジェンド・メイカーズ!! -----
第1章『時は巡り、動き出す』その1
作:メンチカツ





かつて科学の恩恵により繁栄を極めた大都市東京は、いまではどこにでもある一つの都市だった。
というのも、魔法の発達により新しい分野が築かれた今の世界では、東京には魔法の入り込む余地がなかったのだ。
そして魔法は、科学とは違い土地による影響をほとんど受ける事が無かった。
それゆえに、いままで開発が遅れ気味だった地方で目覚しい進歩を遂げた。
結果、日本のいたる所に大都市が生まれ、東京もそのなかの一つに成り下がってしまったのだ。
そして、そのなかでも魔法科学の分野において最大級にまで発達し、世界でも指折りの都市と呼ばれるようになったのは・・・・・旧名で滋賀と呼ばれた場所だった。
今この場所には魔法の恩恵を受け、魔力の影響により新たにその存在を確認された精霊の加護に護られた森がおおっていた。
かつて滋賀県と呼ばれたこの地は、精霊への感謝と尊敬の念をこめてこう呼ばれてい
る。
蒼き森『BLUE・FOREST』と。
そして今、この大都市BLUE・FORESTの一人の女性の、長い物語が始まろうとしていた・・・・・・・。

「はにゃぁ!」
うにゅぅ・・・・考え事をしてたら木の根っこに躓いてしまった・・・・。
まったく、この森も過ごしやすいのはいいけど、根っこが多過ぎなのよねぇ。
まぁ、別に普段から躓いてる訳じゃないけど。
「早くソーサリー・ギルドに行かないと!」
今日は週に1回の私の通勤日♪
私は毎週1回必ずこのソーサリー・ギルドに行く事にしている。
ソーサリー・ギルドっていうのはまぁ、簡単に言えば魔法の市役所ってところ。
ここでは毎週1回、苦情や意見などが張り出される。
もちろん私の興味はそんな物じゃない。
私が興味あるのは・・・・・仕事。
特にどこそこの洞窟の探検とか、どこそこの都市近郊で現れた魔人や魔物を退治する。
そういった事件は報酬も高い。それになにより、旅行も出来る!!
その際に生じる旅費はもちろんギルド持ち!!
乙女の夢よね!!・・・・・・文句は一切聞かないわよ。
「さてさて、今週はどんな仕事があるかなぁ♪」
ソーサリー・ギルドの門で警備員に会員証をみせる。
「やぁ、明ちゃん。今日も仕事かい?」
・・・・・・そういえば自己紹介がまだだったような(汗汗
私の名前は明。日向 明(ひなた みん)。仲のいい人は・・・・・今呼ばれた通りね。
「やぁねぇ、仕事探しよ♪」
「はっはは、まぁ怪我しねぇ程度にな!」
「わかってるわよ♪おじさんも頑張ってね♪」
もうほとんど顔パスのように警備員のおじさんと簡単な挨拶をしてギルド内に入る。
早速目的の掲示板の前に立つ。
「さてさて・・・・・ん〜、これといってよさそうなのはないわねぇ・・・・・」
私としてはまだ行ったことの無い場所に行きたいんだけど・・・・・
さすがにそう簡単に都合の良い仕事なんてある訳無いっか。
「今日はハズレかなぁ」
そう言って帰ろうとした時だった。
「おお!明様、丁度お呼びに向かおうとしていたのですよ!」
「・・・・・はにゃ?」
その声に再びふりかえると・・・・そこにはこのギルドの団員がいた。
「団長がお呼びです。・・・・なにやら、明様にお願いがあるとの事ですが・・・・」
「私に?」
「はい、団長室まで御案内致しますので、ついてきていただけますか?」
はっきりいって団長ともしょっちゅう話してるし、別に案内なんてされなくてもよく暇つぶしに団長室まで行ってるんだけど・・・・・まぁこの団員の面目もあるし、ついていこうかなぁ。
「わかったわ。んじゃぁ案内お願いね♪」
「はい!・・・・・それではこちらへどうぞ」
そして私は、団員と二人で団長室へと向かった。



第1章『時は巡り、動き出す』その2へ



後書き
えっと、今回のSSはいままでのように一話ごとの掲載では無く、第一章の1、第一章の2・・・といったふうに、話しを小説のように小分けにしての掲載になります。
小説でいうと、爆れつハンターとかがこんな風な書き方だったかな?
まぁ、そういうことですので、宜しくお願いします!!
また、まだまだいろんな疑問があるとは思いますが、この後話しの中で色々解説していきますので、いまはあまり突っ込まないでね♪
それでは、次回掲載を待て!!



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