『涼しい夜』
                             作:メンチカツ


クリスマス
街はクリスマス1色に飾られ
通りは人々でにぎわう
 
花見
街のいたるところで桜が咲き乱れ
その下で人々は花を楽しむ
 
お祭り
街の通りには屋台が並び
道を通る御輿に人々は釘付けになる
 
そしていまは秋
月見
子供達が庭で
少し季節外れな花火をしている
お風呂上りの私の体を
浴衣が優しく包み込む
縁側には四段に積まれたお餅が
台に乗り飾られている
 
私はその横に座り
夜空の月を見上げる
満天の星空の中
煌煌と輝く満月
こうして月を眺めていると
感傷的な気分になる
 
あるいは過去の記憶に浸り
あるいはロマンティックな妄想に浸り
あるいは地球の歴史に浸り
人々はいろいろな事に思いを馳せるのだろう
 
その時
一陣の風が私の傍を通りぬける
少し冷たい風が火照った体に心地よい
 
私はこんな時間が好き
時がゆっくりと流れているような
静かな幸せな時間
そう
私はこんな秋の
涼しい夜が好き
 
 
終わり



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