『PURE』 |
作:メンチカツ |
唯笑達は、子供の頃からずっと一緒だった。 小学校も、そして今も・・・・・・ 中学1年生の時、彩ちゃんは智ちゃんと恋人同士になった。 それを聞いた時、唯笑、すっごく嬉しかった! だって、彩ちゃんのこと大好きだから! でも、心の奥が、チクリと痛んだ。 だって、唯笑も智ちゃんのこと・・・・・・好きだったから・・・・・・・ 11月2日 今日、彩ちゃんとショッピングに行った。 彩ちゃんは、智ちゃんとデートした時の事を話してくれた。 智ちゃんの話しをするときの彩ちゃんは、いつも笑顔だった。 唯笑も一緒になって笑ってた。 でも・・・・・・彩ちゃんと別れた後は、決まって辛くなる。 彩ちゃんじゃ無くて、唯笑が智ちゃんに告白していたら、笑いながらデートの話しをするのは唯笑だったかもしれない。 そう思うと、ちょっぴり・・・・・・ううん、とても辛かった。 11月9日 今日、一人でウィンドウショッピングに出かけた。 洋服売り場のショーウィンドウを覗いてた。 気が付くと、買いもしない服を選んでた。智ちゃんに似合いそうだなぁって。 馬鹿みたいだよね。彩ちゃんが唯笑に智ちゃんへの思いを告白してくれた時に決めたはずなのに。 でも・・・・・しょうがないんだもん。笑われたっていい。唯笑も智ちゃんが好きなんだもん。 とっても・・・・・大切な気持ちだから・・・・・・ 11月16日 雨が降ってる。 息が白くなるくらい寒かった。 だけど・・・・どうしてかな? 智ちゃんの事を思うと、こんなにも胸が熱くなる・・・・・・ ううん、答えなんてとっくに出てる! 決めたのに・・・・決めたはずなのに!! 忘れられないよ・・・・忘れられる訳がないんだよぉ!! なんで?なんで智ちゃんなの!? 唯笑だって・・・・智ちゃんが好きなんだよぉ!! そう思う時・・・彩ちゃんがいなければ・・・ってどこかで思ってる自分に気が付いて・・・・・ 滅茶苦茶に自分を壊したくなる。 そんな時・・・・支えてくれるの。 昔、まだ唯笑達がちっちゃかった時に撮った・・・・・一枚の写真。 3人で、元気に笑顔で、カメラに向かってポーズを決めてる。 ・・・・・・あの日・・・・もう少しの勇気があれば・・・・・・不安から来る震えを、寒い季節のせいと飛び込んでいけたはず・・・・・・・でも、なぜかできなかった・・・・・。 でも・・・・・後悔はしない。彩ちゃんの事だって、大好きだから。 ほんとにほんとに、大好きだから! だから、泣いたりした事も悔やまない。 強がりだって事はわかってる。 そして・・・・その強がりに気付いてくれる事を・・・・・いつまでも待ってる・・・・・・ だって、私達が出会ったあの日・・・・運命を感じたから・・・・・・ 智ちゃん・・・・彩ちゃん・・・・・・・ダイスキだよ・・・・・ 終わり |
-後書き----------------------------------------------- ほとんど歌詞そのままになっちゃったよ。 しかも読み憎い。 ・・・・・やっぱりこの歌良いなぁ・・・・・切なくて・・・・涙が出ちゃうよ・・・・・ |
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