〜ディスティ二ー〜
作:信乃



  〜ディスティ二ー〜

俺は「三上 智也」だ。

 自分の部屋

ドンドンドン!!
 ???「おきなさい!」
ドンドンドン!!
 智也「うぅ・・・うるせ〜な・・・まったく・・・」
だるい体を起こし窓にの方に行くと、ほっぺを膨らませ機嫌悪そうな顔をしてる
女の子がぬいぐるみをもって立っていた。
その子の名は「桧月 彩花」俺と同級生だ。
 彩花「やっと起きたのね、ほら早く用意して学校行くよ」
 智也「わかったよ・・・・」
 彩花「早くしないと遅刻しちゃうんだから」
 智也「わ〜ったよ」
俺は制服を着て朝ごはんも食わず外へでた。
外に出ると彩花が待っていた。
 彩花「ほら、早く行くよ!」
 智也「へいへい・・・」
こうやって、いつも、いつも彩花に起こされる毎日を送っている。
だが、俺もさすがに限界でもある。
 智也「彩花」
 彩花「なに?」
 智也「頼むから、あの起こし方はも〜やめてくれ・・・・」
 彩花「なんで?あの方がちゃんと起きるじゃない」
 智也「体が限界だ・・・」
 彩花「目覚まし時計やっても起きないじゃない」
確かに俺は目覚まし時計をセットしても起きない、それだけ眠りが深い。
 彩花「智也のお母さんからも頼まれてるんだから、ちゃんと起こさないとね♪」
そうやって俺と彩花は喋りながら登校をしている

 学校

昼からの授業が終わりチャイムが鳴る

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

 彩花「ほら、智也起きなさい!!」
 智也「んあ?」
 彩花「んあ?、じゃないの!!授業終わってるんだから!!」
そう、俺は昼からの授業を居眠りでまったく受けていないのだ。
むしろまともに授業なんか受ける気もない。
 智也「それじゃ帰るか、彩花?一緒に帰ろうぜ」
 彩花「ごめん、今日はよって行く場所があるの」
 智也「そうか、それじゃぁ先に帰るぜ」
 彩花「バイバイ」
 智也「じゃ〜な」
彩花と別れ先に帰った。
 
 次の日

ガバッ!!
 智也「はぁはぁ、なんだったんだ今の夢は・・・・・」
そう俺は見てしまったのだ。
雨の日、彩花が交差点でトラックにはねられる夢を・・・・
智也「学校行かなきゃ・・・」
天気は曇っていたが特に雨も降りそうもないので傘を持たずに学校へ行った。
俺は放課後、先生に残されて教師の作業の手伝いを命じられ、
プリントを束ねてホッチキスで閉じる作業をしていた。
そして雨が突然降り出してきた。 
しばらくしても雨がやみそうもないので彩花を呼び出すことにした。
 彩花「うん、わかった。今から迎えに行くから、ちょっと待っててね」
家から学校まで10分の距離だ。
だが20分、30分と時間が経つが一向に来ない。
 智也「遅いな〜・・・・」
その時、夢で見たあの光景が俺の頭の中を横切った。
俺は嫌な予感を感じつつ雨の中を走った。
曲がり角をいくつか越え、公園のそばを駆け抜けるとそこには彩花の姿があった。
だが、彩花の左の方からトラックが走ってくる。
俺は助けるべく彩花がいるところまで全力疾走して、彼女を道の端へと突き飛ばした。
そして俺は意識が途中でなくなった。
気づけば病院のベットで寝ていた。
そこには涙目になっている女の子が座っていた。
彩花だ。
 彩花「智也〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
いきなり彩花が抱き着いてきた。
 彩花「ばかばかばかばかばかばか!何であんな危ない事すんの!
    もう二度とあんな事はしないで!!」
彩花は俺を怒鳴った。
 彩花「でも・・・・ありがとね助けて、助けてくれなきゃ私死んじゃってたもん
    でもかすり傷ですんでよかったね」
 智也「そうだな」
彩花は俺に顔を近づけると唇を重ねてきた。
柑橘系の香りが俺の鼻を横切っていく。
凄く良い香りがした。
俺は彩花を抱きしめた。
 彩花「どうしたの?っん」
俺は彩花を抱きしめたまま唇を重ねた。
 智也「彩花・・・・」
 彩花「なに?」
 智也「俺と付き合ってくれ・・・・お前の事が好きなんだ」
彩花の顔は赤くなっていた。
 彩花「本当に私で良いの?」
 智也「うん、お前じゃなきゃダメなんだ」 
 彩花「私も智也の事が好き」
そんなことを言っているとノックをする音がした。

コンコンコン

 智也「どうぞ〜」

ガチャッ

ドアが開いて入ってきたのは、今坂唯笑と俺の両親だ。
唯笑の顔は涙ぐみ今にも泣きそうな顔をしていた。
 唯笑「ともちゃ〜〜〜〜〜〜〜ん!!彩ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
唯笑は俺と彩花に抱きついてきた。
 唯笑「よかった〜智ちゃんと彩ちゃんが事故にあったって聞いたから飛んできちゃったよ、
    でもかすり傷程度でよったね」
 母「智也!あなた大丈夫なの?」
 父「まったく危なっかしい奴だな」
両親は呆れていた。
心配しているんだか、いないんだか分かんない・・・・・。
 母「かすり傷程度だから心配ないと思うけどあんまり危なっかしい事しないでよ、わかった?」
 智也「わかったよ・・・」
 唯笑「智ちゃんも彩ちゃんも心配させないでね!」
 智也・彩花「は〜い」
 唯笑「元気なら大丈夫だしもう少しお話したいけど唯笑は帰るね、バイバ〜イ」
 智也「じゃぁな」
 彩花「バイバイ」
 母「それじゃ私も帰るわ、智也寝てるのよ」
 智也「わかったよ」
 父「母さん帰るぞ」
 母「じゃぁね智也」
 智也「はいはい・・・」
 彩花「さよなら、おじさん、おばさん」
 母「「彩ちゃん、智也をこれからもよろしくね」
 彩花「はい」
みんな病室から出て行った。
 彩花「みんな帰っちゃったね?」
 智也「そうだな」
これ以上の話が続かなかった。
何分たったのだろう・・・・
 彩花「わたし帰るね」
 智也「またな」
そうして彩花も帰った。
1人の病室も寂しいものだ・・・・・。
 智也「暇だ・・・寝るか・・・」
そして俺は3日後に退院した。

自分の部屋でいつもの朝を迎える。
ドンドンドン!!

 智也「まったくうっせ〜な・・・・」
 彩花「こ〜ら〜〜〜!!早く起きなさい!!」
カーテンを開けると今まで以上に怖い顔をしながら俺をを睨んでいた。
 智也「わわわわわかったからそとでまってろ・・・・」
 彩花「うん、わかった♪」
彩花の表情はケロっと変わり笑顔にもどった。
準備を終えて5分、外へ出ると彩花が門の前で待っていた。
 智也「いくぞ〜」
 彩花「うん♪」
 智也「高校どこに行くか決めたか?」
 彩花「澄空だよ」
 智也「お前ならもっと上のレベルの学校に行けるだろ」
彩花と喋りながらいつもの道を歩いていると・・・・
後ろから誰かがタックルしてきた。
 智也「グァ!!だれだ!!」
 唯笑「唯笑でした〜♪」
 智也「ゆ〜え〜てめぇ〜!!」
 唯笑「ごめんごめん、一緒に学校行こうよ」
 彩花「一緒にいこ」
 唯笑「彩ちゃん、智ちゃん高校どこに行くか決めた?」
 智也「決めてない」
 彩花「澄空」
 唯笑「彩ちゃん私と同じだ〜♪」
唯笑と彩花が同じ学校だったという事で2人でよろこんでいた。
 唯笑「智ちゃんも澄空にしようよ、ね?」
 智也「俺には無理だよ、第一、お前が行けるのか?澄空に?俺たちの成績じゃ先ず無理だぞ」
 唯笑「だから、みんなで勉強するんでしょ?」
 智也・彩花「え・・・?」
俺と彩花は沈黙した。
唯笑の自己中はまだしも人を巻き込む癖がある、それに巻き込まれなかった奴は誰一人としていない。
 智也「彩花と唯笑はなんで澄空に以降と思ったんだ?」
二人は声をそろえていった。
 唯笑・彩花「制服が可愛いから」
俺は呆れて開いた口が塞がらなかった。
 唯笑「彩ちゃん?一緒に勉強しようよ」
 彩花「うん、一緒に澄空行こうね、智也も一緒だよ」
 智也「え・・・・?マジで?!」
二人は首を縦にふった。
それからというものの、勉強勉強の毎日が続き、とうとう澄空学園入学試験の日が来た。
 彩花「よし、がんばるぞ〜!!」
 唯笑「がんばろうね!」
 智也「程々にな」
 唯笑「何で程々なの?全力尽くさないと」
 智也「はいはい、わかりましたよ」
彩花が俺に話しかけてきた。
 彩花「智也?」
 智也「ん?」
 彩花「今日の夕方暇?」
 智也「暇だけど」
 彩花「それじゃ〜私の部屋に来て?」
 智也「わかったよ」
喋りながら歩いているといつの間にか試験会場の澄空学園についていた。
 唯笑「みんながんばろうね」
 彩花「うん」
 智也「んじゃ行くぞ」
そして試験開始。
試験は普通教科5つを1日でやる。
数学、英語、理科とやっていって全教科が終わる。
俺は彩花と唯笑に先に帰るということを告げて帰った。
 智也「やっと終わったぜ、さて寝るかな」
そして眠りから覚めると夕方になりつつある。
 智也「やべっ!彩花の部屋に行かないと・・・・」
俺は窓を開け、屋根を飛び越え彩花の部屋へ進入した。
でも彩花がいないので部屋で待つことにした。
だが・・・・・また寝てしまったのだ。
寝ていると唇が温かく感じた。
目を開けると彩花が目の前にいる。
しかもキスをしている・・・。
俺は何に目覚めたのか分からないが彩花を抱きしめた。
 彩花「ん!智也おきてたの?!」
 智也「まったく、不意打ちなんてひでぇな」
彩花の顔は赤くなり俺を怒鳴った!
 彩花「起きてるなら起きてるっていってよ〜〜〜〜〜〜!!」
 智也「お前さぁ大胆になったな」
 彩花「ばかばかばかばかばか!!大胆になんかなってないもん!!む〜」
 智也「ははははははは、お前は可愛いな」
俺は彩花の頭を撫でた。
 彩花「む〜」
彩花はほっぺを膨らませた。
 智也「そういえば俺になんか要があるんじゃないのか?」
 彩花「私と智也って恋人でしょ?」
 智也「え?そうだったの?」
 彩花「病院で私に好きだ、付き合ってくれって言ったでしょ、わすれたの?」
 智也「ん〜思い出せん」
 彩花「智也・・・・」
 智也「ん?」
 彩花「私とさつつ付き合ってくれない?」
 智也「ああ、付き合おう」
彩花は俺に抱きついて来た。
 彩花「嬉しい、智也の事が大好き」
彩花の目からは涙が零れ落ちていた。
 智也「俺なんか悪い事でも言ったか?」
 彩花「ん〜ん嬉しかっただけ、だってさ、智也は病院で私に言ってくれた事も忘れちゃってるし、
    でも智也に自分お気持ちが言えて嬉しかったの、智也も私と付き合ってくれるのが凄く
    嬉しかったから」
俺は彩花を抱きしめ唇を重ねた。
 智也「忘れたって言ったのは嘘だよ」
 彩花「もう、ばか・・・」
俺たちは時間を忘れ抱きしめ合った。

〜FIN〜





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