『森が教えてくれたこと』
作:刃 仙人



深い森 
その姿は 母親のように
遙か昔から 生命を見守る
           
木々を拠り所とする動物たち
風に誘われて集う不思議な妖精 
緑に宿る精霊
そして 僕たち人間の営みも

偽りや嘘をまとい
さまよいながら 生きていく
日常の中で 見失った
 “あの日”に置き去りにした
大切な “何か”

 そんな僕らの心に
そっとふれてくる
季節の移ろいとともに その表情を変えながら

春 
喧騒 
咲き乱れる桜の花が
新しい出会いと再会を彩る


新緑
緑が生い茂る枝葉の隙間からこぼれる日射しが
懐かしき思い出へと誘う


紅葉
色褪せて散る落ち葉が
一足早い別れを告げる


静寂
雪化粧で飾られた その根元に
次の命の鼓動を感じる
                
四季折々の姿を見せながら
そっと話しかけてくる
でも その声を聞き取る者は少ない
それは声無き声だから
       
森の精霊達の 粋(すい)な声  
   
たとえ耳には届かなくても
心の奥に 静かに響く
                                     
春は 心の躍動を
夏は 追想を
秋は 穏やかな時の流れを
冬は 生命の胎動を

繰り返される営みの中で

そのたたずまいを 変えることなく・・・・







--あとがき----------------------------------
どうも、刃です。今回が初の投稿になります。 タイトルは、聖剣伝説2で使われている曲そのまんまです。 この曲が流れている四季の森で、主人公たちは季節の順に森を巡っていくことになります。四季の変化を一度に体験したとき、彼らはなにを感じたのかな〜、ということを自分なりに考えて詩にしてみたのですが、どうだったでしょうか? 読んでみて何か感じるところがあったなら幸いです。 といっても俺の幼稚すぎる文章ではなにも伝えられなかったかもしれませんが(ぉ 何から何まで初めての経験だったのですが、何とか一つ目標が達成できたので 不完全燃焼ながらもやって良かったかな〜と思っています。 それでは、御意見、御感想などいただけると大変嬉しいです。


MIDI作成 : イズミ(izuyuta@ops.dti.ne.jp)
“みつまめや”http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/5755/



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