バトル・オブ・ライフ |
ちまたみうみ |
某月某日 どっかのゲーセンにて スシ! スキヤキ! ハッ! ガンマブレイッ! ファインドミー! トゥレイトゥレイ! シュリケーン! ゲンロウザン…! ロマンキャンセール! ハッハッサシミ! ベータブレェッ! シンダゼテメエ…ザンセイロウガ! その日僕は、某格闘ゲームを必死にプレイしていた。 どのくらい必死なのかというと、相手に勝てないから思わずヤケになってキャラ選択でランダムを押しちゃったくらいだ。 ランダム押したかった訳じゃないのにランダムの近くにいたキャラを押そうとしてミスったのがミソだ。 結果成立したのは、ゲーム中最速を誇る忍者vs最も一発の攻撃力が高く鉄のごとき防御力を持った肉ダルマ。 しかしながら忍者の方は紙装甲ヤク中忍者と言われるだけあってやられるのも最速だ。肉ダルマに投げられようものならすぐにピヨるしすぐに死ぬ。 やられ台詞はシッショー。とても愛らしいキャラである。 とにかく相性でいうと3:7くらいで最悪な組み合わせな訳だが、なんとか僕はその紙忍者を駆使し肉ダルマを追い詰めた。 こっちはほぼ無傷、相手はもう攻撃受けたら終了といった感じの塩梅だ。 紙忍者は紙装甲ではあるがやはり最速というのは伊達ではないので、攻撃に当たらず翻弄すればギリギリやってける。 しかし僕はさあて決めるぞというところで、慎重にやっていたらいつの間にか日和ってしまった。 知らない間にガードはしていたものの画面端に追い詰められ―― ポチョムキーン 泣きそうになった。自分のキャラが相手に掴まれ、豪快にぶん投げられようとしている。 バスター! 投げられた。えげつないダメージを受ける。流石紙装甲といったところだ。 しかしまだ大丈夫だ。この後画面端限定の酷い8割コンボがあるのだがそれでもまだなんとか残る、希望は棄てちゃいけな―― ガイガンター 光の壁が紙忍者を押しつぶす。 「お、おい待てこのノリはどっかで見たことあるぞ!?」 ガイガンター 光の壁が紙忍者をピヨらせる。 「マジか! ダメージよりピヨリを優先させてきやがった!!」 気絶値の高い技を連続で叩き込んでくる相手の前に、僕の紙忍者は大ダメージを受けた上あっさりピヨリ状態に陥り操作不能になった。 「ここは言うしかないのか!? やべ! ししょるししょる!」 必死にレバーをガチャガチャと動かしてピヨリを回復させようとするが、結局意味はなく ポチョムキーン ほぼパーフェクトの体力を歯牙にもかけず バスター シッショー 僕の紙忍者は昇天した。 それから二度と僕は紙忍者を使っていない。 ちなみにこれは、紙使いなら誰もが経験したことのあるだろう悲劇である。 某月某日 どっかのコンビーニエンスストアーにて その日、僕は週刊少年マガなんとかという雑誌を立ち読みしに近所のコンビニへと学校帰りに寄っていた。 いつもの水着の女の子のグラビアが拍子を飾っており、小学生とか中学生は抵抗があるんじゃないのかと思わなくもない。 それでも人気雑誌には変わらず僕も愛読しているので毎週欠かさない。魔法使ったりするヤキトリにあるヤツとか。 「(;´Д`)ハァハァ ネギたん萌え……」 他にもヤングジャなんとかやらヤングマガなんとかやらヤングアニなんとかやらを立ち読みするのだが、一番キテるのはコレだね。 僕の脳ミソの方がだいぶトリップしてるけどそこはまあアレだ、世界はキモヲタに征服されるのだ。 などとアレを読んでいるとおかしくなってくるのだけれどそれも読み終わると僕は徐に電池コーナーへ向かった。 その昔ラブひ以下略とかいう漫画のプレイステーショなんとかっていう機種のゲームソフトを持っていたが、L云々っていう訳のわからんタイプの円盤型電池をポケットステーショなんとかっていうのにぶち込んで遊び倒していたのを思い出す。 しかし今回の目的は当然ながらそんな化石を掘るような真似ではないので、パソコン用の電池を探して購入した。 したはずなのだが、何故か知らないが僕は捕まった。 タイーホされた。 待てルパーンされた。 体は子供頭脳は大人された。 とにかくよくわからないままオバチャン店員に、店の裏方まで連れていかれる。 そこは何故か酷く生活然としていて、プレイステーショなんとかまであったりするのだが、コンビニの休憩室なんてこんなもんだ。 そんな妙なことを考えていると、オバチャンは僕にポケットの中の物を出せと要求してきた。 まあわかってはいたことだが、どうやら僕を万引き犯だと思っているらしい。 ヘタに言ってもこの手のタイプは聞き入れないだろうから、仕方なく僕はポケットの中を見せて物理的に証明しようとした。 それにしても面倒だ。ズボンのポケット3個にシャツのポケット一個ブレザーのポケット4個ついでに鞄の中。 ズボンのポケットからはメモリーズオなんとかみっくすというゲームのメッセサなんとかという店での予約特典テレカを始め、その他複数のテレカが発掘されて結構恥ずかしかった。 やっぱり誰かに売ろうと思うなら持ち運ばないでいた方がいいな、と思った。 他のところからは定期やサイフ等必要最低限のものしか出てこず、オバチャンは酷く訝しんだままの表情でしぶしぶ釈放してくれた。 ちなみに謝罪なんて一つもなし。 ムカついたので、うっかり僕は賞味期限切れの弁当を見つけてしまった。 それを突っ込んでみると、流石に意図が読めたのかタダでくれた。 賞味期限切れっての、探してみると案外あるもんだな、と新しい発見をする僕。 さりげなく、ちまたは悪人です。 某月某日 どっかのJR東日本にて その日、僕は激しく気だるかった。 どのくらい気だるいかというと、最寄の駅にバスで到着した段階で光の速さで便所ダッシュしたくらいだ。 その後胃の中からタタリ神を大量に吐き出して、もうダウン寸前。 しかしここまで来たので行こうか行くまいか迷ってしまい、そうこうしているうちに熱海行きの電車が来る。 まあ、とりあえず行くかと思い、日本人特有の無駄なスペースに感謝し席に座って、うなだれた。 ツギハーチガサキーチガサキー 一つ目の駅のアナウンスが聞こえる。 別に目的の場所ではないのでスルー。 マモナクーヒラツカーヒラツカー それからしばらく乗ってもう一度アナウンス。 ここが僕が降りるべき駅だ。 だけど体が動かなくて降りれませんでしたとさ。 ツギハーオオイソーオオイソー あー、そういや大磯ロングビーなんとかって久しく行ってないな。 なんて思いながら、やっぱりスルー。 ツギハーニノミヤーニノミヤー どこだよここ、知らないっていうかあんまり聞かない土地だよ。 なんて思いながら、やっぱりスルー。 もうこの時点であんまり学校へ行く気はない。 ツギハーコウヅーコウヅー 国府津マリなんとかたんハッハー! 年齢はナイソ☆ ツギハーカモノミヤーカモノミヤー カモノハシって実は毒があるんだぜ! 親指の爪とか危険なんだ! あとアイツは哺乳類でも爬虫類でもなくて単孔類だから気をつけな! ツギハーオダワラーオダワラー ここは新幹線なんかも通ってるし、奈良京都へ修学旅行する時に利用したなあ。 小田原城も結構行ってるし、何よりニトリがあるんだニトリが。 あのイトーヨーカなんとかのモロパクったやつ。 ツギハーハヤカワーハヤカワー 隣のクラスには同名の友人がいます。 同じ漫画を熱く語れる友です。 オロチドッポとハナヤマカオルさんファン仲間でもあります。 ツギハーネブガワーネブガワー なんだかこの辺からすんげー一駅に時間がかかってるような気が。 ツギハーマナヅルーマナヅルー ここ小学校4年生ん時遠足で行ったんだよ。 その後従兄弟がカブトガニがいたと必死に訴えた場所でもある。 フナムシとカブトガニの区別くらいつけて欲しいものだが。 ツギハーユガワラーユガワラー なんだかそろそろ温泉に行きたくなって参りました。 途中下車したい気分ですけどそんなお金ないですし。 ツギハーシュウテンーアタミーアタミー なんか知らない間に隣の県まで来てました。 とっても時間がかかったんですから、そりゃまあそうでしょう。 そうして熱海で下車し、熱海の空気を満喫すると、すぐに上り線に乗り換えてまた二時間くらいかけて帰りましたとさ。 それにしても学生一人で平日の昼間から熱海だなんてオツだね。 鬱だ。 いろいろとおしまい |
あとがき これはくだらないというか寒いというか、我ながらよくわからない出来上がりに(汗 一応体験談をノン脚色で送っております。 あ、突然口に出して(;´Д`)ハァハァとかは言いませんがw 一応一本の量が少ないので3本立てという形にしてありますが、それでも短いですね。 まあでもSSってこんなもんか。 最近長モノばっか書いているのでマヒってるのかもしれません。 とりあえずその後の後日談。 1つ目のあとは肉ダルマを使って暴れてます。 2つ目のあとはそのコンビニはそれ以来全部立ち読みしてます。 3つ目のあとはお尻の方からもタタリ神が出てきて死にました。 なんじゃそら。 とにかくこういう趣旨のシリーズらしいのでこういう方向でいきまいたw それではまた、別の作品で。 |
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