紅茶
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 二人きりの時間を 無残に破り捨てたのは
 無機質に鳴り響く 地下鉄の発車ベル

 どうにもならないことはわかってる わかってるよ
 それでもどうにかしたくて 愚かな僕らはもがいていた

 あの日 君が 窓の向こうで叫んだ言葉
 僕の 想い出となって いつまでも残り続けた


 あれから何度目の 冬が過ぎ春が来たでしょう
 両手に包んだ 暖かい紅茶の香り

 どんなに想っていても 現実にはならなくて
 貴方はまだ覚えてる? 弱すぎた私のこと

 咲き始めた 桜の木々から 溢れる想い
 涙が 流れ落ちて 香りの中に 落ちる


 どれくらい僕らは私達は歩いてきた
 何も意味無いでも意味有る日々
 大切な日々

 どれくらい僕らは私達は間違ってきた
 無駄ばかり馬鹿ばかりでも楽しかった
 日々




 初めての冬
  二人眺めた
   流れ星の空
    紅茶の香り
         肩の温もり





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