夢のかたち
作:ふうらいまつ



//●『わからない』を選んだ場合********************************************


恭介「……そんなこと言われたって、わからないよ。オレはレプリスの専門家じゃないんだから」
アニキがあきれたような顔をしている。
恭平「おまえはいつもこうなのか?……まあ、恭介らしいといえば恭介らしいが」
恭介「……どういう意味だよ」
恭平「じゃあ、レゥの方はどうなんだ。レゥの体調不良の原因を理解しているか?」
恭介「……そうだ。レゥが体の痛みを訴えてる。この前のアニキの検査では異常なしだったんだろ? きちんと調べてよ」
恭平「よく聞け、恭介。さっき説明したように、レプリスには本来『マスターの補佐をする』という役割が与えられている」
その後、オレはアニキからレプリスについての基本的な説明を受けた。

//文章:全画面表示

――レゥの体調不良の原因は、レゥにマスターが居ないからってこと?

まあ、そうなるな。

――じゃあ、マスターのいないレゥはどうやって自己を保ってるの?

他に強い目的意識があるということだ。

――他の目的って?

それはおまえが考えろ。

――でも、おかしいじゃないか。レプリスは起動したときに目的を持っていないと、駄目なんだろう?

だから……起動する前から、やることを決めていたんだろう。

――起動する前って、眠っている状態で何を決めるんだよ?

眠っている間に、何かあったんじゃないのか?

――何かって、何だよ?

おまえがやったことだろう。オレはしらん。

//文章全画面表示を終了

//背景:寮の廊下。夜
軽く部屋の扉をノックする。
返事がないので、そっと中に入る。

//背景:レゥの寝顔アップのCG。夜。
レゥはどうやら眠っているようだ。
アニキの言っていたこと――レゥの生きる目的
なんとなくわかった気がする。
でもアニキの言っていたことが本当なら、レゥは起動する前からオレのそばに――
………………少し自意識過剰か。
レゥを起こさないよう、そっと頭をなでる。
レゥ――人として生まれてしまったレプリス。
彼女の寝顔を見つめながら、ずっと大切にしていこうと心に誓った。

//エンディングD(BGM:Rainbow)



感想BBS



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送