紅き力と白銀の心 第六話 選択 |
作:木村征人 |
翔と詩音が家路についた頃、翔はMINに連絡をいれ事後処理を頼んでいた。そしてその事後処理を担当したのは品川警部というMINにつながりを持つ男だった。 倉庫の中で頭をかきながら見回す。百人近くの男がうめき声を上げながら未だに倒れている。これだけの人数を相手にしながらも誰一人死んでいないというだけで相当な手練(てだれ)と言うことがわかる。 「二年前と同じ場所、同じような力を持ったやつの仕業か…… 違うところは一人も死人は出ていないということだけか。また、厄介な事が起こっているようだな」 品川警部は歯軋りしながら虚空をにらみつけていた。 「う、うん……ううう」 小さなうめき声とともに詩音が目を覚ます。詩音は首を左右に振りながら辺りを見回す。いつもどおりのリビングだった。世話になっている親戚の家ではなく、詩音の自宅であった。ここに来た当事は父と一緒に住んでいた。今では、父は世界中を回り、詩音も週末にしか泊まらないもののなぜか晶の部屋もあったりする。 頭が未だにぐらつく。必死に今までのことを思い出そうとする。 少しシックな色使いのはだ色のソファー。その向こう側には今朝使ったティーセットが置かれていた。学校に行く前洗っておいたおかげで今すぐにも使える。 そういえば今日買った葉をかばんの中に入れっぱなしだったことを思い出す。結構な値段のせいで少ししか買えず数回で使い切ってしまいそうだ。 ふと視線に気づく。 翔、いや晶が部屋の端で壁にもたれながら詩音を見つめていた。いつもと変わらぬ薄い笑みを浮かべたままで。そこで詩音はすべて思い出した。今まで起こったことを。 詩音の瞳が恐怖に染まる。それを見た晶の瞳がわずかに曇る。 「あっ……」 詩音は罪悪感にさいなまれるが、未だに恐怖感が勝っているため、何も出来なかった。 「さて、何から説明しようか……と、その前に紅茶入れてくれないか」 晶が向かいのソファに座る。詩音はゆっくりと立ち上がる。 カタカタとカップとポットが悲鳴を上げる。詩音の震えから来るものであった。自分の世界が明らかに変わっていく。晶の不可解な力。そして自分自身のこと。 それが自分中心に動いている。だが、何も出来ない不安、恐怖すべてがカップの中へと注がれていった。 「まずい……」 晶が紅茶を一口含んでそう言った。 「最低な紅茶だな。紅茶が恐怖で埋め尽くされている」 「……」 詩音は無言だった。今、目の前にいるのが晶なのかすら分からなくなってきていた。 「さて、まず俺のことから話そうか。出来ればお前も俺に質問してくれ」 詩音はゆっくりとうなずいた。間をおいたおかげで少しだが、落ち着いていた。 「さっき言ったとおり、俺は忍びだ。俺は光と闇の一族という忍びの里の生まれだ」 「ものすごく対極ですね」 「確かにな。昔は敵対していたらしいししな。光の牙の『こうが』異質なる牙の『いが』と言ったほうが馴染みが深いだろう」 甲賀(こうが)と伊賀(いが)それはあまりにも有名すぎる名前であった。そして敵対関係であったことも。 「俺たち普通の人たちと違うところは忍術を使えるところかな。魔法と言ったほうがいいか。とにかくそういうものが使える。 それと忍名(しのびな)だが、まあ本名と思ってくれたらいい。とにかく俺の本当の名は翔。滝川晶は仮の名前だが、戸籍上ではその名前になっている」 「もしかして空馬さんが『ショウ』と呼んでいましたけど、もしかしてあだ名ではなくて晶さんの正体を知っていたからですか?」 晶はうなずく。ふっと天井を見つめ懐かしそうな目をする。その姿は詩音が幾度となく見てきた晶の姿だった。 「あいつと出会ったのは忍びの時だからな。ずっとその名前で呼んできたせいで、そのまま翔と呼ぶようになったな。別に支障はなかったから特に止めもしなかったが」 詩音ははっとしたように、顔を上げる。 「もしかしたら私の周りにあなたの正体を知っている人がいるのではないのですか? たとえば……」 そこから言葉は出なかった。あの夢が本当だとすれば…… 晶はその意味が分かったようにゆっくりと口を開いた。 「ああ、おばさん。つまり君の母親は知っていたよ。俺の正体だけでなく、俺の役割もね。おじさんのほうは俺のことを知らないけどね。おばさんが俺のことを容認するようにしてくれたのはおばさんのおかげ。そのことについては感謝しているつもり」 晶の言葉がだんだんと事後報告みたいな口調になってくる。 晶は心の中で舌打ちしていた。詩音は昔ただ髪の色が違うだけで奇異の目で見られいじめられていた。だからこそ、その辛さを知っているからこそ晶の力も受け入れるだろうと予想していた。 詩音の心は想像以上に弱かった。あまりにも、翔の予想をはるかに越え弱すぎた。 だからこそ、今はかけるしかないんだな。かなり分が悪い賭けだけど。詩音、出来ることなら俺が守ってあげたかったけど。下手すればこれでお別れになるかもな。 晶は自嘲する。あまりにも下手な笑みであった。 「ここからが本題だ。君の件に関することだ」 「私のことですか…………」 詩音が身構える。一番不可解なことが聞かされるのだ。 「正しくは君を介してだ。夕方のあいつも君を介してある目的があって君をさらった」 「ある目的ですか?」 「日本を救うという目的だ」 「え?」 「そしてその目的と君を殺すというのは同義」 「そ、そんな……」 詩音が驚くのは無理なかった。論理がむちゃくちゃ過ぎた。そして自分が置かれている状況も。 「まぁ、俺から見れば正義の押し売り、固定観念に固められた愚か者としか見えないがな」 「納得できません。どうしてですか! どうして私を殺すことが日本を救うなんていう無茶苦茶なことが通るんでか!」 「悪いけど、それはまだ君に教えるわけにはいかない。今の君にはね」 晶は一泊置いてゆっくりと口を開いた。 「……聞くと……死にたくなる……」 その言葉に詩音は震える。先ほどまで死とは隣りあわせだった。今まで現実味がなかったのだが、ずしりと詩音に覆いかぶさる。 「俺は君がさらわれるのを阻止できなかったという大失態を犯した。今この役目を降ろされても文句は言えない。 だから君には選ぶ権利がある」 「選ぶ……ですか。何を?」 ひどく落ち着いた詩音に晶は少し驚いていた。このまま話を終えてもいいと思った。詩音が苦しまないならずっとこのまま…………何事もなかったように。いつもの日常に。 しかし、それが叶わないことは分かりきっている。だからこそ、賭けに出た。 「一つ目はこのまま俺に守られること。もちろん今回みたいな失敗もするだろうし、君を救い出せる保障もない。 二つ目は他のものに君を守る役目を任せること。もちろん俺は君前から姿を消すから、俺がここに来る前の生活に戻れる。それに俺よりもずっと強いやつがつくから、めったなことではヘマをやらかさない。それに君を文字通り影となり守るから君の生活に支障きたさない。 そして、最後の三つ目は――」 晶は木刀を取り出し、詩音の前に突きつけた。ただの木刀だが、晶が持てばどれだけの威力があるかは既に実証済み。 「――今ここで俺に殺されること」 詩音は何もいえなかった。目の前にいるのは晶ではなかった。同じ顔をした誰かが自分に殺意を向けてくる。しかし同時に疑問も浮き上がった。 何故ここまで自分を突き放そうとするのだろう。どう考えても二つ目の選択が良いとしか言いようがなかった。確実に晶は詩音から離れようとしている。今まで守ってきたのに、そしてこれからも守ろうとしている口ぶりなのに何故…… 「今、ここで答えるのは無理だろうな。明日また同じ時間に答えを聞く」 そう言って、晶は玄関のほうへ向かう。 「部屋には戻らないのですか?」 「この状況で同じ屋根の下というのは君も落ち着かないだろう。今日は外で寝る」 「ですが……」 そこで晶は笑みを浮かべた。あまりにも奇妙な、おかしな笑みを…… 無理をしているのは明らかだったが、今の詩音には奇異の笑みとしか分からなかった。 「言ったろ俺は忍びだ。野宿なんて慣れている。君はゆっくり休め。じゃあな」 結局、晶は詩音の名を呼ぶことなく話は終わった。 玄関のドアがばたんと音を立てる。静かで乾いた音であった。詩音の耳には遠く、今の晶と詩音との距離を示すかのように遠く、あまりにも遠く聞こえた。 晶は黒マントを羽織り。双海邸の向かいの家の屋根に座り込む。既に明かりはない。詩音も自室に戻っているはずだ。 「あの馬鹿。玄関の鍵を閉めるのを完全に忘れて嫌がるな」 そんな悪態をついているとフッと翔の背後に人が現れた。闇に溶け込むような黒い装束が何とか人をかたどる。目以外はすべて装束に包まれ男か女なのかも判断できない。晶と違い、物語でよく見かける忍びの姿そのものであった。 「お前は一体何を考えている?」 くぐもった声が響く。やはり男なのか女なのか判断できないが。 「あんなことを言えば誰もお前を選ばないだろう。よほどの覚悟がない限りな」 「やはり聞いていたか……まぁ当然か。俺の後任はあんただからな」 「分かっているのか? もしアレがお前を拒絶すれば――」 あれとはもちろん詩音のことであった。 「――俺は処分される」 晶がそう言葉をつなげる。 「死は怖いか?」 「怖いだって? 元からその覚悟は出来ているさ。詩音の前に姿を現したときからね」 まるで世間話をするように晶は答える。 「そうか、ならば何故……」 ちらりと晶を見る。 「なぜ、お前は震えている」 その言葉どおり晶は震えていた。晶の身体は恐怖を訴えていた。 「確かに死は怖くない。だけど詩音がこれからどうなるのか分からないのが怖い。詩音がこれからどうなるのか、詩音の未来(先)を見られないことがあまりにも不安と恐怖を感じている」 晶が歯軋りする。そして自らの身体を抱きかかえる。まるで詩音を抱きしめるように。 「言わばこの震えは詩音のものだ」 晶は悲痛な顔を浮かべる。 「守りたいのに守れなかった。今日改めて自分の無力さを思い知った。強い剣になったつもりなのに。詩音を守るとこの紅い瞳に誓ったはずなのに。自分がどんなにおろかだったのか。この安穏(あんのん)とした日常に甘えていたおろかな自分のために詩音を…… 怖い……あまりにも怖すぎるんだ」 ついにはふさぎこんでしまった。 そんな晶を見下ろしていた。忍びは優しげな瞳で見つめていた。 なるほどな……長老が翔に詩音を任せた意味がようやくわかった。だがこれは両刃の剣になりかねないがな。 「まあ、いい。すべては明日分かる。それからMINから手紙を預かっている」 そういって晶に四つ折りに折られた紙を手渡した。 その手紙の内容を読んだ後、晶は首をかしげていた。 翌朝、いつもより早い時間に晶は一度部屋へ戻り身支度を整え登校していた。 そして詩音は結局は一睡もしていなかった。にもかかわらず眠気は襲ってこない。詩音は……いつもより五分遅く家を出て、結局教室に顔を現さなかった。 「今日は詩音ちゃんお休み?」 いつもどおり遅刻ぎりぎりにやってきた智也と唯笑は教室を見回した後、晶を見つけて聞いてきた。 「さあね。学校には来ているみたいだけど」 晶は既に詩音が身に着けているペンダントで居場所は分かっていた。 「詩音ちゃんさぼり? なんか心当たりない?」 唯笑の質問に晶は無愛想な顔をしている。 「あるよ。でも結局は詩音の気持ち一つということだよ」 その言葉に唯笑はやたらとショックな顔をした。まるでガーンと言う効果音が聞こえてきそうなほどに。 「ま、まさか。詩音ちゃんをお、おそ、襲いか――!」 その言葉にさすがに晶も切れた。晶のかばんが唯笑の顔面を捉える。 「そんなことするか!」 「き、きゅう〜」 きゅうちゃんを食べたわけでもないのだが、そう言って唯笑は崩れ落ちた。 「今のは唯笑が悪い」 智也の言葉にかおると信がしきりにうなずいていた。 いつもより少し長い鐘がなる。午前授業が終わり昼休みになっていた。 詩音は朝から体育館の裏手にいる。普通なら不良がたむろしているメッカなのだが、今日はお休みらしい。 今朝、出かける際にいつもどおり弁当がリビングに置かれているのには驚いた。いつもより質素だが、詩音はまったく気づかなかった。 一人で弁当を食べる。いつもより味が薄い気がした。 一人だけの昼食がこんな寂しいものとは思いもしなかった。智也と出会う前はいつも一人で食べていたのだが、その時よりもずっと寂しい。 いつしか智也たちと食べることになり、そしてその中に晶も加わり……それが自分の中に当たり前になっていた。 「そうだったんですね。だから私は智也さんのことを――」 好きになったんだろうと。 孤独な世界から救いの手を差し伸べてくれた三上智也。それが全てのきっかけであった。 「でしたら、私は晶さんことは?」 昔付き合っていた人。あくまで友達延長のような付き合いだった。別れを切り出したのは晶のほうであった。だが、それでも詩音の接し方は変わらなかった。周りの友達にすらいつ付き合ったのか、いつ別れたのか分からないほどに。 気づけばいつも傍にいた。晶に日本人の友達を紹介された時は、正直困惑していたが、晶が間に入り、その人とも仲良くなることが出来た。 智也と違い、晶は詩音に気づかれることなくフォローしていく。詩音をからかったり、ふざけているせいで見えなかったが。 「私にとって智也さんは大切な方。でしたら、私にとって晶さんは――」 その時、風が吹いた。緩やかだが少し冷たい風が。 「……そういうことだったんですね」 そういって詩音は少し笑みを浮かべて空を見つめていた。 そして晶は昼食をとっていた。そばには智也と唯笑。唯笑の手作りらしいのだが、なかなか斬新すぎるせいで智也もどこから手をつければ分からないらしい。とりあえず安全地帯は見つからない。全部、寸分の隙もなく地雷らしかった。 「智也君と今坂さんにとって詩音はどういう存在?」 智也が冷や汗を流している姿を面白そうに眺めながら晶が言う。 智也と唯笑はきょとんとしている。 「どうしたのいきなり?」 「今でも不思議なんだ。詩音が日本人を嫌わなくなったのは分かる。でも、どうして詩音はそれで終わらないのか。なんで向こうにいる友達を捨てて日本に居座ろうとしているのかがね」 それを聞いて、智也と唯笑は考え込んだ。捨てたという言葉は語弊があるものの確かに戻れば仲の良い友達がいる。何らかの連絡は取り合っているだろうが、当時それほど親しくなかった智也や唯笑、かおる、信、みなも、小夜美と仲良くなろうとしているのは手に取るように分かった。 智也がいたとしても、親友と呼べる人達と離れる理由が見つからなかった。 智也君のことがそれだけ好きなのか、もしくは俺のことを避けていたのかどっちかなんだろうな。 うすうす――いや、無意識にも晶が詩音の傍にいる理由に感づいていたかもしれないな。 「最悪、俺か詩音どちらかいなくなるかもな」 晶のつぶやきに智也と唯笑は驚く。 「おい。それってどう意味だ?」 「言っただろ。全ては詩音の気持ち一つだってな」 その言葉に智也と唯笑は顔を見あわす。 二人とも晶に何か言いたかったが、自分たち同様に付き合いが長いもの同士にしか分からないことがあるのだろうとそう納得した。いやそう納得するように勤めた。 詩音もこの場にいない、晶に何も言っても無駄だと感じ取っていた。 そして、晶が家を出た時間きっかりに晶が――いや翔が現れた。あの時と同等黒いマントを羽織って。 詩音も昨晩と同じようにソファーに座っていた。まるでデジャヴの様な感覚に翔は陥る。 「答えは出たか?」 抑揚のない言葉で翔が問う。そして威圧感のこもった瞳で詩音を見つめる。 詩音はうつむいたまま答えない。 やはりな……拒絶されたか。詩音これでさよならだ。 翔がそうあきらめた時、『バーン』といきなり詩音がテーブルを勢いよく叩いた。 「晶さん! 何なんですかそのふざけた格好は!」 「……へっ?」 あまりのことに思わずあっけに取られる。 「いや、今の俺は翔……」 「いいえ、あなたは昔、一世を風靡して、今は落ち目一直線の格闘ゲームの主人公のようなふざけた名前の晶さんです!」 一体どこでそんなゆがんだ知識(ある意味真実だが)で早口にまくしたてた。 「いや、そんな格ゲーファンを敵にまわす発言は……」 翔……いや、晶……もはやどちらか分からなかった。 「いいですか! まだ私は翔さんみたいな乱暴な人は嫌いです。たとえ私を守るためであっても人を傷つけるのは嫌いです。分かりますか? 晶さん!」 やたらと晶という名前を強めて言う。 「あの、俺がその翔なんですけ――」 晶の言葉を無視してさらに続ける。 「私は晶さんとなら一緒にいたいと思っているんです」 いきなり声を落とし、そのまま顔を背けた。耳まだ赤くなっているのが良く分かった。 晶は頭を抱えた。予想もしなかった答え。 要するに晶は認めるけど、今のところ翔は認めないということか…… 晶は不意にMINからの手紙を思い出した。 『こういうタイプは一筋縄の話し合いで終わらないぜ。特に詩音なんて名前はな』 手紙の意味がようやく分かった。 確かにこれから苦労するだろう。だが、晶はうれしくも思う。詩音は一応ではあるが自分を受け入れてくれている。満点とは行かないまでも、及第点は行っているだろう。 先ほどまであった忍びの気配も消えている。忍びもまた今は様子見という結果に至ったらしい。 しかし―― 我が愛しき人類の敵はなかなか手強そうで…… 今朝は晶と詩音は一緒に登校して来た。 「おっはよー、詩音ちゃん!」 「あ、おはようございます。今坂さん」 そう返した詩音の顔をまじまじと見つめる。 「んー、詩音ちゃん何かいいことあった?」 「ど、どうしてですか?」 「なんか吹っ切れたみたいな感じがするだけど……ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!」 唯笑はいきなり晶を指差し、 「や、やっぱり詩音ちゃんを……」 「だから違うと言っているだろーが!」 晶が唯笑につかみかかる。本当なら唯笑は同じ失言を使わないのだが、晶の今の気分と感情を目ざとく感じ取っていた。もっとも無意識にやっていたのだが。 「やーん、智ちゃん助けてー。詩音ちゃんに続いて唯笑まで教われるぅ」 唯笑にしてみれば軽い冗談のつもりだろうが、晶にしてみればたまったものではない。クラスメイトが目を見開いて晶を見つめる。 「だから! 思いっきり誤解を生むようなことを言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 晶の絶叫が教室中に響く。 「あ、悪夢です……やはり選択を間違ったのかもしれません」 ふらふらと頭を抱えながら詩音はうめいていた。
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さて、これでやっと第一部という感じでしょうか? 次からは話が停滞します。まぁ、お遊びみたいな感じですね。 あの姉妹が登場。詩音にとっては不幸になりますけどね。 それではまた。 |
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