・・・澄空駅前。
その名の通り、空は雲一つなく、澄みきっていた。
空気は冷たく、刺すような痛みが顔全体を襲う。
そんな冬の真っ只中、三つの白い息が繰り返し、吐き出されていた。
ひとつは穏やかに。
ひとつは楽しげに。
ひとつは・・・・・・どこか哀しげに。
このとき、吐息の主の三人・・・
・・・いや、この三人だけではなく、誰もが。
自分たちの止まった時間・・・止められてしまった時間が。
これから動き始めるということは、知らなかった。
・・・物語は動き始める。
少しずつ・・・静かに。



Memories Off SS
『終わりなき詩〜My song for you〜』
written by まる
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第一幕『動き始めた物語』
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「よし、今日も二人とも、時間通りだね」
かおるが、よしよし、と智也の頭を撫でる。
智也がその手を払いのけ、
「やめろよ」
と一言。
しかし、かおるは再び手を伸ばして頭を撫でる。
「やめんかぁ!!」
智也の絶叫とともに、再び払いのけられるかおるの手。
かおるは、その手を胸の辺りで組むと、頬を膨らませた。
「素直じゃないね、智也は」
「智也さんは照れ屋ですから」
ふふふ・・・と含み笑いをする詩音。
相変わらず、その手には大量の本が積まれていた。
「大体だな・・・時間に間に合うことなんて、当たり前だのクラッカーだろ」
「当たり前だのクラッカーですね」
・・・駅前で三人、笑顔での集合。
最近はおなじみの光景であった。
智也、詩音、かおるの三人は、駅前から学校まで毎日集まって登校している。
約束をしたからである。
しかも、なんとこの約束。
・・・詩音から提案されたものだったりするのだ。
意外という以外のなにものでもなかったが、智也とかおるは快く承諾した。
今ではこれが当たり前、当然のことになっているが。
・・・で、その約束どおり、ここに今日も集まっているわけである。
「・・・当たり前だのクラッカー・・・」
かおるは呆れた表情を浮かべ、
「・・・古すぎて誰も分からないと思うよ、それ」
そう突っ込みを入れた。
・・・だが、今突っ込むべきところはそこではない、と思うのは作者だけだろうか。
「・・・はぁ、でも双海さんまで復唱するとは思わなかったよ・・・」
呆れた表情の中に見える、楽しそうな心。
この表情も、もう毎朝のおなじみになっていた。
「ばか、詩音は日本の伝統文化を理解したんだ」
びしっと、かおるの顔を指さしてそう言い放つ智也。
・・・なぜかかっこいい。
「伝統文化?『当たり前だのクラッカー』が?」
呆れた表情をずっと崩さぬまま、かおるが言う。
・・・そんなに同じ表情ばかりしていて、頬の筋肉が痛くはならないだろうか。
そんな心配さえしてしまう。
「おう、そうだ。古き良きものは、日本の伝統文化として残しておくべきだろ」
「そうですね」
詩音が智也の言葉に、もっともだ、というように頷いてみせる。
智也は、それを聞いてかおるに『二対一で俺の勝ちだな』と目線で伝える。
そして、それを見て悔しがるかおるは、本気で悔しかったに違いない。
・・・だが。
「ですから、智也さんにひとつの伝統文化を受け継いでいただきましょう」
いきなり、詩音がそう提案した。
突然の言葉に、智也は訝しげな視線を詩音に送る。
「受け継がないと、さっきの言葉は嘘、ということになってしまいますよ?」
「ぐぅっ・・・・」
痛いところを突かれた智也に、選択の余地はなかった。
「・・・いいけど・・・なんだ?その伝統文化って言うのは?」
ふふふ・・・と含み笑いをし、詩音は口を開いた。
「・・・『男の方が、女の人の重たい荷物を持ってくださる』という文化です」
笑顔でそういう詩音。
その言葉に、かおるは堪えきれず(こらえる気はさらさらないだろうが)、ぷっ、と吐き出した。
「あははは!!そうだね、双海さん、それも伝統的な日本文化だよねぇ!!あははは!!」
腹を抱えて笑うかおるに、智也はささやかな抵抗を試みる。
「違う!!どうしてそんなものが伝統文化なんだ!!それは軟派な男が女にする下心みえみえの・・・」
と、ここでふっと思いつく。
・・・おれは誰の女の子の荷物も持ったことなかったか?
みなもちゃんの荷物は持ったし・・・
・・・というか、俺は詩音の本、何回持ってやってんだよ!?
俺は軟派なのか・・・
・・・いや、そんなことはない!!
これは日本の文化だ、男として当然なんだぁ!!
「日本の文化は俺が守る!」
・・・行き着くところは、そこしかなかった。
「はい、どうぞ、智也さん♪」
ふんわりとやさしく微笑み、エベレストオブブックとでも呼んでやりたいような本の山を差し出される。
この微笑みに勝てる男がいたら、見てみたいものだ、と智也は素直に思った。
・・・最近、詩音は女の子らしくなったな、と智也は思わされる。
こういうことをするようになったこともそうだが、女の子が普通にするようなことを、ようやくするようになったのだ。
放課の雑談。
弁当をみんなで集まって食べること。
プリクラ。
冗談など。
詩音にとって、それはとても大きな変化だ。
おそらく、自分でもこんなに変われるとは・・・思いもしなかっただろう。
「・・・ま、しょうがないな。ほら、よこしな、詩音」
智也が、本に向かって手を伸ばす。
・・・が。
―すっ。
「あ、あれ?」
詩音が本を持ったまま、手を引っ込めてしまう。
その結果、智也の手は行き場を失い、本のあったあたりでうろうろと手を彷徨わせていた。
「いいえ、結構です」
無表情に、そして無感情に。
詩音の声は、人から出ているものとは思えないほどに、機械的だった。
「は?」
「へ?」
思わず、智也も、そしてかおるも大きく口を開けた。
その詩音の声は、智也には懐かしく。
そして、悲しくて。
でもなぜか、嬉しかった。
かおるにはただただ、懐かしさのみが感じられた。
「ふふふ・・・どうでしょうか、私の演技」
いたずらっぽく笑う詩音。
その笑みは、風になびく詩音の髪に、嫌というほど似合っていた。
「くくっ・・・この演技派女優め」
「きゃっ」
詩音の髪が、智也の手によってくしゃくしゃにされる。
詩音は、可愛い悲鳴をあげつつも、素直にそれを受け入れ、嬉しそうに笑っていた。
「ほんとだよ・・・。双海さん、演劇でもやったら?」
ははは、と笑いながら冗談めかして言うかおるだが・・・・
そこから、意外な言葉が返ってきた。
「えっと・・・音羽さんも、そう思いますか?」
「へ?」
間の抜けた声で、かおるが返答する。
一方、智也は声さえ出せなかった。
「実はですね・・・」
「私、劇団に誘われてしまいました」
「ええっ!?」
「ぐはぁ・・・」
かおるは驚きの声を上げ、智也は思わずうめき声をあげた。
詩音と劇団。
智也には、それが全く想像できなかった。
あまりにかけ離れた二つのもの。
無理に想像しようとしなければ思い浮かばなかった。
・・・だが、いざ想像が出来ると・・・
「意外と似合うな・・・」
似合っていたのだった。
「・・・ま、時間、間に合わなくなっちゃうから、続きは歩きながらでいこうよ」
かおるの提案に、二人はほぼ同時に頷く。
ようやく、三人は学校へ向かったのだった。



「・・・ふぅ、で、どういう経緯があるんだ、詩音?」
結局、大量の本を詩音から受け取った智也が、話を進めようと再び切り出す。
かおるも、うんうん、と頷く。
なんだかんだで、その話には二人とも興味があったらしい。
「・・・・はい、実は・・・」
ごくりと唾を飲み込む二人。
そこまで緊張する話ではないのだが。
「・・・実は、かくかくしかじかというわけなんです」
ずるり。
二人はそろって足を滑らす。
典型的なリアクションである。
「あのな、詩音・・・マンガじゃないんだぞ、そんなので通じるわけが・・・」
「ふ〜ん、そういうことかぁ」
「うそん!?」
・・・詩音の冗談。
かおるの上乗せ。
そして、智也のスパイス。
絶妙なコンビネーションだった。
・・・そして、その後しばらく、詩音の説明が続いた。



・・・学校前の坂にさしかかる。
そのころに、ちょうど詩音の説明が終わっていた。
「ふーん」とただ経緯を理解しただけの智也。
に対して、かおるはなぜか、妙に納得した様子だった。
「・・・と、このような経緯があるのですが・・・・」
かおるの表情や様子を見て、少し戸惑う詩音。
「・・・あ〜あ〜、双海さん、私の態度がおかしいからって、そんな目線で凝視しないで〜」
苦笑を浮かべるかおる。
その言葉に、詩音はあたふたと視線を彷徨わせた。
そして結局、照れながら視線を落としてしまった。
「・・・で、かおるは何を知ってるんだ」
智也の鋭い指摘に、かおるは頭の後ろをぽりぽりと掻く。
そして、『あはは・・・』と乾いた笑いを浮かべていた。
しかしやがて、自分に呆れたような表情を浮かべ、ため息をひとつ、『はぁっ・・・』と重々しく吐いた。
「全く、ととってば・・・」
そう、小さく呟いた。
「・・・とと?」
智也の口から出た疑問に、詩音もうんうん、と頷いてみせた。
「・・・私の親友。で、今回、双海さんを誘った張本人。
ほら・・・飛世巴、苗字と名前の頭が二つとも『と』でしょ?
だから、とと」
なぜかは知らないが、申し訳なさそうに説明するかおる。
智也も詩音も、不思議には思っていたが、あえて口には出さなかった。
今からかおるが話してくれるだろう、と予想をしていたし、もし、触れられたくない傷なのならば、むやみに触れてしまうような真似はしてはいけない。
そう、二人は思っていたからである。
だから、何も言わずに言葉の続きを待っていた。
「・・・細かいことは抜きにして話すけどね・・・・」
二人、同時に頷く。
「私が、双海さんを劇団に誘え、って言ったようなものなの」
「へえ〜」
「あ、そうなのですか?」
二人とも、どうとも取れない返答をする。
と、突然、あからさまに申し訳なさそうな表情をして、かおるが言葉を紡いだ。
「・・・何年間も」
「何年間も・・・・本当の自分を押し隠していた少女がいる」
えっ・・・
詩音がびくっと身体を震わす。
それを見、本当に体裁が悪そうに、詩音に視線を送る。
・・・傷痕に手を伸ばしたのは・・・かおるのほうだった。
「仮面をつけ続けて・・・・」
「かたくなに、嘘の自分を守り通して・・・」
「・・・でも」
「最後には素直な自分を取り戻せた、強い子だって」
・・・そして、優しく詩音の傷痕を撫で続けた。
「・・・はぁ・・・。そんな風にね、前に話しちゃったのよ・・・」
「双海さんの弱さ、強さ、優しさ、・・・それに面白さも」
そこまで言い終え、かおるは、『やっちゃったね・・・これは』と二人に聞こえないように小さく呟いた。
「・・・ごめんね、双海さん・・・勝手に双海さんの過去、話しちゃって」
そういわれるが、詩音は優しく微笑みながら、「いいえ、大丈夫ですよ♪」と、いってみせた。
嘘のない微笑みに、かおるは大きく安堵のため息をついた。
「・・・で、それの何処に演劇と繋がる部分があるんだ?」
「・・・何年も、嘘の自分・・・仮面をかぶり続けた自分を演じていた・・・からではないでしょうか」
智也の問いに、詩音がかおるの代わりに答えた。
・・・所詮、傷痕は傷痕でしかない。
傷ではないのだ。
いくらでも、傷痕くらい見せてあげますよ。
と、詩音は心の中で意気込んだ。
と、同時に、智也に心からの感謝と、それに・・・・
・・・・・・。
「私からととに断っておくよ・・・」
絶妙なタイミングでのかおるの一言に、詩音は安心した。
演劇のことが解決したからではない。
自分の思考を中断できたことに、安心したのだ。
「断ってしまうのですか?・・・少し残念ですね」
何事もないように振る舞う詩音。
「へ?双海さんもしかして、やる気あるの?」
話に乗ってくれたかおるに対し、内心かなり感謝する詩音だった。
「それは・・・物語の登場人物になれるというのは、やはり楽しいでしょうし」
にっこりと微笑む詩音。
その笑みの中に、いろいろな感情が含められていることを、智也は知らない。
・・・そう、『智也』は。
「あー、双海さん、本好きだもんね〜」
・・・ダメだよ、双海さん、触れちゃダメ。
智也の傷口に触れてしまうような考えなんて、持っちゃダメなんだよ。
智也のは傷痕じゃなく・・・傷なんだから。
「でも双海さん、登場人物になれるとは限らないよ?」
かおるは知っている。
詩音が今、何を考え、何を思っていたのかを。
だからこそ、話にいち早く乗ったのだ。
同じ立場に立つ者だから。
だから、分かる想い、それがそこにあった。
「・・・例えば、『木』、・・・とかな」
ニヤリ、と笑ってそういう智也に、二人は心から笑って返した。
今いる智也が、こんな智也だから嬉しくて。
だから、心から笑えた。



「・・・到着だな」
言われて二人が前を見ると、確かにそこに、校門があった。
・・・そして、そこに佇む一人の少女がいた。
どこか落ち着かない少女の様子を見るに、何か困っているらしい。
「・・・どうしたんだろうね、あの子」
「さあな、ぱっと見、俺たちと同じくらいの歳か」
「見たところ、困っていらっしゃるようですが」
首をかしげ、顔を見合す三人。
やがて、誰からともなく、その少女に歩み寄っていった。
「ふぇぇ〜・・・・」
明らかに「困ってます」風の声を出している少女。
一歩間違って、『ほぇぇ〜・・・・』などと言おうものなら、必ず大問題に発展するだろう。
・・・制服は、澄空学園のもの。
前のほうに垂れた髪を止める太いゴムについた、天使の羽のような飾りが、なんとも子供っぽい。
「あの・・・どうなさったのですか?」
詩音が真っ先に声をかける。
それを聞き、『しまった、先手必勝か』とか意味不明なことを思っている智也とかおるは、多分バカであろう。
「ふぇ・・・?」
涙を浮かべた瞳をこちらに向け、奇妙な声を出す少女。
またも、『ほぇ・・・?』ではなくて良かったと、安心する作者である。
・・・そんなことはどうでもいいとして・・・・
少女のその声は、明らかに『もう私、ダメなんです、誰か助けてヘルプミー』的な泣き具合である。
そのとき、詩音が横目でちらっと見た二人の目は、光り輝いていた。
おそらく、『この子もバカだな、きっと。仲間発見だ、かおる』『そうだね、智也、ロックオン!!』
とかいう、謎の怪電波を通信しあっていたに違いない。
バカは所詮バカである。
「あの・・・じゃあ、ひとつ聞いて良いですか?」
「良いですよ、どうぞ遠慮なさらずおっしゃってください」
それに応じる詩音はやはり優しかった。
純粋な親切心である。
「じゃあ・・・」
「うん!」「おう!」
・・・張り合う二人は、やはりバカである。
それに構うことなく、少女は『詩音に』言った。
「澄空学園ってどこーーー!?」
『・・・・・・』
三人、共に絶句。
そして、小声でひそひそとしゃべりだす。
(そのようなことで困っていらっしゃるのでしたら・・・この目の前に存在している建物はいったい何なのでしょう・・・)
(負けたな、かおる。あれはきっと・・・・)
・・・智也はその次に、ある言葉を言おうとした。
・・・だが。
それは智也にとって、まだ絶対に言えるような言葉ではなかった。
・・・痛むのだ。
傷が、ちくちくと。
言葉をためらった瞬間、胸がきりきりと、ちくちくと痛んだ。
しかし、それはおもてには出せない。
この二人に、要らぬ心配をさせるわけにはいかない。
だから。
(相当のバカだな)
痛みをこらえ、どうにかそう言った。
その瞬間、痛みは嘘のように消えていった。
(ううん、分からないよ、智也。もしかしら盲目なのかもしれないし)
そのかおるの言葉で、二人に気付かれていないと悟った智也は、こっそりと、安堵のため息をついた。
(じゃ、聞いてみるか)
あっという間にいつも通りの自分に戻った智也。
颯爽と、少女に声をかけた。
「・・・ねぇ、君、盲目じゃないよね」
・・・剛速球である。
あまりに聞き方が直球過ぎはしないだろうか。
もし本当に盲目だったらどうする気なのか、と、二人は内心不安でいっぱいだった。
だが。
「目ですか?見えますよ〜、視力、ばっちり2.0♪」
・・・一体、先程までの涙は何処に消えたのか。
少女は、満面の笑顔でそう言った。
三人は、思わず阿修羅を思い浮かべていた。
「2.0か・・・・本当はもっとあったりしてな」
意味ありげに、智也がそう言う。
「なんで、智也?」
かおるはその言いかたが気になり、思わず話に乗ってしまった。
「いや・・・視力が200くらいあったら、あの文字が読めないのも納得いくだろ?」
「きっと、彼女には分子単位で物が見えるに違いない」
そんなことあるわけないじゃない!とつっこむかおるに、あはは、と笑う智也。
その二人のやり取りを見、微笑んでいる詩音。
しかし、智也予測、視力200の張本人は、智也の顔を真剣な顔で見つめ・・・
「ふむむ・・・あなたの身体は、炭素、酸素、水素、窒素、などなどで出来ていますね」
そう言った。
「見えるかっ!!」
普段、つっこまない智也が、つっこみに回ることは珍しい。
こんなことは・・・
・・・また、智也はあることを思った。
考えてはいけないと思っていることを思ってしまった。
・・・そうして、またあの痛みが襲ってくるのだ。
ちくり、と。
だが、それも一瞬のことで、すぐにまたいつもの智也に戻る。
「・・・視力がいいのは分かった。なら、あれは何だ?」
そう言い、「澄空学園」と書かれたプレートを指さす。
だが、少女から出た答えは・・・
「プレートですね」
「んなこた分かっとるわい!!」
少女から出た、間違っていないが間違った答えに、智也は、はぁはぁと肩で息をしてつっこんだ。
そして、再び襲う痛みに耐えていた。
「あの文字はなんだ、と聞いてるんだ・・・」
「ん・・・・澄空学園・・・。・・・・!?」
驚きの表情で目を見張る少女。
「・・・ふぅ、で、何か言うことはあるか?」
呆れた表情で三人に見つめられ、少女が出した答えは・・・
「失礼しましたぁっ!!」
脱兎のごとく、校舎内へ向かっていく少女。
・・・出した答えは、『逃走』だった。
「不思議な方ですね・・・ふふふ」
思わず含み笑いをする詩音。
感慨深げに何回も頷くかおる。
・・・しかしその中で一人、智也だけは。
『あの子には二度と会いたくない』という思いが浮かび。
・・・だが、どこかでは、『もう一度あってみたい』という考えが浮かんでいるという、複雑な状況にあった。



その後、すぐさま教室に向かう三人だったが、今度の痛みは、なかなか胸から消えてはくれなかった。
・・・しかしこの痛みは、物語の始まりを告げるチャイムに過ぎなかったのだった。


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---あとがき----
どうも、まるですの。
ここまで読んで下さった皆さん、本当に感謝感謝です♪
さてさて、このSS。
今回が初めてなわけですが・・・
じつは・・・ごにょごにょ。
ま、話が進めばいずれ分かるので、お口チャックしときます^^
いや・・・・それにしても、今回は大失敗です。
もう、二人の自分がごちゃごちゃになってますね。
んにゅ、反省。
では、第一話なので、感想とかが非常に欲しかったりするので、ぜひ、お暇でしたら書き込んじゃったり
してください^^
痛いところを突かれるのが大好きなので、突けるところがあれば、ついてやってくださいな。
・・・こらそこ!!『やつはMだ、特に詩音に鞭を打たれると喜ぶって噂だ』、とかいわないっ!!

次回は、埋められてしまったピース、をお送りする予定です。
ではでは、このへんで。
ごきげんよう〜〜〜♪       まるでしたの♪



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