朱天
千石 狩耶


鮮血の朱は空より昇りて戦士を包み
飛散せし朱は戦士の全身を瞬く間に染め上げ
手にする剣に朱の水は垂れ流されん

大義の刃は 大義の炎を刀身に纏いて輝き
例え戦士の命燃え尽きても 例え戦乱の意義を失おうとも
その刃に宿った大義に託されし彼等の理想は永遠に燃え尽きぬ

朝が過ぎ 昼が過ぎて現れし朱の海原
其の名は朱天と 人は呼ぶ
朱天舞い降りて かの戦士達が掲げし大義と理想を感じたまえり
彼等の闘志下り かしこにて彼等の命の炎を極限まで燃やし
手にせし剣にあくなき力を与え賜わらん
故に戦士は 互いを傷つけ その夢を潰し合う

人の世は 何時たりとも儚きものなり
不滅の正義 不滅なる夢は その名目に於いて互いを殺めけり
不動の大義は 命を捨てれば力となりて夢に応えたり
されど 同族同士殺め合う事をレガイアは望まざるものなり

剣と 屍と 阿鼻叫喚が響く地にて
朱天は戦士を いと狂わせるものなり

朱天は戦士を いと狂わせるものなり



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