seasons
 written by daiki





雪は溶け、草花が芽吹きだす頃

ぼくたちは、出会った

緊張した入学式

自分のクラスに行ったとき

隣に君がいた

初めて目が合って、恥ずかしくて目をそらした

桜吹雪に小さな希望を見出した

それが、ぼくたちの春だった




桜は散り、青葉が茂りだした頃

ぼくたちは、いつの間にか仲良くなった

冗談言って、笑いあい

事あるごとに喧嘩して

それでも、次の日にはまた笑いあって

波のように揺れ動く僕たちの関係

それが、ぼくたちの夏だった




葉は赤く染まり、紅葉が美しい頃

ぼくたちは、はじめてデートをした

でも、デートとはほど遠くて

お互いにお互いを意識しながら歩いていた

散り行く儚き落ち葉に、夢を見ていた

その横顔に少しずつ恋を抱き始めた

それが、ぼくたちの秋だった




葉は散り、街が白く化粧を始めた頃

僕はこの街を、去った

好きだと言えずに

彼女の前から、姿を消した

光るクリスマスツリーがあまりにキレイすぎて

君の笑顔と重なって、涙が溢れた

頬を伝う涙が僕の気持ちなんだって

気付いたんだ、恋心に

だから今、言うよ

好きだ…って




季節は巡る

春にはまた様々な出会いがあって

夏にはまた様々な日常が繰り返されて

秋にはまた様々な気持ちが溢れて

冬にはまた様々な別れに涙して

また、今日も好きな詩を口ずさむ

この詩が君に届けばいいな

風に乗って

季節の風に、夢と恋心を乗せて




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