「飛べない鳥」
 written by daiki





朝霧の町並み

眠たい瞳を無理矢理こじ開け

目を細め日の光を凝視する

鳥たちの歌声に耳をすましながら


買ったばかりの自転車で

下り坂をゆっくりと下っていく

その向かい風が心地よくて

今にも飛べそうな気がしていた


飛び方忘れた鳥のように

ぼくも大切なことを忘れていない?

どこかに置き去りにしてきた想いはない?

遥かなる空へと思いを馳せて

夢と希望という名の翼と共に

ぼくはまた飛び立っていきたい


きっと見上げた空は限りなく高く

きっと見上げた空は果てしなく蒼く

きっと見上げた空はどこまでも広いんだ


今、飛び立とう

これから始まるまだ見ぬ未来を信じて

今、鳥になろう

大空を自由に舞うことはできなくても

きっとどこかにぼくだけの空がある

夢と希望の翼がぼくの背中にある限り



まだ見ぬ、ぼくだけの空と
まだ見ぬ、ぼくだけの未来へ




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