『雨』
作:裕



誰かのために泣いている 誰かの代わりに泣いている
あなたのために泣いている あなたの代わりに泣いている
私の変わりに笑ってよ

いくつも顔を持っている
怒った顔を持っている 悲しい顔を持っている 優しい顔を持っている
笑った顔はないのかな

どこから見れば手が届く
部屋から見れば手が届く 外から見れば手が届く 心で見れば手が届く
それでも笑顔に届かない

こどもは無邪気にはしゃいでる おとなは優しく微笑んで
おんなは肩を濡らしてる おとこは傘を差し出した
私は笑顔を持っていない

もうすぐ私はいなくなる
怒りを流していなくなる 悲しみ背負っていなくなる 優しくあなたを見守って
笑顔のお日様すぐそこに







あとがき
 はじめてちゃんと書く詩なので、おかしい所があるかもしれませんが、読んでくださって感謝しております。
 この詩、主人公は雨だということに気づいていただけたでしょうか。もし気づいていただけなかったとしたら私の技量不足ですね。できれば、その意味をふまえてもう一度見ていただけると幸いです。それでは、読んでいただき本当にありがとうございました。



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