空の秘密道具騒動
                              鳴きの虎




2017年 5月1日 事故発生数時間後



【神をも恐れぬ究極の禁じ手】

  空:「皆さんご安心ください。
     脱出経路は全て塞がれましたが、このような事態を想定し、
     LeMUには「ど〇でもドア」が設置されています。」

  武:「ちょっと待て!本編はどうなる!?」

  空:「時間がありません。さあ、みなさん早く!」

  武:「・・・無視かい。」

【説明の必要無し】

  武:「空、そのエプロンは何だ?
     おまえにそのエプロンの中央の半円型のポケットは・・・。」

  空:「チャイナドレスの上に直接貼るのはどうかと思いましたので、
     貼っても違和感の無い衣装を選びました♪」

  武:「・・・ポケットそのものに関する説明は無しか。」

【世の中甘くない】

 一同:「・・・・・・・・・。」

ビョオオオオオオ・・・・・・
(現在地 朱倉岳非難小屋前 気候は悪天候の猛吹雪)

  空:「すみません♪手違いで「ど〇だかドア」を設置していたようです♪」

  武:「責任者でてこーーーーーーーーーーーい!!!!!!!」

つぐみ:「・・・5月なのに猛吹雪なのはなぜかしら?」

【実は役立たず?】

  武:「さ、さぶい!寒すぎる!」

  空:「では、「あべ〇べクリーム」を使いましょう。」

  武:「猛吹雪の中で、焼死させる気かい。」

【お約束?】

  武:「こんな所にいたら、マジで死んじまう!
     みんな、さっさと戻るぞ!
     空、早くドアを開けろ!」

  空:「分かりました、それでは・・・・。
     え?あら?そんな・・・。」

  優:「空、ま、まさか、開かないっていうの?」

  空:「整備が行き届いていなかったため、立て付けが悪くなっているようです♪」

武&優:「責任者でてこーーーーーーーーーーーい!!!!!!!」

【見てみたい気も】

  空:「仕方がありません。とりあえず小屋の中に入りましょう。」

  武:「おい、このままいくとタイトルが「Remember17」か
    「Ever11」になるぞ。」

  空:「では、KIDさんに新たに製作を申請します。」

  武:「何があろうと冷静だな。」

【危機感ゼロ】

  優:「ええっと、薪はもって3日程度、食料はフリーズドライにカンパン、板チョコ・・・。
     この人数だと、2日が限度かしら・・・。」

  武:「早速状況の把握か。」

  優:「当然じゃない、サバイバルの基本よ。
     残された僅かな物資で、何日生きられるか考えないと。」

  空:「あ、皆さん、「グ〇メテーブルかけ」で食事が出来上がりました。
     それと「ノ〇ール水道管」を設置しておきます。
     それから防寒対策として、「腕ゴ〇ツ」を配布します。」

  武:「・・・この状況、素直に喜んでいいのか?」

  優:「何とも言い難いわね・・・。」

  空:「それから「着せ替えカ〇ラ」で防寒服に着替えていただきます。」

  武:「で、空、お前のそのスキーウェアは何だ?」

  空:「雪山なので、雰囲気を出そうと思いまして♪」


【食う、寝る、遊ぶ、子供の基本】

 ココ:「少ちゃん、たけぴょん、
     明日吹雪がやんだら、雪合戦しない?」

 少年:「あ、それいいね。」

  武:「あと、全員でカマクラとか、雪だるま作るのはどうだ?」

 ココ:「わあ〜い、やろやろ〜〜♪」

  空:「見ていて和みますね・・・。」

  優:「この状況を引き起こした張本人は誰かしらね・・・。」


【全滅エンド、発生済み!?】

 ココ:「ううう、少ちゃん・・・、怖かったよう・・・。」

 少年:「わわっ、どうしたの、ココ?」

 ココ:「さっき、血の付いたオノを持った女の人が物凄く恨めしそうな顔で・・・。」

 少年:「この小屋で、昔何があったのかな・・・。」

【オイシイ展開?】

 ココ:「怖いから、少ちゃん、一緒に寝てくれる?」

 少年:「え?え?え?」

 ココ:「お願い・・・。」(涙目)

 少年:「・・・・(数秒後、卒倒)」

  武:「刺激が強すぎたか。」

【まだ本編始まってないのに】

  優:「それっ!」

 少年:「わわっ、危ないっ!」

 ココ:「少ちゃ〜ん、行くよ〜。」

(雪合戦に興じるココ、優、少年)

  武:「のどかだなあ・・・。平和だよなあ・・・。」

つぐみ:「そうね・・・。平和ね。」

  武:「わわっ、つぐみ!何でいきなり隣に寄り添ってんだよ?」

つぐみ:「何よ、嫌なの?」

  武:「い、いや、そんな事は決して・・・。
     つーか、オイ、まだ本編始まってないぜ!?いいのかよ?
     こういう展開になるのはちゃんと手順を踏んでだな・・・」

つぐみ:「細かいこと言わないの。
     私は武とチャミ、子供達、そして穏やかな日々さえあれば、何も要らない・・・。」

  武:「・・・まだ子供達はいないはずだが?」

つぐみ:「・・・じゃあ今から作る?」

武、卒倒・・・

つぐみ:「・・・これも刺激が強すぎたかしら?」


【殊勝な心がけだ】

(木の影から二人を見ている空)
  空:「ううう・・・。倉成さん・・・。
     私にはチャンスは訪れないのですか?」

  優:「空、そのポケットの中の道具を使えば、どうにかなるんじゃない?」

  空:「いいえ、倉成さんはどこまでも真っ直ぐな方ですから、
     私も真っ直ぐに想いをぶつけて、倉成さんの心を射止めます♪」

  優:「見上げた心構えね・・・。」


【どーにでもなるがいい】

  空:「皆さん、ドアが直りました。
     それでは出発しましょう。」

  優:「あの〜、空、そのドアは「ど〇だかドア」であって、目的の場所に行けるわけじゃないのよね?」

  空:「大丈夫です、何度か試せば、安全な場所に辿り着けるはずです。」

つぐみ:「“下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる”の発想ね・・・。」

  武:「俺達は、単にLeMUから脱出できれば良かっただけじゃないのか・・・。」

つぐみ:「既に言わない約束よ。」

  武:「つーか、LeMUの時点で、「通り抜け〇ープ」を使った方が脱出は容易だった気がするが・・・。」

つぐみ:「それも言わない約束よ。」

 少年:「ここから「タ〇コプター」使って人里まで降りた方が楽だと思うけど・・・。」

【極寒の次は灼熱】

現在地:どこかの国の砂漠

 一同:「・・・・・・・・・」

  空:「あべこべク〇ームを使いますか?」

  武:「・・・今度は砂漠で凍死かい。」

  空:「夜の砂漠は氷点下まで気温が下がることがあるらしいので、珍しいことではないかもしれません♪」

  武:「そういう問題じゃねーーーーーーー!!!!!!!」

  空:「では、「エス〇モーエキス」を使いましょう。」

  武:「さっきよりはマシか。」


【お約束2】

  空:「あ、また立て付けが悪くなったようで、ドアが開きません。
     というわけで、ドアが直るまでしばらくここに滞在します。」

  武:「・・・今度は民族衣装に着替えたのか?」

  空:「で、どうです?似合ってます?」

  武:「ええ、よくお似合いです・・・・。」


【相変らず危機感ゼロ】

  空:「「ノ〇ール水道管」と「グ〇メテーブルかけ」で食料と飲料水は確保します。
     それから「キャン〇ングカプセル」を好きなところに設置してお休み下さい。」

  武:「暇だよな・・・。見渡す限りの砂山だし・・・。」

 ココ:「たけぴょん、少ちゃん、ガボンアダーごっこ・・・じゃなくてガラガラヘビごっこしない?」


【当然かもしれないが】

  空:「あら?人が集まってきたようですね。」

  武:「こんな所に、訳のわからん奴等が集まってたら当然かもな。」

  空:「私、ちょっとお話してきます。」

  武:「え、おい、空・・・・。」

−会話終了−

  武:「で、何だって?」

  空:「よろしければ、水を分けていただきたいそうです。」

  武:「道具の本領発揮だな。」

【慈善事業?】

  空:「皆さん押さないで、順番に並んでください。
     まだまだ水はたくさんありますので。」

  優:「いつの間にか、ここがオアシスになってるわね・・・。」

 少年:「道具のお陰で、水が豊富にあるからね。」

  武:「どーでもいいが、俺たちゃNPOか?」

−数時間後−

  空:「ふう、いい事をすると、本当に気持ちがいいですね。」

  武:「空、教えてくれ。俺達は何のためにここにいる?」

つぐみ:「言わない約束よ・・・。」

−この後、空はこの砂漠の奇跡の聖女、女神として讃えられた・・・
 その後、北極、南極、富士の樹海、アマゾンのジャングル等を経て・・・−



【元の木阿弥】

  空:「結局LeMUに戻ってきてしまいました♪」

  武:「ここからの脱出が最大の目的だったんじゃないのかよ!?
     つーか、既に圧壊5分前だぞ!?」

  空:「大丈夫です。「現実ビ〇オ化機」で5月1日まで巻き戻して、本編を再会します♪」

  武:「そんなものより、ここから確実に脱出できる道具を出せーーーーーーーー!」





秘密道具騒動  
【コ〇アベの巻】

 優春:「仕事サボって、ココの所へ遊びに行こうなんて許さないわよ!」

桑古木:「空!何とかしてくれ〜!」

 優春:「3日分は貯まってるのよ。取り返しがつかなくなる前に、さっさと終わらせればいいのに。」

桑古木:「だから行ってるだろ。帰ってきたらちゃんとやるって。」

 優春:「そんなこと言って、また提出期限前に大慌てになるのが関の山でしょ!
     まったく、最近ちっとも言うこと聞かないんだから!」

−優春、ガミガミガミと桑古木を怒鳴る・・・−

  空:「(やれやれ、仕方ありませんね。)」

桑古木:「おい空、人が怒られているときに着物姿(!)で笛なんか・・・。」

 優春:「?・・・・・????
     桑古木、偉いわ。」

桑古木:「?」

 優春:「よく私の言うことを聞かなかったわね。仕事なんかいいから、ココの所へ
     遊びに言ってらっしゃい。」

−部屋を出て行く優春−

桑古木:「な、何だ?何が一体どうなって・・・」

  空:「これは、コ〇アベという笛です。
     この音を聞いた人は、自分が思っていることとは逆のことをしてしまうんです。」

桑古木:「なるほど、それでさっきは怒っていたのが逆に誉めたというわけか。
     それなら安心だ。遊びに行ってくる。」

−桑古木が遊びに行こうとした直後、笛を吹き始める空−

桑古木:「おい、よせよ、俺はこれからココのところへ・・・。」

−自分の意志とは無関係に、机に向かって猛スピードでキーボードを叩き始める桑古木。
 そして1時間後・・・−

  空:「ほら、一生懸命やれば、すぐに終わるじゃありませんか。」

桑古木:「チッ・・・。
     まあいいや、空、その笛貸してくれないか?」

  空:「え、ええ、構いませんが・・・。」

桑古木:「空、これからどうするつもりだ?」

  空:「ええ、倉成さんのところへ私の愛と食事のお誘いを兼ねたメッセージを
     送信しようかと・・・。」

−机に座る空。その直後、笛を吹き始める桑古木・・・−

  空:「え?桑古木さん?
     あーーーーーーーーーーーーっ!
     やめてやめてやめて!」

−数分後・・・−

  空:「く、倉成さんのところに、“殺意と罵詈雑言いっぱいの決闘状”を
     送信してしまいました・・・。」

桑古木:「なるほど、本当にアベコベだな、凄い!
     それじゃあごめんな、空。」

  空:「桑古木さーーーーーーーーん!!!!!!!
     許しませんからねーーーーーーーー!!!!!!」

桑古木:「こういう面白い笛は、もっと使わなくちゃもったいないな。」

−道中、笛を吹きながら歩いていく桑古木−

 優秋:「ホクト〜〜〜〜〜!
     作ったばかりの釘バットの、殴り具合を試させて〜〜〜〜♪」

ホクト:「うわあ〜〜〜〜ん、助けて〜〜〜〜〜!
     僕はキュレイじゃないから、そんなので殴られたら死んじゃうよ〜〜〜〜!」

−数秒後・・・−

 優秋:「ホクト、このバットあなたにあげるわ。
     私を殴ってみて。」

ホクト:「????????
     フラリ・・・・(気絶)」

−桑古木、ココの家へ−

桑古木:「ココ、遊びに来たぜ。
     面白いものみせようか?」

−その頃のココの家の中・・・。
 現在、ココと遊びに来ていた沙羅が縛られている−

 強盗:「チエッ、誰かきやがったな。
     声を出すんじゃねえぞ。その内留守だと思って帰るだろう。
     ・・・まだ玄関でうろうろしてやがる、ようし・・・。」

−そのとき、笛の音が聞こえてくる−

 強盗:「どうぞどうぞ、入ってください。」

桑古木:「???」

 強盗:「お茶でも入れましょう。」

ー部屋へ入り、驚愕の表情を浮かべる桑古木−

 沙羅:「桑古木殿っ!
     その人は強盗でござるっ!」

桑古木:「ええっ!?」

 強盗:「そうだ、俺は強盗だったんだ。」

−包丁を振り上げる強盗、間一髪避ける桑古木−

桑古木:「よくもココをっ!この野郎っ!」

−強盗の顔面に正拳突一発、そしてハイキック炸裂・・・−

 強盗:「ひいい〜!
     助けてくれ〜〜〜!」

桑古木:「おっと、逃げるつもりか。
     生憎そうはさせないぜ。」

−笛を吹き始める桑古木−

 強盗:「ありゃりゃ、足が警察署の方へ・・・・。」

−強盗はコ〇アベの効果で自首してしまい、御用・・・。−

 ココ:「少ちゃんすご〜い♪」

 沙羅:「カッコよかったでござる!」

桑古木:「(フッ・・・。決まった。)」

−その後帰宅・・・−

 優春:「よくやったじゃない。もう仕事が終わってるなんて。」

桑古木:「ああ、俺がその気になれば、チョロイもんさ。」

 優春:「じゃあこの次も、この調子で頑張ってね。
     働き具合によっては、ボーナスも出そうかしら。」

桑古木:「ホントか?やったぜ!」

−後ろから、ヒョイとコ〇アベを取り上げ、吹き始める空・・・−

 優春:「???
     桑古木、よくも仕事を片づけたわね。
     罰としてあなたは今月、95%減給、それから3ヶ月間タダ働きよ。」

桑古木:「ええっ!?何だよそれ!どういうことだよ?」

 優春:「問答無用!
     これは決定事項として私から伝えておくわ。」

桑古木:「ゆ、優〜〜〜〜〜!
     空、お前よくも〜〜〜〜〜!」

  空:「・・・さっきのお返しです。
     恩を仇で返した報いですね。
     おまけに、先程桑古木さんが出かけた際にコ〇アベを吹いていたおかげで、
     ご近所にちょっとした騒動が発生していたようです。
     この程度で済むなら、安いものですよ。
     本当なら、RSDレーザー17発にしたかったのですが、
     何とか自分を抑えて、この程度で済ませてあげます。
     それに私はこれから、先程の件の不始末を・・・。」

−コンコン・・・。部屋のドアを誰かが叩く−

  空:「はい、どうぞ、お入り下さい。」

−ドアが開いて、つぐみが入ってくる−

  空:「こ、小町さん・・・。」

つぐみ:「空、これはどういうこと?」

−手には先程のメールの内容が書かれた紙が−

  空:「え、いや、そ、それは・・・。」

つぐみ:「武がなびかないなら、殺してやるとでも言うつもり?」

  空:「そ、それは何かの間違いで・・・。
     それで倉成さんは・・・。」

つぐみ:「武ならその文章を読んだ直後、ショックで倒れて寝込んでるわ。
     あのタフな武が倒れるなんて、余程ショックだったのかしらね。
     夫をあんな目に遭わされて黙ってるわけにはいかないから、
     私が代わりに来てあげたの。
     それじゃあ、覚悟はいいわね?」

  空:「ち、違うんです!これは桑古木さんがかくかくしかじかで・・・。」

−必死につぐみを説得する空。そして17分後・・・−

つぐみ:「ふうん・・・。
     事の直接的な元凶は、あいつというわけね・・・。
     空、ここは私の好きにして構わないわね?」

  空:「ええ、ご自由に・・・」

桑古木:「・・・・・・・。
     (恐怖で体が動かない)」

−その後、ボブ・〇ップすら一撃でKOするつぐみのボディーブローが17万発炸裂・・・−

桑古木:「空、助けてくれ〜〜〜〜〜!」

  空:「私、知〜らない。」

BGM:“ぼくし〜らない”(?)




あとがき
以前BBSに掲載したドラえもんネタが書いてて楽しかったので、
新たに付け加えをして投稿しました。
暇があったら見てください。(汗)










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