空の秘密道具騒動その4
                              鳴きの虎


ちょうちょの巻

−休日、田中家へ遊びに来ているココ−

ココ:「空さん空さん。」

空:「どうしたんですか?ココちゃん。」

ココ:「ほら、ちょうちょさんが飛んでるよ。可愛いね。」

空:「そうですね。本当に可愛いですね。(微笑)」

ココ:「ココも、あんな風に飛んでみたいなあ。」

空:「そうですね。じゃあ飛んでみましょう。」

ココ:「え?」

空:「はい、タ〇コプターです。」

ココ:「むう〜。確かに飛べるけどそれじゃいつもと一緒だよ。」

空:「それもそうですね。それでは、これにしましょう。
バタバタフ〇イです。これを付けると飛べますよ。」

ココ:「ありがとう、空さん。」

空:「では、軽く腕を振ってみて下さい。あ・・・ダメです、そんなに早く振ると・・・。」

ココ:「わあ〜っ!」

−天井にぶつかってしまうココ。−

空:「もっとゆっくり動かさないとダメですよ。」

ココ:「いたた・・・。」

−そして、ある程度コツをつかんだココ−

ココ:「慣れると簡単だね、空さん。」

空:「それでは、私もご一緒します。」

−空を飛んでいく二人。そして、優希堂悟の家の上空に行き着く。−

ココ:「あ、穂鳥ちゃんだ。」

※設定上は優希堂悟が涼蔭穂鳥の身元引受人。(犬伏じゃないよ。)−

ココ:「ココ、穂鳥ちゃんのところへ行ってくるね。」

空:「あ、待って下さい。」

−庭で、ちょうちょと戯れている穂鳥−

ココ:「穂鳥ちゃ〜ん、止まるよ〜。」

穂鳥:「!?」

−びっくりして逃げ出す穂鳥・・・−

ココ:「えへへ、ココだよ。こんにちは。びっくりさせてごめんね。」

穂鳥:「・・・・・。(安堵の表情)」

空:「久しぶりですね、穂鳥ちゃん。あ、そうですね。今日は天気もいいし、折角ですから
桑古木さんも誘って、ピクニックに行きませんか?」

穂鳥:「(手話で)是非、お願いします。」

−そして4人で高原へピクニックに・・・−

空:「そろそろ、お昼にしましょうか?」

桑古木:「それもそうだな。」

−昼食の準備をする桑古木と空。−

空:「ところで、桑古木さんはバタバタフ〇イで一緒に遊ばないんですか?」

桑古木:「“少年”バージョンならともかく、今はちょっとな・・・。(汗」

空:「くすくす・・・。恥ずかしがらないで、童心に返ってみるのもいいものですよ。」

−その頃、空を飛びながら追いかけっこをしているココと穂鳥−

ココ:「穂鳥ちゃん、こっちだよ〜。」

穂鳥:「(手話で)あまり遠くへ行かないで。」

ココ:「えへへ、疲れたしこの木の上で、一休みしようかな。
あれ?手が動かない・・・。それに、何か白い物が・・・。きゃーーーーーっ!」

穂鳥:「!?」

−よく見ると、ココがクモ系の怪人に捕獲されている。
 慌てて桑古木のところへ向かう穂鳥・・・。−

桑古木:「あ、戻ったか穂鳥ちゃん。ところで、ココはどうしたんだ?」

穂鳥:「!!!!!!!!(必死に手話で危機を伝えている。)」

桑古木:「え?“ココが危ない、怪物に捕まった、食べられちゃう・・・。”な、何だって?」

空:「何かあったみたいですね。急ぎましょう!」

−3人とも現場に到着−

ココ:「ふええ・・・。少ちゃ〜ん、空さ〜ん、早く助けて〜。
ココ、食べられちゃうよ〜。」

空:「桑古木さん、これを使って下さい!」

桑古木:「何だこれ?」

空:「これはビー〇マンダー。正義の昆虫戦士に変身するための道具です。」

桑古木:「・・・ちょっと待て。これは秘密道具じゃないぞ。」

空:「細かいことは気にしないで。さあ早く!」

桑古木:「分かったよ。じゃあ今助けるぞ!待ってろココ!
変身!あれ?変身!ええっ?」

−ビー〇マンダーは作動しない・・・−

空:「桑古木さん、それはバッタ型の戦士の掛け声です。それは正しくは、“蒸着”です。」

桑古木:「いちいち細かいな。じゃあ行くぞ!蒸着!」

−だが、作動しない・・・。−

空:「すみません、間違えました!赤射です!」

−これも作動しない。そして、焼結、結晶の掛け声も駄目・・・−

桑古木:「いい加減にせいっ!本気で“怒る(いかる)”ぞ!」

空:「あ、それも掛け声の一つですね♪」

穂鳥:「(手話で)のんきなこと言ってないで助けて!」

−裁ちバサミの片方で、必死に怪人に応戦している穂鳥・・・。そして、着化、プラスアップ、実装を経て・・・−

空:「分かりました!正しくは“重甲”です!」

桑古木:「もうそれしか残ってないだろうがっ!とにかくいくぞ!重甲!」

−何とか変身した桑古木。そして、ビームガンの連射と必殺ビートルブ〇イクで怪人を粉砕、ココを救出・・・−

ココ:「ふええ・・・。少ちゃん怖かったよ〜。」

桑古木:「よしよし。もう泣くな。」

空:「穂鳥ちゃんも頑張ってくれましたね。ありがとうございました。」

穂鳥:「(手話で)どういたしまして。」

桑古木:「騒いだから、喉が渇いたな。腹もへってきたよ。」

空:「それでは、戻ってお昼にしましょう♪」

END

※今回メ〇ルヒーローネタが出てきたので、オマケで書きました。(笑
オマケ
【無敵の優春先生】

優春:「桑古木、午後から帯〇コンツェルンの総帥と会談があるから、よろしくね。」

桑古木:「ああ、分かったよ。」

−そして、会談中・・・−

優春:「ふう・・・。バ〇ンが壊滅してゼ〇ロス辞めたあとは、あなたもすっかりワルになっちゃったわね。
まあ、悪の世界においては、異例の出世だけどね。」

帯〇:「うるさい・・・。昔のことは忘れた。」

優春:「おまけに、大阪難波のヤミ金融の帝王に斬りかかったこともあったわよね・・・。それも2回ほど。
これじゃあ、あなたのお姉さんもまた泣いてるわよ。」

帯〇:「(ギリギリギリ・・・・。)」

優春:「ま、そんなことはどうでもいいわ。とりあえず来週までに、20億用意してね。」

帯〇:「に、20億だと!?」

優春:「何いってるのよ。悪の組織の大ボスが、20億ぐらいケチケチするんじゃないわよ。
ま、断るんならそれでもいいわ。今“SPIRITS”で大活躍中のあんたのスキャンダル、
栄光の9人の先輩方に暴露するまでだから。」

帯〇:「貴様・・・。この俺を脅迫する気か?」

優春:「そんなのあんたが、今まで当たり前のようにやってきたことじゃない。
ま、廃棄された警視庁の元戦闘用ロボットと別の悪の組織を裏切ったガンマンロボットだけでも手を焼いてるあんたが、
あと9人も敵に回したら、それこそ勝ち目はないでしょうね。
戦略シミュレーションの結果でも、元パーフェクトサイボーグで現在バイオボーグのあんたのパワーをもってしても、
勝率はマイナス120%は確実よ。
あ、警察に言っても無駄だからね。
あんたがこのことを警察に訴えた時点で、9人の先輩の中の一人が、本部長を勤めるスペシャル・レスキュー・ポリスが
この本社へ強制捜査に入るから。
武力行使による抵抗とその勝率はともかくとして、その時点であんたの社会的地位も名誉も一瞬にして吹っ飛ぶわよ。」

帯〇:「チッ・・・!まあいい、20億ぐらい端金だ。小遣い程度にくれてやる・・・!」

優春:「ありがとね。じゃあ、この契約書に早速判を押して。」

帯〇:「・・・・・・。」

優春:「それじゃありがとね。また来るわよ。」

帯〇:「(“SPIRITS”の連載が終了したら覚えてろよ・・・!)」

−意気揚揚と引き上げていく優春−

桑古木:「いいのかよ!?仮にも悪の組織の大ボスにあんな態度で。」

優春:「その辺は絶対に私達に手出しできないようにしてあるから問題無いわよ。
ま、これで私達の計画も大きく進展するわね。それに、私があの男のスキャンダルを握っている以上、
帯〇コンツェルンは完全に私達の貯金箱よ。骨までしゃぶってやるわ。」

桑古木:「(こ、怖い・・・。怖すぎる・・・!俺はこんな恐ろしい御方の助手やってるのか!?)」

−研究所へ戻る優春と桑古木−

優春:「ええっと、次はどこからせしめようかしら・・・。
バブル崩壊でネ〇ス帝国は不況だし、ダ〇クは教授を老人ホームに押し込めて、絞れるだけ絞り取ったし・・・。
地〇大使はとっくに故人だし・・・。死〇博士も数年前に亡くなってるし・・・。」

桑古木:「もう、好きにして下さい・・・。」

優春:「あ、そういえばもうすぐお盆なのよね・・・。私もお父さんとお母さんのお墓参りに行ってこないと。」

桑古木:「(やれやれ・・・。やっとまともな話題が出たな・・・。あ、そうだ・・・。)」

−何かを思い出し、立ち上がる桑古木−

優春:「どしたの?桑古木。」

桑古木:「俺、思い出したことがある。明日には帰るから、心配しないでくれ。」

優春:「?」

−桑古木、元シ〇ッカー本部基地の前にて4つの墓の掃除をしている。
墓標には、“ゾ〇大佐”“死〇博士”“地〇大使”“ブ〇ック将軍”と書かれている。

桑古木:「すみません皆さん・・・。俺の上司のせいで、老後の蓄えはおろか、年金まで取られて路頭に迷った挙句に
亡くなられた幹部の方々・・・。さぞ無念だったでしょう。
あんたたちの残された遺産は、仲間を助けるためと世界平和に使わせていただきます・・・。
せめて、墓だけは俺が一生きれいなままにしておきます。
どうか、安らかに眠ってください・・・。」

−花と線香を備え、両手を合わせる桑古木・・・−

END








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