未来へ続く夢の道
−幕間3 こもれびのさんぽみち−

                              あんくん








 秋の太陽の下

 武と二人で公園の散歩道を歩む。

「手を繋いでも、いい?」

 差し出された手を、ゆっくりと握る。





         「ねえ、おてて、つないでもいいかなー?」
   
         おててを、ゆーっくり、ゆーっくりにぎりました。





「ふふっ、顔が赤いわよ♪」

「赤いのは一緒だろーが」





        「あははっ、おかお、まっかだよ♪」
   
        「まっかなのは、いっしょじゃないか」





 がささっ
 
「誰?」




         がささっ
 
        「だ〜あ〜れ〜?」





「あわわわわわわ」 どさっ

「ありゃりゃりゃ」 どさっ





        「あ〜、う〜」 こてん

        「はややーー」 こてん





「ねえ、何してたのかしら?」

「あはは、見つかっちゃった…」

「あっちゃー、ばれたでござるよ…」







        「ねーねー、なにしてたのかなー?」

        「えへへ、みつかっちゃったー」
 
        「あはー、ばれちゃったよぉー」






「ねえ、怒ってる?」

「怒ってるよ、ね?」

「ふふっ、怒ってないから二人ともこちらへいらっしゃい」






        「ねーねー、おこってるかな、かな?」

        「おこってるよ、ねー?」

        「あははー、おこってないよ〜。だからぁ、ふたりともーこっちへきてよぉー」





 たたたたっ

 たたたたっ

「ふっふっふっ、パパの手をゲットでござるよ♪」

「あーっ、ずるい!いいもん。お母さんと手を繋ぐから」





         とてとてとて
 
         とてとてとて

        「えへへ、おてて、つないじゃったー♪」

        「あーっ、ずーるーいーよー!いいもーん。おねえちゃんとおてて、つなぐんだからー」





 四人で歩む。

「こんな日が、また来るなんて夢にも思わなかった」

「つぐみ?」

「あ、なんでもないの」





 もうあの日々が戻ってくる訳ではないけれど

 景色が違っても

 共に歩む人が違っても

 ほら、とってもあったかい。

 しあわせにつつまれた、木漏れ日の散歩道。






          − To Be Continue −




 仕事の最中ぽっと浮かんだ題名が元なんです。
 最初は題名からイメージ出そうとしたんですが、ふと気付いた。
「某ゲームタイトル(作者は未プレイ)と題名一緒じゃないか!(爆)」
 ↑分かる人には分かります。

 あわてて題名をひらがなに変更。

 その瞬間、脳内に強烈に浮かび上がったのがちびっこ四人が手をつないでいるセピア色の光景。

 そして、それにオーバーラップする倉成一家。

 それこそショックでした。なんで自分、イラスト描けないんだーってこのときほど悔しかったことはありません。

 最後に、ちびっこはイメージ的に***より散歩道だなあということで題名を変更し、速攻で書いたのがこれ。

 とにかく、何が何でもすぐ書きたいと思ったのはこれが初めてです。

 まあ、内容は大したことはないんですけど。

 

 最後に、そんな思いつき作を最後まで読んでいただいて有難うございました。

 P.S.実は、この作品群の中では、かなり初期のものです。使い道を試行錯誤した挙句、ここに来ることになりました。「優しい嘘」は、この作品が無ければ生まれなかったかもしれません。


2006年2月20日 初稿
2006年3月18日 後書改稿        あんくん 
                   


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