2036年3月14日(金) 午前8時30分 虹ヶ丘高等学校 校門前



「まったく。初めて時間に余裕のある朝だと思ったら」
「高校生活、最後の日でした。―――オチとしては、つまらんでござるな」
 ため息混じりに、校門両脇の桜の花を見上げる兄妹。
「沙〜羅〜?」
「原因くらい、分かっているでしょう?」
 そんな娘に、じと目を向ける両親。
 沙羅の寝起きの悪さの被害は、他の家族全員がほぼ平等に被っていた。
「ごめんなさい。私が悪うございました…」
 しょげ返る沙羅。
「まあいいわ。最後だけでも、きちんとしたからね」
「今後は、ちゃんとするんだぞ」
「はーい」
 あっさり許しが貰えて、今度は笑顔になる。ころころ変わる表情。




 感慨深げに、構内を四人で見て回る。
 ホクトと沙羅にとって、この学校での生活、文字通りの『普通の学生生活』は夢のような日々といえた。
 更に、二人の真実が明らかになっても周りの生徒たちは二人を排斥することなく、むしろより親しく付き合ってくれるようになった。
 そんな、幸せな日々。


 校庭。あの体育祭の光景が目に浮かぶ。


 講堂。あの結婚式。夢に見れど、現実故に諦めていた。そんな夢を実現してくれたのは、周囲の人々であった。

「あっ、沙羅ちゃ〜ん、ホクトく〜ん!」
「あ〜っ、真希ちゃんだー!おーい!」
 てけてけと駆け寄ってくる真希。アイロンの当たった制服。胸に付けられた赤いリボン。
「倉成のお母さんも、お久しぶりです…って、これ、着てきてくれたんですか?」
 驚きに、思わず口を手に当てる。
「ふふっ、貴女の後輩の贈り物だから。今日着ないで何時着ると言うの?」
 生地はそこそこ、技術は未熟、でも掛けた手間と心栄えだけは一級品。
 そんなスーツを、つぐみは身に纏っていた。
 あの結婚式の後、数人の生徒が入部。三人娘の『手芸・服飾部』は廃部を免れた。
 そして、新入部員達が是非にということで、処女作として作ったツーピーススーツをつぐみにプレゼントしてくれたのだ。
「後輩達に、もう一回お礼を言っておいてね。大切なもの、ありがとうって」
「はい。でも、できれば直接言って欲しいです。部室、まだありますから」
 にこりと笑う真希。
「…そうね。それじゃ、帰りに寄らせてもらおうかしら」
「大歓迎です!皆、喜びます、絶対!それじゃ、また後で。絶対、帰っちゃだめですよ〜!」
 嬉しそうに、真希は駆け去っていってしまった。



 小学校・中学校・高等学校。その学生生活の中で、もっとも楽しかった一年と10ヶ月。

「沙羅。そろそろ行かなくて良いのか。総代挨拶の準備、あるんだろ?」
「あっと、いけない。それでは、行って来るでござるよ!」
 父親に言われ、慌てて駆け出す沙羅。
 途中、振り返って家族に手を振る。

 転校生とはいえテストで最後まで学年主席の座を守り通した沙羅は、卒業生総代となった。前生徒会長と共に、送辞を受け卒業生答辞を述べる立場である。
 転校生ゆえ最初は断ったものの、
「譲られた総代なんて、真っ平。それにホクトと沙羅ほど、この学年を象徴する存在はいないもの。貴女達と共に在れた事こそ私達の誇り。だから、胸を張って臨みなさい」
 沙羅の存在故、それまで維持し続けた学年首席を譲り渡す羽目になった学年次席、3年B組の委員長 大原 真幸(おおはら まゆき)。そんな彼女の言葉に従い、沙羅は卒業生総代を受けることにした。



 
 ホクトと沙羅は、結局、進学する事になった。

 家計を考え、就職を希望したホクトと沙羅であったが、
「世間を甘く見るんじゃないぞ。まだ『小町法』が出来て1年も経っていない。学校のように対等な立場なら付き合いようもあるだろう。だが、キュレイの部下にどう接すればいいかなんて事に世間はまだ慣れていないんだ。
 そんな所にお前達みたいな未熟な存在が飛び込んでも、相手に迷惑かけるだけだ。
 だから、もう少し世間を学ばないといけない。わかるよな?」

 いつもと違う、真面目な表情で諭す父親に、兄妹は反論することが出来なかった。

 父親は、正にそういった世界で働き、家族を養ってきたのだ。家では絶対に深刻な素振りなど見せないが、キュレイにまつわるさまざまな苦労をしてきた事は想像に難くない。
 キュレイの優が率い、キュレイに理解が有る田中研究所ですらそうなのだ。他の企業はもっと厳しいはず。
 世界がもっとキュレイに優しくなるまで。子供たちが成長し、世間の荒波に単独で抗えるようになるまで。それまでは、世間には出せない。

 そんな親心が分からぬ、ホクトと沙羅ではなかった。


 となると、選択肢は簡単。
 『小町法』により、国公立大学の学費は免除され、教科書その他の購入といった教育経費にも補助がある。
 二人とも、当然の様に市内にある唯一の国立大学を志願し、見事合格した。
 その上、補助金とは別の奨学金を得るための試験にも挑み、二人とも合格。

 親心に、自分達が出来る最大の努力を以って応えたのであった。




 そして、新たな門出と共に、


 今、最も愛した学び舎を、去る日が来た。 





校門脇に掛けられた看板には


『K県立虹ヶ丘高等学校 第68回 卒業式』


の字が、記されていた。



未来へ続く夢の道 −本編8 卒業式−
                              あんくん




 小学校、中学校、高等学校。それぞれの卒業式には、独特の雰囲気がある。
 その中でも、高等学校の卒業式は、特に別格の感慨があるものだ。
 それまでの卒業式が学生生活の通過点であるとすれば、この卒業式は分岐点。
 かなりの生徒が、この街を離れる。また、就職する者、進学する者、希に、家庭に入る者。各々の人生においても大きな分岐点となる。この別れが、永遠の別れとなることだって少なくないのである。感慨に浸り、想い出を振返り、厳粛な思いを胸に、未来に誓いを新たにする。
 逆に、分岐点を開放点と勘違いし騒ぐ者も少なくない。突然与えられた自由に戸惑い、脅える者も少なくない。
 そんな、悲喜交々、善悪混濁を織り込んだ日。
 それが、高等学校の、卒業式だった。




2036年3月14日(金) 午前10時34分 卒業式会場(講堂)




 幸い、この虹ヶ丘高等学校の卒業式は何の波乱も無く進行した。
 キュレイの一件が、生徒の成長を促したのかも知れない。例年より、静粛とした卒業式となった。

 現生徒会長の、送辞。

 前生徒会長の、答辞。

 在校生代表の、送辞。

 そして、卒業生代表の答辞の番が来た。
 
「私は、最初からこの学校で学んだ訳ではありません。そんな私が、卒業生総代の任を担うのは僭越ですが、ご指名故、ここに卒業生総代として、在校生の皆さんに送辞を述べさせて頂きます―――」
 形どおりの挨拶から始まる、決まりきった形式。
 教科書どおりといえる、美辞麗句が並んだ送辞を、沙羅は読み上げていく。
「私達は、この学校を卒業できることを喜びとし…」
 もうすぐ、終わる。そう、皆が考えたその時。


 突如、沙羅の表情が歪み、

 流暢に流れ出る言葉が、止まった。

 感極まったのか?皆はそう考えた。


 しかし、そのあと、沙羅が取った行動は。


 全ての予想を、外していた。



「先生、パパ、ママ、お兄ちゃん、みんな、ごめんなさい。沙羅は、いい子にはなれませんでした」

 そう言うなり、手に持った送辞の文章を、

 びりびりと びりびりと


 破り捨てた。



「私は、学校なんか、大嫌いだった!!!
 テストで一番を取れば嫉妬され、運動会でビリになればバカにされる。
 お兄ちゃんとは離れ離れ、お父さんは行方不明、お母さんに至っては微かな記憶だけ。
 常に監視され、私に優しくしようとする友達とは、さりげなく、時には強引に引き離される。
 そんな私に、居場所なんて無かった…」



 突如始まる、吐き出すような独白。

 思わず、飛び出そうとする教員。
 狼狽し、立ち上がろうとする武。

「止めなさい。彼女の好きにさせなさい」
 校長が、止める。
「慌てちゃ駄目。私達の娘を信じなさい」
 つぐみが、止める。


 制止する存在を失い、沙羅を止めるものは最早無い。


「パパとママとお兄ちゃんが帰ってきて、やっと四人になって。
 だけど、ずっと一緒には居られなかった。
 また学校に行かなきゃならない。なっきゅ先輩も居ない、あの嫌な想い出しかない学校に行かなきゃいけない。
 お兄ちゃんが一緒だから、同じ学校だから、私は、やっとの思いで学校に出てこれた。
 男女別の授業なんて嫌い。選択授業なんて嫌い。お兄ちゃんと離れ離れなんて絶対嫌っ!
 私の、思いは、それだけだった…」
 

 水を打ったように静まり返る会場。


「なのに、みんな、優しかった。でも、信じられなかった。
 絶対に、裏があるに違いない。みんな、お兄ちゃんが目当てなんだ。私を、一人ぼっちにするつもりなんだ。
 私には、そうとしか思えなかった。だから、信じなかった。
 友達として付き合うのは、お兄ちゃんの『お友達』を監視するため。学校に来るのはお兄ちゃんを守るため。テストだって、私達はみんなと違うんだって見せ付けるために頑張っただけ。
 本当は、違うのにね。私が、歪む理由を探していただけ、だったのにね」



 顔を伏せる。
 ふぁさり。髪が垂れ、表情を隠す。



「でも、絶対に変わらないって思っていたことを、ママは、変えて見せた。
 あの、スクリーン越しのママの姿が、私を変えてくれた。
 人を信じてみよう。駄目だったら、その時はその時だって。
 素直に、そう、思った」



 決意したように、面を上げる。
 その目に最早揺らぎは、無い。



「簡単な事だったの。人を信じなければ、本当に信じるに足る人なんて現われない。
 私を信じて貰っていても、私が信じなければ、それは信じて貰っていないのと同じ。
 それに、やっと、気がついた。
 それからは、世界が変わって見えた。
 そうしたら、体育祭の日、本当に世界が変わった。

 ああ、学校って、こんなに良い所だったんだって。
 友達って、こんなに良い物だったんだって。
 なんで、こんな優しい世界に、私は気付かなかったんだろうって。

 でも、私に残された時間は、少なかった…」



 目からこぼれる、澄んだ涙。



「私、出来るなら、まだこの学校に居たい!
 まだ、みんなと一緒に学校生活を続けたい!
 したいこと、やりたいこと、まだまだ沢山有るの!
 『この学校を卒業できることを喜びとして』なんて、そんな嘘、言えない!!!

 だけど、それは出来ないの。もう…」


 視線を真っ直ぐに。満場の会場、その真ん中に向ける。


「だから、考えて。何故この学校に通うのかを。
 だから、無駄にしないで。この学校で過ごす日々を。

 私みたいな後悔を、みんなにはして欲しくないから。

 
 最後に、みんなありがとう。

 私、この学校も、学校のみんなも、大好きでした」



 そのまま、ゆっくりと頭を下げる。


 
 沙羅の言葉に圧倒され、沈黙の中にある会場。


 ぱちぱち、

 最初の拍手は、校長席から


 ぱちぱち、

 次の拍手は、父兄席から、


 ぱちぱち、

 その次は、卒業生席から。


 ぱちぱちぱちぱち、

 在校生席。


 ぱちぱちぱちぱちぱち、

 貴賓席。


 ぱちぱちぱちぱちぱちぱち、

 そして教員席。


 ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち

 やがて拍手は会場を埋め尽くす。

 
 そして、卒業生席のあちこちから、在校生席のあちこちから漏れる、嗚咽。


 この年の卒業式の卒業生総代の答辞は、このような情景の下、終わった。


 



 この答辞は、虹ヶ丘高等学校の代々の後輩達に語り継がれることとなる。


 







「沙羅、よく頑張った。そして、ごめん。お兄ちゃん、沙羅の気持ち、判ってやれなかった」
「ううん、いいんだ。言いたいこと言えて、すっきりしたから」
 席に戻ってきた沙羅の表情に、最早翳りなど残っていない。

「委員長、ありがとう…」
 沙羅は、そのまま、前の席の委員長に頭を下げる。
「はあ?私、何にもしていないんだけど?」
 振り向き様の委員長の第一声。
「最初から、私を、ずっと庇ってくれてたじゃない?本来、一番私を嫌いな筈のあなたが」
「…そうね。昔のあなたなら、全力で嫌いって言えるけど。でも、あなたの根元って、嫌いじゃなかったから」
「そっか…」
「あと、感謝されるんだったら、別の形がいいわ」
「?」
 ぼりぼりと、行儀悪く頭を掻く委員長。
「最後の最後まで『委員長』なんて呼ばれちゃたまんないわ。私のことは『まゆき』って呼びなさい。これは、命令よ?」
「それって、矛盾しているね…」
「委員長の最後の命令、じゃだめ?」
 悪戯っぽい笑い。無茶を言うとき、いつも見せていた表情。
「了承、了承。まゆき殿、今後とも、よろしく」
 ゆっくりと、右手を出す。
「うふふっ。今後とも宜しく、沙羅。…大学じゃ、負けないからね」
 チィシャ猫笑いと共に、手を握り返す委員長。
「あっ!!!」
 その通り。委員長も沙羅と同じ大学、同じ学部。同期関係はまだ続く。
「まだまだ、こっちは修行が足りないな〜。せいぜい精進♪精進♪」
 そのまま、委員長は前に振り向いてしまう。

「沙羅、委員長って…」
「なんか、勉強以外勝てる気しないでござるよ…」
 ため息をつく、兄妹であった。




2036年3月14日(金) 午後0時17分  校門前



 
 卒業式の後、最後のLHRが終わる。
 最後に、教室に別れを告げるように一瞥をし、ホクトと沙羅は校舎を後にする。

 校庭から、校門の前まで道が出来ていた。
 両脇に在校生が居並ぶ。その真ん中に自然と出来た一本道。

 卒業生は、その道を通り、校門へ向かう。
 出たが最後、二度とこの学校の生徒としては校門をくぐることは無い。そんな道。

 兄妹は、その道を、ゆっくりと歩く。
 ひっきりなしに、激励の言葉、握手を求める手、第二ボタンを求める手(当然の如く、第二ボタンは沙羅があらかじめゲットしていたのだが)、花束を渡す手etc.が伸び、二人の周りには、人だかりが出来る。

 そんな声に応え、握手に応じ、花束を受け取り。
 校門にたどり着く。

 来た時と同じ、校門の両脇に咲き誇る桜の花。
 もう一度その花を見上げ、そして振り向く。



「「楽しい学校生活を、ありがとう」」



 深々と二人は頭を下げ、


 
 そして、校門を、くぐった。





2036年3月14日(金) 午後0時34分  校門外 路上





「おーい、ホクトー、沙羅ちゃーん!」
 校門の外に、貨物用の大型のバンが止まっている。運転席と助手席以外には窓が無いタイプ。
 現金輸送車や警備車両に良く使われるタイプのものである。
 横には、大きく『田中研究所』の文字。
「あっ、優さんに桑古木さん?」

 その運転席には優の、助手席には桑古木の姿があった。

「一体どうしたんですか?」
「平日だから、仕事だ。…正直、優の運転て言うだけで気が滅入るんだが」
「涼権。聞こえてるわよ?」
「聞こえるように言っているんだ。第三者が居るから、真実は明らかだしな」
「「あ、あはは…」」
 田中家の母娘の運転の荒さは定評がある。
 しかし、面と向かって言える勇気があるのは世界広しといえども桑古木だけである。
 ホクトと沙羅は、笑って誤魔化す事にした。

「ところでだ、仮の話なんだが。
ホクトと沙羅の、育ての親。もし、生きていたとしたら、どうする?」

「「!」」

「いや、訳有っていろいろ調べてみたんだが。どうも、旧ライプリヒの方も、警察の方も消息を掴んでいないらしい。つまり、もしかしたら二人に接触してくる可能性も有るってこった。
 正直、こんな日に聞くのは気が引けるんだが。もし、接触してきたら、どうする?」

「お礼を、言うと思う」
「うん、沙羅も、そうだよ?」

 即答。二人は躊躇無く言い切った。

「ほう、意外だな。てっきり、恨み事の一つでも言うかと思ったぜ」
 あくまで、冗談めかした応え。普段から薄笑いを浮かべているせいか、桑古木の表情から本心は読みづらい。

「うーん。多分、一年前だったら、桑古木さんの言う通りだったと思うよ。だけど、今はね、不思議と恨む気持ちが、無いんだ」
「沙羅も、そうだよ。今幸せなのも、良く考えると今生きているから。あの人たち、好きじゃなかったけど、それでも、あの人たちがいたから沙羅はここに居るの。だから、とりあえず、お礼から言うかな」
 翳の無い表情で、重ねて言い切る二人。

「うんうん、良哉良哉。人間、恨みや過去に捕らわれちゃだめよん?」
「優、茶々を入れんで欲しいんだが」
「涼権にシリアスは似合わないわ。ごめんなさい、このバカが妙な事聞いて」
 優が割り込み、とたんにコントになる会話。

「いや、いいよ…優さん、最近、ユウは元気?何か最近忙しいみたいだよね?体、大丈夫なのかな?」
「ああ、ユウね?なんか、大学でいろいろあるみたい。一段落したら連絡させるから。その時は煮るなり焼くなり好きにしなさいな。もっともホクトにできたら、だけどね」
 邪悪な笑い。最近見慣れてきた感がある。困ったものだ。
「「優さん!!!」」
「おっとっと、じゃあね〜!!!」

 急発進のスキール音と共に、バンはあっという間に見えなくなった。



「なんだったんだろう?あれ」
「さあ、なんだったんでござろう?」
「相変わらず暴走癖は健在だな。桑古木も災難だ」
「…あれは確信犯。放っておきましょう」
 いつの間にか、背後に両親が立っていた。

「あ、真希ちゃん所の用事、終わったんだ?」
「ええ、みんな良い子たち。…それじゃ、帰りましょうか」

 家族一緒に、家路に着く。
 その途中、何度も何度も振り返り、母校の姿を目に焼き付ける二人。








 こうして、倉成ホクトと倉成沙羅の高校生活は、幕を閉じた。



                   ― To Be Continue ―

後書

 実質的には、第二部のスタートというよりはインタルードに近い作品になります。


 実は作者、沙羅の描写を非常に苦手としております。とにかく、口調が一定しない。バカみたいに「ござる」ベースを繰り返さざるを得ない有様に、自身情けなさを感じる次第です。
 今回、ガチガチのシリアスに沙羅で挑んでみました。が、

 やっぱり、口調が判らん!

 というわけで、出来れば教育的指導求むという、SS書きにあるまじき有様であります。
 他のキャラは、それなりに書けているつもりなのになー。もっとも、桑古木みたいなキャラは性格にいくつかのパターンを持っているため、そのうちどれかに当たればOKみたいな部分に救われているのも事実なのですが。


 ううっ、特訓が足りーん×10ですな。


 委員長には、正式に名前と大学同期の立場を与えることにしました。
 まあ、使わない可能性も大きいんですが。真希あたりも、そうそう再登場は無いと思います。実は、再登場確定の回はプロット上はあるんですがね。


ここから先は真面目話。

 この本編8「卒業式」には、もう一つ、裏の話が存在します。
 こちらは、重いシリアス。
 表に伏線を入れてありますので、すぐどういった話かは判ると思いますが。

 正直、読み手を選ぶかもしれませんので、とりあえずここに警告だけしておきます。
 まあ、残虐シーンとかはありませんけどね。

2006年3月19日初稿
2006年4月 4日後書改稿  あんくん


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