2017年 5月3日 PM11:47 『私は・・・・・死にたかった。』 その言葉が、俺の脳髄で反響する。 「人生なんて、ただの悪夢。この果てしなく広い宇宙の中で、生命活動ほど奇特な物はない。卑猥で淫らな交わりこそが、生命の起源。他の生命を喰らうことで、生命を維持している。牛を殺し、豚を殺し、鳥を殺し・・・・・・あらゆる生命を殺して、生きている。他の生物の屍の上に、生命活動は成り立っている。」 視界が歪む。目眩と吐き気が湧き上がってくる。 「つまり、生命とはそれが存在した時点で、汚濁にまみれているのよ。」 『・・・・・こんな汚れきったオレなんか、生まれなければ良かったんだ。』 「――――――――ふざけんじゃねぇ!!」 俺は、ベッドの淵に思いっきり手を叩きつけた。認めない。そんな事があってたまるか。 「確かに・・・・・・・お前の言ってる事の半分は正しいよ。人が生きていくからには、罪を犯さなきゃいけない。他の生命を奪って、生き延びなきゃならない。時には卑しいこと、醜いこともするさ。」 人はそれらを『原罪』と呼ぶ。その『原罪』は、今なお俺のしがらみとなり、苦しめる。けれど・・・・・ 「けれど・・・・・生きようとする意志、それを否定するのか?果実を食う鳥も、兎の喉笛を食い千切るライオンも、次の子孫を残すために交わる人間も、罪の意識なんてまるで感じちゃいない。それに、そんな奴らを醜いと思うか? 生きようと必死になる姿が無様か? 俺には滅茶苦茶カッコ良く見えるよ。」 生きることが、原罪を贖う唯一の方法。それも“彼”に教わった。 “彼”も原罪を背負い、その瞬間まで生き抜いた。そして・・・・・・ 「・・・・・それに、原罪は償えない訳じゃない。他の命を救うことが、唯一の償いとなるんだ。それほどまでに、命を慈しむことは尊い事なんだよ。」 “彼”がそう思うのなら、つぐみも同じ筈だ。俺はそう思う。 ・・・・・・・・・あいつは、救われたんだと思う。 少なくとも、結果として俺は生きているから。 『そして自分以外の何かのために、命を捨てられたとき・・・・・・そいつは初めて、その生涯で積み重ねてきた全ての原罪から、解放されるんじゃねえかな。』 |
EVER17 〜BEFORE 2017〜 HELLCHILD作 |
2014年 8月5日 AM11:14 遼一の部屋にて 「今度の計画は、相当ムズそうじゃないか?」 俺は呟いた。この『百人喰い』は、そう簡単にはいかないはずだ。 「まあ、大丈夫さ。手筈は整えてあるって。」 遼一のことだ。昨日の内に何か手を打ってあるのだろう。 「しっかし・・・・・お前にはそう難しくはなさそうだけど、オレには正直自信が無いな。」 長いストレートの黒髪、中性的で整った顔立ち、高い身長、落ち着いていながら何処か危険な雰囲気。俺からしたら、相当モテそうに見えた。 一方の俺は、自分の顔に自信がある方ではなかった。不細工ではないだろうが、1000人の女が突撃してくるほど男前なのかと言ったら、そうでもない気がする。 「ふふっ・・・・・・まあ、今からお前をモテモテにしてやるぜ。」 「・・・・モテモテ?」 「・・・・・・・そろそろ薬が効いてきてもいいハズなんだが。」 「・・・・・・・え・・・・・・・?」 頭がぼやける。それと同時に、強烈な睡魔が襲ってきた。 「ま、まさかテメエ・・・・・・・睡眠・・・薬を・・・・・・・」 その言葉を最後に、俺は気を失った・・・・ 次の瞬間、俺は台の上に仰向けで寝かせられていた。 「・・・・・・・・・―――――――――!!!」 体中に、灰色のクリームが塗られていた。しかも俺は何故か丸裸だ。パンツも脱がされ、本来ならモザイク処理しなければならない物までが剥き出しになっている。 起きようとしたが、動けない。手足を縛り付けられて、台の上から起きられない。 視界の両端に、二人の男が立っていた。そいつは・・・・・ 「き、菊地&板谷!! こ、こ、こりゃ一体どういうことだ!?!?」 しれっとした表情で、俺のことを見下している 「まあまあ、落ち着けよ。」 「もうそろそろっスね、シャワーで体を洗い流しましょう。」 台に拘束されたまま、豪勢なシャワー室に入れられた。二人も一緒だ。 「んじゃ、流すぜ。目ぇつぶってな。騒いだりして口開けると、湯が口に入るぞ。」 その言葉と共に、シャワーを出す板谷。温かい湯が体中を濡らす。 割と良い気持ちだった。睡眠薬を飲まされた直後だったので、朝のシャワーに似た感覚だ。 髪と顔も含め、体中を洗い終わった。その直後、柔らかいタオルで体中を拭かれた。 「あとは色々とスキンケアだけっスね。まあ服は着させて上げるんで、安心して下さい。」 「当然だろうが。一体どういうわけだ、こりゃあ・・・・・?」 その後、服を着せられ、エステか何かでやるような処置を受けた。しかも、処置を行う人間が・・・・ 「・・・・・・・・遼一〜、覚えてなさいよ〜・・・・・・・・」 ナース姿の奈帆だった。こいつには相当ビビッた。鼻血を噴き出しそうになるのを堪えた覚えがある。 髪を切られ、肌に何かを塗られ・・・・・・数十分後(あくまで感覚)、全ての処置が終わった。 「んじゃ、これに着替えて向こうの鏡を見てくれや。」 遼一が出てきて、ベルベッドのスーツを渡された。程良いツヤを放っている。 「インナーは無しか?」 「ま、とりあえず着ないで見ろよ。」 着替え終わり、壁に掛かった鏡の前に立った。 「・・・・・・・・・・え?」 一瞬、戸惑った。鏡の中に居る男が、別人のようだったからだ。 深いワインレッドの髪、ジャニーズを大人っぽくしたような端正な顔、一切のムダ毛を排除したツルツルの肌・・・・・・・どれも今までの俺からは想像もつかない容姿だった。 「こ・・・・・こいつが、オレ?」 「まぁ、今までのお前は『原石』だったって事だな。」 「原石?」 「ああ。磨けば光る、ダイヤモンドの原石だ。後の準備は当日だ。つっても、明日だけどな。」 「あ、明日!? そんな急な・・・・・」 「だーいじょうぶだって。明日の午後8時、金宮パーキングエリアのちょっと前辺りで待っててくれ。その服でな。」 「この服で?」 「ああ。オレも準備していくからよ。」 8月6日 PM7:58 当日、遼一はジャージ姿で来た。 とは言え、普通のスポーツマンが着るようなヤツではなく、かといってHIPHOP系でもない。腕や脚に通っているラインは凝っていて、胸にあるロゴマークがファッショナブルな雰囲気を醸し出している。 「ほいじゃー、まずは下準備と行きますかな。」 「下準備って、一体何を?」 「おいおい武・・・・・・ここら辺一体は、車持ってる連中のナンパエリアだろーが?」 「あ・・・・・・・そうか。」 金宮パーキングエリア・・・・・・2,3年前に出来たばかりだ。 千葉県民は、ここを「ナンパーキング」という俗称で呼ぶ。それほどまでに即席カップルが多いのだ。 ここら辺ではシルビアやコルベットなども珍しくはない。センスの良い車に、女達は蟻の様に群がってくる。 「うーっし・・・・・・良い車持ってるヤツを見つけようぜ。」 「ここら辺で待ってれば来るのか?」 「おお。ここら辺はナンパ野郎が一旦休憩するところらしいからな・・・・・・・・・・・・・・・お! カモがネギ背負ってきたぜ。」 純白のシルビアが現れた。結構新品の部類に入るのか、滅茶苦茶キラキラしている。 シルビアの持ち主は、自販機の前に車を停め、PDAで誰かと話している。 「お〜お〜、ここら辺はさぁ、良い車さえ持ってきゃあ女が黙ってても寄ってくるからよ。」 話し口調から察するに、友達だろう。遼一がゆっくりと背後から近付く。 「キャハハ、マジでぇ? んじゃさぁ、そっちに2,3人ほど連れてくっから・・・・」 「連れんのはオレ達なんだよ。」 バヂバヂッ!! 「ぎゃああああ!?!?」 悲鳴を上げて、男は倒れた。どうやらスタンガンで攻撃したらしい。 「お前みたいな醜男に、女なんか付いてくるかっつーの。」 床に転がったPDAを、遼一は踏みつぶした。 「さあて、どのくらい女が寄ってくるのか・・・・・楽しみだぜ。」 男から奪ったシルビアに乗り込み、俺達はパーキングエリアの前に着いた。 「うわ・・・・・・すっげぇ女の数。」 露出度の高い格好をした女達が、ゴミゴミと集まっている。既に何人かはお似合いのパートナーを見つけて、ベラベラと喋り込んでいる。 「うし、まずは武が出て見ろよ。」 「オレ?」 「そ。どのくらい反応が出るか、見てみたい。」 「ん〜・・・・・でもあんまり期待すんなよ?」 「ダメだったらオレが何とかするさ。とにかく行って来い。」 「・・・・・ああ。」 そう言って外に出た瞬間。 ――――――――そこにいる全ての女達の視線が、俺に向けられた。 「・・・・・・・・・え?」 辺りは静寂に包まれた。そして、そのすぐ後に―――――――――― 「キャ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」 そこにいる女全員が、俺に向かって突撃してきた。 「へ、へ、へ〜〜〜!? お、オイ遼一、開け・・・・・!!」 ドアを開けようとしたが、ロックされている。遼一は余裕の笑みを浮かべている。 「ねぇねぇ、アタシとイイコトしようよぉ〜。」 「何言ってんのよ! 私よねぇ?」 「だ〜めっ! 私とじゃなきゃヤダぁ〜。」 ようやく遼一が出てきた。クールな笑みを浮かべている。 「んじゃあさ、今日の所は5,6人ずつ位で選ぶとするよ。しばらくの間はここに毎日来るからさ、他の娘はその時にね。」 8月15日 PM3:12 『17』内にて 「しっかしまた体力いるなぁ、一日5,6人てのも。」 「ああ・・・・・結構疲れるな。」 現時点で、二人とも40人を記録していた。しかし毎日同じような女ばかりじゃ、流石に喰い飽きてくる。 「・・・・・お前、愛の無いHで童貞卒業しちまったけど、本当に良かったのか?」 「別に構わねーよ。特に好きな女が居るわけでもないしな。」 そう、今は居ない。過去には確かに居た。しかし・・・・・ 「ちょいとシマを変えてみるか。」 「え?」 「あそこに行けば、ちょっと刺激的な経験が出来るかもよ?」 8月16日 PM6:43 秋葉原 「なるほど、こう言うのも悪くねーよな。」 「だろ? たっぷりと御奉仕してもらおうぜ。」 昨日、特急に乗って秋葉原に来た。しばらくここに滞在する予定だ。 近年、秋葉原にもキャバクラができた。その『萌える街』としての特性を活かし、近辺の店では・・・・・ 「武サマぁ〜、そろそろお風呂でお背中を・・・・」 「ん? ああ。じゃあ、あそこのホテルで・・・・」 「遼一様、私達もそろそろ・・・・」 「ああ、そうだな。じゃあ武、また後でな。」 「おお。」 ・・・・・・なんと、店の制服として、メイド服や巫女さんの服、スクール水着等を着させるのだ。 ちなみに全員、ロリ顔&短身で貧乳。そして言葉遣いも、しっかりと調教され・・・・・いや、教え込まれているという徹底振りだ。もはや店長の徹底振りに、感心&呆れるほか無い。 ちなみに俺は巫女さんを、遼一はメイドを希望した。 8月29日 PM2:35 喰った女の数は、既に99人に達していた。俺達は最後の得物を定めようと、『17』で作戦を練っていた。 「さぁて、ラストステージはここだぜ。」 遼一はポケットからチラシを取りだした。それは・・・・・ 「・・・・・・鳩鳴館付属?」 「むっふっふ・・・・・・あそこ、結構美人が揃ってるの知らねぇ?」 「・・・・・・・・・そうだったな。」 「あ? どうしたよ、急にシボんじまったぞ?」 「・・・・・・ああ、実はな・・・・・・」 中学時代、俺には片想いの女子が居た。学校中で一番人気の女の子だった。 卒業式に告白しようと思った。でも無駄だと思っていた。その頃から俺は嫌われものっぷりを存分に発揮していて、喧嘩はするし、イジメられるし、教師には説教される男だった。 それでも中途半端は嫌ということもあり、俺は卒業式の前の日に告白した。すると、帰ってきた返事はこうだ。 『バッカじゃないの? アンタみたいな男なんて誰が好いてくれるっていうのよ。』 ・・・・・次の日、卒業式には行けなかった。卒業証書も貰えなかった。 「・・・・・・・彼女は鳩鳴館に進学したらしい。イケメンの彼氏も居るってよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 遼一は、しばらくの間黙り込んでいた。そして突然、こう言った。 「そいつ、絶対にお前のモノにしろ。」 「・・・・・は?」 「思いっきり進化したお前を見せつけて、後悔させてやれ。雪辱戦だぜ、武。」 8月30日 鳩鳴館大付属高校前 「あの女か?」 「ああ、間違いない。確かに、あれが彼女だ。」 昔と殆ど変わっていなかった。黒髪は茶色くなり、化粧が幾分か濃くなったような気もするが、間違いなく彼女だ。 明るい髪の女の子と歩いている。俺達と比べると、少し幼い。中等部の娘だろうか? 「よっしゃ、突っ込むぜ。」 「え? ま、待てよ遼一!」 俺が静止しようとしたときには、既に遼一は外に出てしまっていた。俺も慌てて外に出る。 「ねえ・・・・・オレ達さあ、明後日から鳩鳴館に転校することになってるんだよね。」 「え? あ、そうなんですか?」 「それでさあ、色々とレクチャーしてくれない? 二人でさ。」 ・・・・・・上手い。なかなかの手練れと見える。 「・・・・・・はい、喜んで。ユウ、あんたも来る?」 彼女は後ろの女の子に声を掛けた。 「は、はい。じゃあ・・・・・・・ご一緒に。」 「よし、じゃあ決まりだね。あそこの男の居る車に乗っていこう。」 そうして遼一は、俺の居るシルビアを指差した。 「じゃ、じゃあ・・・・・シャワー浴びてくるよ。」 「ん。」 彼女の返事は素っ気ない。相手が遼一じゃないからか? シャワーを浴びながら考えていた。 ここで彼女を抱いて、俺は満足なのか? 彼女が俺を倉成武だと知ったら、どんな顔をするだろう? 彼女は、俺が相手で満足だろうか? 「お・・・・・お待たせ。」 「ああ、上がったの? じゃあ、さっさと始めましょ。」 といって、彼女はベッドに横たわる。バスローブ一枚で、胸元がはだけている。 「・・・・・・・・あのさ、一つ聞いていいかな?」 「・・・・何?」 少し不愉快そうな顔をしながら、彼女が尋ねてきた。 「俺が相手で、君は満足?」 倉成武が相手で、後悔することはないのだろうか。いや、それよりも純粋に俺を受け止めているのかどうかが気になった。 すると、こんな返事が返ってきた。その言葉は俺を驚愕させた。 「まあ、カッコイイ男だったら別に誰でも良いんだけどね。とりあえずイイ男に抱かれたいだけ。さっきのロンゲの人でも別にいいけど、アンタも悪くないから別にいいわ。」 ――――――――ピシリ。 思わず平手で彼女を殴っていた。 「な、何すんのよ!?」 「ふざけんな・・・・・・・ふざけんじゃねえよ!! オレの気持ちなんて、どうだっていいのかよ!? なんで・・・・・・なんでだよ!!」 そして、俺は駆け出していた。 結局、最後の一人はそこら辺の女を捕まえることとなった。終始俺の心は虚しいばかりだった。 俺達は近くの公園に来ていた。ベンチで遼一と二人、腰掛けている。 「人は・・・・・・何で恋をするんだ?」 「え?」 「何で人は恋をするんだろう・・・・・・・・つーか、恋って一体なんだよ?」 少し八つ当たり入った口調だったと思う。けれども、遼一は優しく微笑みながらこう答えた。 「恋ってのはさ・・・・・・・・まあ、適当な表現があるとしたら“人生のスパイス”ってとこかな。」 「スパイス?」 「ああ。こんなにも長いようでいて短い、無慈悲に過ぎ去るだけの無為な時間・・・・・・そんなくだらない物に、彩りを与える物なんだろーよ、恋ってのは。」 「・・・・・・・・・恋をしないと、無為な時間に耐えられないから?」 「ああ。恋だけじゃない。人は色々な感情を抱きながら生きている。恋、友情、喜び、悲しみ、憎しみ、絶望、希望・・・・・・それらの感情が、人生の退屈を埋めてくれるんだよ。」 「・・・・・・・・・今のオレの気持ちも、人生の退屈しのぎの一部なのか?」 こんなにも悲しくて痛い感情が、そんなにも安っぽい物なのか。確かにそうかもしれない。その位で泣いてんじゃねーよと言う連中もいるだろう。しかしこの感情は、間違いなく俺を傷つけていた。 「・・・・・・厳しいけど、そうだろうな。」 遼一に解らないはずはないと思った。理解した上で、そう言ったのだろうか? 「・・・・少なくとも・・・・・・恐怖に震え、罪悪感に身を捩りながら生きていくよりは・・・・・・・・・ずっといいよ。」 不意に、遼一の表情が陰ったような気がした。喩えようの無い哀しみが滲み出ている。 同時に、眼がいつもの遼一と違っている。何処か遠くを見やるかのような・・・・・・まるで、遠い日の想い出を見つめているかのような、そんな眼だった。普段はこんな眼は絶対にしないはずだ。 「さて、と・・・・・・今夜は呑みまくるかぁ?」 そう言って立ち上がった遼一は、いつもの遼一に戻っていた。 「・・・・・・そうだな。」 憂さ晴らしに、純米大吟醸をラッパ飲みすることに決めた。 「お、やっと笑ったじゃん。」 「え?」 「さっきから、ずっと仏頂面だったぜ。」 そう言えば、さっきまでの重苦しい気持ちが、いつの間にか晴れていた。どうでも良いと思った瞬間、本当にどうでも良くなってしまったのだろうか。 「さて、行こうか。」 「ああ。」 軽くなった気持ちのまま、俺は立ち上がった。 2017年 5月4日 AM0:18 俺は今、空に連れられてイルカメリーゴーランドの上にいる。 『恋とは、一体なんでしょう?』 何かあんまりにも空が無機的なことを言うから、俺はこう答えてやった。 「そうだな・・・・・・・人生に刺激を与える物だよ。なんつーか・・・・・ただダラダラと生きているだけじゃ、あんまりにも味気ないだろ、人生って。そんな人生に、彩りを与える物。まあ例えるなら・・・・・・・・・コーヒーに入れる砂糖とミルクみたいなモンだよ。」 そう、恋とは・・・・・人生の甘美な蜜。生き抜くために必要な不純物。 恋、友情、喜び、悲しみ、憎しみ、絶望、希望・・・・・・様々な感情を抱きながら、人は生き抜いている。 そして今、俺は・・・・・・・・彼と同じく、罪悪感を背負いながら、生きている。 |
あとがき 加瀬あつし先生様万歳(マテ 『カメレオン』とかハマった覚えがw。遼一のヴィジュアル設定も、実は『ジゴロ−』のキヨトがモデルです。 しかし武、今だったらつぐみにソッコーで殺られてますね(笑)。巫女さん属性な武でしたw。 ・・・・・・・つぐみの巫女さん、描いてくれる人はいるのだろうか(マテ 赤毛の武・・・・・・・つまりは桑古木ヘアー武w? BGM:『My song』syrup16g |
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