「先生・・・・・・私、少し不安です。」
「何? 空。」
 インゼル・ヌルの中心地から、少々離れた場所。さっきまでユータを一緒にいたところだ。
中心地ではユータが戦っているはずなので、二人を含むスタッフ達は、ここに避難していた。
「八神さんと樋口さんは、もともと前線で戦う3人のサポート役に回っていたと聞きます。いわば、切れ味の鋭い『刀』を収める『鞘』のように。
そんな二人が、一対一の戦いで有利とは思えないのです・・・・・・もちろん、負けるなんて思ってはいません。でも、どうしても不安が拭いきれないんです。」
「・・・・・・その心配はないわよ、空。」
「え?」
「あの二人がサポートに徹していたのは、決して能力が劣っていたからじゃないわ。
二人が前線に出ない理由・・・・・・それはあまりに強大すぎる能力を抑えるため。眼に映る物全てを破壊し尽くしかねない力を、制御する為なの。」
「・・・・・・そんな、事が?」
「ええ・・・・・・本当に鋭い『刀』は、あの二人なの。そして、その『鞘』は・・・・・・」


B−T−B
HELLCHILD作



type=9


 「格の違い、見せてあげるよ・・・・・・」
―――――――――空中浮遊。
 そう、空中に浮かんでいるのだ。距離にして、およそ20mといったところだろうか。
 そんな能力を目の当たりにして、B−T−B3人の表情が微かに凍った。
「お、おい、ユータ・・・・・・あんまり派手に壊しすぎないでくれよ!」
「手加減して勝負しろよな。」
「・・・・・・巻き込むな。」
 三人が離れたところから、注文を付ける。
「解ってるよ。それなりに力は抑えるさ。」
 3人にそれだけのセリフを吐かせるほど、その力は強大ということか。
 と、そこに忘れかけていた敵が、ユータに迫ってきた。アスタロトだ。
「俺をシカトすんじゃねええ!! 串刺しだあアアアア!!!」
 猛スピードで突進してくる。二人の距離がおよそ2mに満たなくなったとき―――――――

「・・・・・・切れろ。」
 侵攻が止まる。
 次の瞬間、アスタロトの体に幾つもの赤い筋が走った。
 10cm以上にも及ぶ幾つもの傷が、突然現れた。しかしユータは何も武器を使った様子はない。
「ぐッ・・・・・・な、何をしやがった!?」
「“かまいたち”ってヤツが、数倍は強力になった物さ。」
 かまいたち・・・・・・よく高山などで発生する、殺傷能力を持った、目に見えない風のことだ。
 しかし平地で、それに高度だって低い場所で、自然発生したとは考えられない。
 一旦ユータと距離を置くと、アスタロトは何か力を溜め始めた。
「こ、このヤロォォ・・・・・・調子コキやがってえぇ!」
 ユータに槍の先端を向けるアスタロト。そこにはアルバートと同じような、プラズマの光球が出来上がった。最もその大きさは、アルバートのそれを遥かに凌駕してはいたが。
「仲間も全員道連れだぁ!! 『マハジオダイン』!!!」
 光球が放たれた。真っ直ぐにユータを目指している。
 と思いきや、光球は数十個のミニサイズのプラズマに分裂した。その内の幾つかは、地上にいるアツシ達を目指した急降下した。
 彼等は弱っている上、無防備な状態である。4人全員が危機的状況に陥ったように見えてが―――――――
 
「貫け。」
 
 瞬く間に大地が乾ききった。
 その瞬間、何十本もの水の柱が大地から溢れた。水の先端は尖り、巨大な棘となって光球を貫いた。
「な、なんだとぉ!?」
「ついでに、あんたも殺させてもらう。」
 アスタロトの方に掌を向ける。細かい水がユータの回りに集まり、融合して、巨大な水の珠を作った。
「そうだな・・・・・・あんたの持つ槍に対抗して、こちらも槍で行くか。」
 巨大な水の塊が変容していき、やがて先端の尖った棒になった。そのフォルムは、最も原始的な“槍”の形状をしていた。
「な、何だ・・・・・・一体何なんだ、その能力は!?」
「鬼怨の技を受け継ぐ者は、特殊な超能力を持つ。だが、その能力は個人により千差万別なのさ。
アツシはタナトスを持ち、ヒサシは極印の素養を手に入れ、ヒデは呪われた妖刀を操れるようになった・・・・・・そしてオレは、『風水』の力を手に入れた。あらゆる元素を操れる、最強の力を。
今こうして浮いているのも、風の力を操っているから。さっきのかまいたちも、この水の槍も、全てはオレが操っているからさ。」
 そう、全てはユータの意志で動いているのだ。水も、風も。
 全ての自然現象は、この男の前にひれ伏す。それは地球の力全てを掌握していると言っても過言ではない。まさに最強の力である。
「串刺しにして殺してあげるよ・・・・・・覚悟するんだね。」
 槍をしっかりと握り締め、構えを取るユータ。戦闘態勢に入っている。
「ふ、ふ、ふ、ふ・・・・・・ふざけるなぁぁぁぁ!!!」
 槍を持って突進する。猪突猛進の言葉通り、単純極まりない攻撃だ。
 そんな攻撃がユータに当たるわけがない。紙一重で槍をかわすと、その槍をアスタロトの腹に突き刺した。
「ぐぎゃあああああーーーーーーーー!!」
 その槍はアスタロトを貫いた瞬間、一瞬にして元の水に戻った。それはアスタロトの腹を濡らした。
「まぁこれだけでも堪えたとは思うんだけど・・・・・・殺してはいないからね。」
 ユータは余裕の笑みを浮かべている。まだまだ余力有りといったところだ。
 対するアスタロトは、かなり危険だ。腹に大穴が空いているのだ。体力の消耗も激しいはずである。
 だが、これだけの屈辱を味わって、ただでは引けるはずがない。すぐに構えを取り直し、再び突進の姿勢に入る。
「ぐ・・・・・・ニヤケ野郎がぁ、この技を喰らって笑ってられるかぁ!? 『デスバウンド』ォォォ!!!」
 天高く槍をかざす。それは真っ黒な光を放ち、ビリビリと帯電している。
 やがて、それを力の限り振り下ろす。その瞬間、猛スピードで黒い光が迫ってきた。
 何とか避わしたユータだったが、次の瞬間、その威力に目を見張った。


ドォォン!!


「な・・・・・・・・・!」
 光は地上に当たった。その当たった部分には、まるで隕石が衝突したかのようなクレーターが存在していた。
「こいつを喰らえば、たとえテメーでもミンチだぜぇ・・・・・・覚悟しろやぁぁぁ!!!」
もう一度槍を掲げるアスタロト。その隙に、ユータは行動に出た。
「それならっ!」
 風の流れに乗り、アスタロトに近付く。
 槍がユータの方向に振り下ろされようとしたとき、彼は既にアスタロトの懐にいた。
 そのせいか、光は明後日の方向へと向かい、代わりにアスタロトはユータの攻撃をモロに受ける羽目になった。
「一気に燃え尽きろ!!」
 その言葉と共に、アスタロトの体から炎が上がった。最初のアスタロトへの攻撃が、さらに強力になった物だ。
「ぐぎゃあああーーーーー!!! お、おのりゃぁぁぁぁ!!」
 灰になる前にせめて一矢報いようと、槍をユータに振り下ろす。が、その攻撃はいとも簡単に避けられ、代わりに口に手を突っ込まれた。
「ぐが!?!?」
「・・・・・・体内から燃え尽きな。」


ボンッ!!
 アスタロトの体が、大爆発を起こした。そう、体の内側から炎を発生させたのだ。
 もはや肉片の一つも残っていない。骨の髄まで消し炭になるほど、強力な力だったようだ。
「・・・・・・・・・ふぃ〜。」
 額の汗を拭いながら、ゆっくりと降下してくるユータ。多少の汗を浮かべてはいるものの、ほとんど準備運動くらいの力しか発揮していないことが、その様子からは伺える。
 緩やかに地面に着地し、深呼吸で体の火照りを抑えた。そんなユータの元に、アツシ達が歩み寄ってきた。
「ったく、相変わらず手加減がないヤツだなぁ、ユータってさぁ。」
「・・・・・・暑いね。」
「ま、ユータに掛かれば楽勝って事か。」
 彼等は口々に讃辞の言葉を述べる。それ程までに圧倒的な能力を誇っていたのだ。
 あそこまで簡単に敵を壊滅させる能力。それを目の当たりにしては、賞賛せざるを得ない。
「まぁ、それよりも早いとこアニイの所に向かわないとね。あのまま戦ってたら、ちょっとヤバイ事になるから。」
「ああ、でもどうやって?」
 アツシの問い掛けに、ユータはこう答えた。
「まぁ、そうだな・・・・・・とりあえず、この島全体のエネルギーを掻き集めるか。」






『ふふっ、流石にこれだけの攻撃を喰らえば、もう立てまい?』
 依然、トールへの猛攻は続いていた。しかし、かなりの攻撃を喰らったようだ。もう指先も動きはしない。
「・・・・・・・・・」
『さて、終わりにしてやろう・・・・・・「ソルスマッシュ」!!』
 そして、魔神皇の体が白く輝き始めた。その光は周りの物を取り込み、消滅させていく。そして、その光にトールが飲み込まれた、そのとき――――――――――

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーっ゛っ゛っ゛!!!!」

その声は魔界の大気を振るわせ、魔神皇の巨大な体をも揺るがせた。
『な・・・・何だというのだ!?』
ソルスマッシュが掻き消えた。トールの叫びで消え去ったのだ。
  そしてその時、トールが再び立った。あれほどの攻撃を受けていたというのに。
しかしどうも様子がおかしい。普段はひたすら前に突っ込むファイター型の戦い方をしていたトールが、こんなにも静かな雰囲気を纏うとは。しかも体からは言い知れぬプレッシャーを醸し出している。
『くっ・・・・・・何処までもしぶとい奴よ! 終わるまで痛ぶってくれよう!! 「マハラギダイン」!!』
 掌をトールにかざすと同時に、巨大な炎の塊がトールを包み込む。それは上空から降り注ぎ、トールの周り360°全てを包囲している。これでは逃げ道など何処にもない、そのはずだったが・・・・
「ぁ・・・・ぁあ・・・・・・・」
 か細く掠れた声を出す。だが次の瞬間、その声は100倍以上に増幅されることとなる。

「ガオオオオオオオーーーーーーーーッッッ!!!!」

 まるで獣の咆吼だった。人間が発する物ではない、猛獣の叫び。物の例えではなく、本当にそんな絶叫なのだ。そしてそれは、炎を掻き消す程の音量だった。
『な、何だと・・・・・・・・そんな馬鹿な!?』
 信じられないほどの力だった。莫大な魔力を持つ魔神皇の魔法を、大音量の叫びだけで掻き消すとは。信じがたい光景を前に、魔神皇は戸惑うばかりだった。
 トールの指先がピクリと動く。そしてよろめくように前に動き――――――――


ドガッ!!


 一瞬のうちに魔神皇の懐に入り、両手で掌底を喰らわす。それは魔神皇を遥か後方にまで吹っ飛ばす程の威力を秘めていた。
『ぐっ・・・・・・そ、そんな力が、一体何処に隠れていたというのだ!?』
「・・・・・・ふふ、ふひひひひひひ・・・・・・ふひゃひゃひゃひゃ・・・・・・」
 奇妙な呼吸音を洩らすだけで、返答はない。しかし明らかに様子がおかしかった。
 両眼は血走り、口からは大量の涎を垂らしている。歯茎が露出するほど歯を食いしばり、口元はニヤけている。まるで残虐な肉食獣である。
 そう、まるで本当の獣へと変貌してしまったかのようだ。本当の力を出すと同時に、理性のタガも吹っ飛んだということなのか。
「ヒャーッヒャッヒャッヒャッ、ギャッシャッシャッシャッシャッ!!!」
 パラノイアックな笑い声を上げ、狂喜するトール。もはや理性の欠片もないことは、目に見えて明らかだった。
『お、おのれぇぇ!! 「マハブフダイン」!!!』
 無数の氷塊が、猛スピードでトールに襲いかかる。その体積は、恐らく3立方メートル近くあるだろう。それだけ巨大なゴツゴツした塊が襲ってくるのだ、当たれば全身打撲は免れない。その時、何を思ったか、トールは突然構えを取った。
「ウガアッ!!」
 迫り来る氷塊に、連続で拳を喰らわす。その拳がヒットする毎に、氷塊は一つ一つ粉々になっていった。
 数分後には、数十個あったはずの氷塊が、全て砕け散っていた。
『な・・・・・・・・・あ、有り得ん!! この私が、私の魔力が・・・・・・そんな・・・・・・!!!』
「ガルルルル・・・・・・グルルル・・・・・・」
 その唸り声は、狼と全く同じだった。得物を追い求め、猛り狂う野生の獣。もはやそこに理性は一切無く、本能だけが体中を支配する。
 そしてその獣は、喰らいつくかのように突進して行った――――――







「時間がねーな・・・・・・もうアニイは“業”を目覚めさせてるかもしれない。」
 一面に土が広がる大きな広場のような場所。その地面一帯に木の枝で巨大なタントラを描くユータ。アツシとヒデとヒサシも手伝っている。
「これを書けば、後はユータの力であっち側に飛べるのか?」
「うん。真言には魔法陣と似たような力があるはずだからね。」
「・・・・・・地面に落書きして遊ぶゲームって、何年ぶりにしたんだろ。」
 そんなことを言い合っている内に、地面一帯に真言を書き終えた。優春と空は、黙ってその様子を見守っている。
「あれで本当に、空間をシフトすることが出来るのでしょうか?」
「ええ。私も何度か見たことがあるわ。大丈夫、見ていなさい。」
 ユータは円形に描かれた無数のマントラの中央に立ち、ゆっくりと深く息を吸い込んだ。
 両手を広げ天を仰ぐその姿は、まるで全身で何かを体感しようとしているようだった。
「さあ、森羅万象の力よ・・・・・・・・・今こそこのマントラに宿れ。」
 その瞬間、マントラが描かれた地面が輝きだした。あまりの眩しさに、周りにいた人間達は全員眼を覆う。まるで太陽の光のすぐ近くにいるかのような錯覚にも陥りそうになる。やがて光はどんどんと巨大化し、ユータの体を飲み込んでいった。
「おいユータぁ、生きて帰ってこいよぉ!」
 目をつぶりながら叫ぶアツシ。その声にも、ユータはしっかりと答えた。
「心配しなくても大丈夫だよ。イオンをブッ倒して、アニイも無事に連れ帰ってきてやるさ。」
 最後にそう残し、光がユータの全身を飲み込んだ。
 光量が減少していき、完全に消え去った。そこにユータの姿はなかった。
「・・・・あの・・・・・・今井、さん?」
 おずおずと空が口を開く。若干のタイムラグを挟んで、のろりと空の方を振り返るヒサシ。
「何?」
「あの、少々聞きたいことが・・・・・・」
「聞きたいこと?」
「“業”って一体何のことですか?」
 その言葉に、3人の顔色が一瞬だけ変わる。そしてすぐ後、全員が気まずそうな表情になった。
「ん〜・・・・・・オレから説明するのもなぁ。おい田中、お前が説明してやったらどうだ。」
「私が・・・・・・ですか?」
「オレに手間を掛けさせんな。」
 そう言ってヒサシは奥の方へと歩いていってしまった。やはりヒサシは優春のことが嫌いなようだ。
「ったく・・・・・・そう言うわけだからさ、優から説明してやってよ。」
「出来るならオレ達も説明したくはないからな。頼んだぞ。」
 アツシをヒデも、ヒサシが歩いていった方向に行ってしまった。
「どうして・・・・・・そんなに言いたくないことなんでしょうか?」
「いいえ、きっと言うのが怖いのよ。出来るだけ思い出したくはないだろうから。」
 優春もそう口にしてはいるが、実際彼女も言うことを恐れているようだった。微かに震える足元がそれを証明している。
「どういうことですか?」
「うん、順を追って説明しなくちゃいけないんだけど、実はね・・・・・・」
 
 
 
 
 

 ドガッ!!
 
『ぐおおっ!!』
 トールのパンチに、魔神皇の体が吹っ飛ぶ。その恐るべきパワーは、圧倒的な体格差をまるで無視していた。
「ひひひ・・・・・・うへへへへ・・・・・・」
 恐ろしげな笑い声を洩らし、ゆっくりと迫るトール。その眼は爛々と輝き、顔は生気に満ちている。
 もはやかつての温厚な彼の姿は、何処にも見当たらない。今ここにいるのは人間・八神亨ではなく、ただの血に飢えた獣だった。
『ぐぬぅぅ・・・・・・人間風情がぁぁ!!』
 このまま負けることは、魔神皇としてのプライドが許さない。すぐさま立ち上がる。
 とは言え、魔神皇もボロボロだった。彼の圧倒的な力の前に、魔神皇も押されていた。状況的には魔神皇の方が負けている。
「ギャヒャーーーーーーーーっ!!」
 再び魔神皇に襲いかかろうとした、そのとき―――――――――
 
 
ドゴォォン!!
 
 
「ギャアアアーーーーーーー!!」
 突如、トールに雷が落ちた。プラスティック爆弾並の威力を秘めたそれに、トールも気を失ってしまった。
「ふぅ・・・・・・間に合ったのかどうかは知らないけど、どうかな。」
 そこにはユータの姿があった。どうやら空間移動に成功したようだった。額の汗を拭いながら、魔神皇の方を向くユータ。
「これが百々凪庵遠の真の姿という訳か・・・・・・なるほど、中々じゃないか。」
『貴様は・・・・・・樋口豊か。』
「その通り、オレは樋口豊だ。アニイの代わりに、あんたを倒しに来た。」
 挑戦的な笑みを浮かべるユータ。どうやら本気で戦う気のようだ。
『フッ・・・・・・しかしこのノモスでは、貴様が操れる物は何もないぞ? 何せ草一本生えていないのだからな。自然現象を操る貴様には不利な状況じゃないのか?』
 そう、このノモスは建築物だ。増してここはその最上階、近くに操れる力は殆ど無いと言っていいだろう。
 だが、ユータは余裕の笑みを崩さない。まだ何か勝算があるとでも言うのだろうか?
『・・・・何を笑っている?』
「まだオレが使える力は、たった一つだけ残ってる。それはさっき見せただろう?」
『何だと・・・・・・まさか・・・・』
 
 
ドンッ!!
 
 
『ぬぅっ!?』
 そう、今度はユータに雷が落ちた。
 しかし、ユータは平然と立っている。そしてその体は、間違いなく帯電していた。
 バチバチと音を立てて、強烈な電気がユータの体から飛び散る。雷を吸収し、その力を物にしたということか。
「雷の力・・・・・・ここが最上階だったのが仇となったな。」
 そう、先程トールに見せたあの力。あれが唯一ユータに使える力だった。
 鋭い視線を魔神皇に向けるユータ。殺気を含んだその眼で、戦いを挑む。
「さて、これでラストバトルだ・・・・・・気合い入れていこうじゃないか。」
 そしてその体から、爆発的な電気エネルギーが放出された――――――――――!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あとがき

 いや〜、もう少しで最終回です。楽しみ楽しみ。
 次が最終回になるのかな。現時点では解らないけど。
 とにかく頑張って仕上げなきゃ、俺に明日はない(何
 それでは〜。
 
BGM:『kick(大地を蹴る男)』BUCK−TICK


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