注意:この物語にはEver17キャラの他にもKIDゲーキャラが多数登場しますが、それらのネタバレはありません。
また「仮面ライダー○騎」をコンセプトとしているのでキャラクター達が壊れていますが、この作品の味だと思って見逃してください。












ヒュオオオオオオ………
一陣の風が吹いた。
倉成武は一人の人物と向き合っていた。
武「(この戦いで…すべてが終わる…)」
武はグッと拳を握り締めた。こんな下らない事は早く終わりにしなければいけない。
武「…行くぜぇぇぇぇぇ!!」
武は一声叫ぶと、猛然と駆け出した。

仮面ライダー武 〜17人の戦士達〜
                             レイヴマスター


その1『戦う意味が分かんねーよ!!』



武の戦いは突然に始まった。本当に突然すぎて、思い返すのも面倒だ。
何せいきなり鏡の中に桑古木が居たのだから。
武「かっ、桑古木!?お前、一体どうしたんだ!?」
桑「武…何も言わずにこれを受け取ってくれ」
そういうと桑古木は鏡の中から武に向かって何かを放り投げた。
武「うわっとと…なんじゃいこりゃ?」
それはトランプのケースのようなデックに入ったカードの束だった。
桑「それを駆使して、他の選ばれし人間と戦うんだ」
武「はぁ?戦う?何言ってんだよ桑古木…」
桑「それを鏡に向かってかざしてみるんだ」
武「(聞いてねぇし…)」
渋々といった感じで桑古木に従う武。すると…
シュオオオオオ…シャキーン!
武「ぐわっ!?何じゃこのだせぇベルトは!?」
武の腰に何やら腹巻のような妙なベルトがくっついた。ちょうど下腹部の辺りに先ほどのデックが収まるほどのスペースがある。
桑「そこにカードデッキを差し込んで『変身!』と言いながらポーズを決めるんだ」
武「なっ!?そ、そんなこと出来るか!!」
桑「いいからやれぇーーーーーーーーーっ!!!」
桑古木の怒声にただならぬものを感じた武はデッキを差し込むと何とな〜く気の抜けた感じでポーズを決めると、
武「変身!」
とやけっぱち気味に叫んだ。すると、武の体が淡い光に包まれて鏡の中に吸い込まれていった。
武「うおおおおおっ!?」


武が目を開けると、そこはさっきと同じ場所…ではなかった。
人の気配が全くしない。いや、それ以上に不可解なことがあった。
武「何だよこれ…読めねぇっての…」
近くにあった店の看板の文字がひっくり返っているのだ。まるで鏡に反射したかのように…。
桑「そう、ここはさっきまで武のいた世界とは異なる世界、『ミラーワールド』!!」
突如姿を現した桑古木は聞いてもいない解説を突如始めた。
桑「ここでは普通の人間は生きていけない。選ばれし17人の戦士達だけがこの世界にいられるんだ」
武「お、おい桑古木…大丈夫か?ココの毒電波に脳をやられたか?」
桑「やられてねぇ!武、自分の左腕を見てみろよ」
武「ん?…げげぇ!?」
桑古木の言ったとおりに自身の左腕を持ち上げる武。少し重くなったその腕には、腰のベルト以上に武の美意識に反する奇っ怪なものがくっついていた。
武「何じゃこりゃぁぁぁぁっ!?」
桑「それは武専用の『バイザー』だ。武のバイザーだからなぁ…『ミマタバイザー』なんてどうだ?」
武「名前はどうでもいい!いや、そんな変な名前ならどうでも良くないが…大体『バイザー』って何なんだ!!」
桑「だから、武の腕についてるそれ」
武「そういう意味でなく!!」
桑「何なんだと言われてもなぁ…俺が知ってるのはそこにカードを装填するって事だけだからな」
武「カードって…さっきのやつか?どれ…」
武は一枚のカードを抜いて装填しようとした。が…
武「どうやって装填するんだ?」
桑「え〜と…この上部をこう、下にスライドさせるんだ」
カシャン!
武「おお!どれどれ、どうなることやら…」
シュイン、カシャァン!『ストライクベント』
少しくぐもった男性の声がしたかと思うと、武の右腕がゴツゴツしい機械の腕に変化した。
武「う、うおおおおあぁ!?び、びっくりした!何じゃいこりゃあ!!」
桑「流石武だな。俺がどうこう言わなくても良いみたいだ。後は自力でどうにかしてくれ」
武「ま、待てよ!俺はこれからどうすれば良いんだ?」
桑「さっき言っただろう、『選ばれし17人の戦士達』って。武の他にも後16人の戦士がいる。そいつらを全員倒せばいいんだ」
武「何でだ!何で戦わなくちゃいけねーんだ!戦う意味が分かんねーよ!!」
桑「もちろん、見返りはある。『最後の一人は何でも好きな願いを一つだけ叶えられる』という見返りがな」
武「何だよ、そりゃ…」
桑「頑張ってくれよ、『仮面ライダー武』…」
そういうと桑古木はスウッと姿を消した。
武「…一体何なんだよ…くそっ…!」
武は近くの壁を殴りつけた。LeMUに閉じ込められたとき以上の苛立ちがあった。
右腕はいつの間にか元に戻っていた。


とりあえず武は辺りを散索してみることにした。『よく分からない所は自分の足で調べてみる』が武の信念でもある。
武「とはいってもなぁ…」
基本的には、いつもの見慣れた町の風景だ。ただ、左右が逆で人が居ないという大きな差異はあるが。
武「桑古木の奴…誰もいないじゃないか…」
まあ、これだけ広い所で、いるかどうか分からない16人を探すというのもある意味無茶苦茶だが。


どれほどの時間が過ぎただろうか。その声は突然武の耳に聞こえた。
?「これで…お前と戦うのは何回目だ?」
??「…17回目、かな」
どうやら武の先2つ目のビルの角の先にいるようだ。人の声に安心した武は、その声のする方へと走った。


武「おーーー…」
だが武はその先の句を告げられなかった。
?「行くぜイナケン!」カシャン、シュイイン、カシャァン!『スパイラルベント』
健「僕も負ける訳にはいかないんだ!」カシャン、シュイイン、カシャァン!『シュートベント』
一方の男の手に螺旋状の剣が握られ、もう一方の男は自身の身の丈の2倍はあろうかという巨大な大砲を手にしていた。
武「なっ…!?」
驚く武に気づく様子は無い二人。健の大砲がズドォォォォォンッ!と火を吹いた。
?「おおっ…らあっ!!」
対する男はその弾丸を真正面から弾き返した。逸れた弾は見当違いの方向へ飛び、ビルの壁を派手に砕いた。コン、コロコロッ…と弾が武の元へ転がってきた。
武「…サッカーボール?…って、そうじゃないぞ、俺!!早く止めねーと!!」
どう考えてもあの威力のボールが当たったりしたら人が死ぬ。惨劇が起こる前に何とかして止めなくては!
武は二人の元へ駆け出した。


武「おい、お前達何してんだ!今すぐ止めろ!!」
?「ん?誰だアンタ…もしかして、新しいライダーか?」
健「ねえ、正午君…どうせ後で倒さなくちゃいけないんだからさぁ…二人してこの人を倒さない?」
武「……へ?」
正「…そうだな。ここは一時共闘と行くか」
健の筒先と正午の剣が武の方を向く。
武「お、おい!ちょっと待て!!」
先程のボールの破壊力を思い出し寒気を覚える武。あんなものが直撃したらキュレイの武といえど確実に死ぬ。
正「問答…無用ぉっ!」
武「どわあぁっ!?」
突進してきた正午を紙一重で避ける武。キィィィン、と空気の切れる音がした。
正「ほらほらどうした?避けてばっかじゃ勝てないぜ?」
武「どうわぁっ…無茶いうなっての!!」
戦いに慣れてない武には素早い正午の攻撃を避けるので精一杯だった。
健「正午君どいて!!巻き込まれるよ!!」
正午が突然に攻撃を止め、武と距離をとった。その背後に見えたのは、大砲を構えた健の姿だった。
武「げげぇっ!?(や、殺られる!?)」
武の脳内で今までの人生が走馬灯のように走り始めた。
その時。

ズガァァァァァァンッ!!!

突然武と二人を分かつかのように、巨大な斬撃波が起こった。
武「うおあああああっ!?」
正「くっ…この斬撃波…!」
健「…彼女か!!」
彼女?、って誰のことだ?と武が思うと同時に、武の目の前に一つの人影が舞い降りた。
武「つっ…つぐみ!?」
つ「大丈夫?武。ここは一旦引きましょう」
そういってつぐみはカードを一枚、慣れた手つきで引き抜いた。
カシャン、シュイイン、カシャァン!『ソニックベント』
そして武の手を取ると、信じられない程のスピードでその場を走り去った。


武「助かったぜつぐみ…それにしても、どうしてお前がここに?」
彼らとの距離をかなりとった後、落ち着きを取り戻した武はつぐみにそう聞いた。
つ「私は…桑古木に無理矢理参加させられたの。武は?」
武「俺もだ。しかも、ついさっき」
つ「互いにしょうも無い事に巻き込まれたわね…まあ、私達だけじゃないけど」
まさか…武の頭に展開上一番ありうる最悪の展開が思い付く。
つ「ご察しの通り。私達だけじゃないの。沙羅も、ホクトも、優も空も、優っ子もココも。皆この馬鹿げた戦いに巻き込まれているの」
武「沙羅にココまで!?桑古木の野郎、何考えてやがんだ…っ!!」
ホクトの心配をしないところがまた武らしい。
つ「それが武よ」
武「誰に言ってるんだ?」
つ「作者」
武「は?」


武「さて…これからどうする?」
つ「そうね…でも考えるより先に、まずここから出たほうがいいわね。そろそろ武、危ないみたいだから」
武「危ないって?」
つ「…自分の体を見てみれば?」
武「何だよ…ってぇ!?」
武の体から、何やら霧のようなものが発生していた。
つ「ライダーがこの世界にいられるって言っても、流石に限界があるわ。その霧は警告って訳」
武「そりゃ親切なこって…。んで、どうやって戻るんだ?」
つ「簡単なことよ。鏡を通してこの世界に入ったんだから、鏡を通せば元の世界に帰れるのよ」
武「よし、さっさと帰ろうか」


ところ変わって、倉成家。
武「つぐみ、お前いつからあの世界に行くようになったんだ?」
つ「2ヶ月くらい前から…かな。武に余計な心配させたくなくて言わなかったんだけど」
武「それじゃ他の奴等は?」
つ「私と同じ時位だと思うわ。ホクトと沙羅が参加してるって知ったのは1週間前だけど」
武「そうか…」
つ「…」
武「…」
つ「……」
武「…なあ、つぐみ」
つ「何?」
武「お前さっき俺を助けたのは、俺だって分かったからだよな?」
つ「ええ、そうよ」
武「俺もお前が来た時、すぐにお前だって分かった」
つ「…それが?」
武「一体どこが仮面ラ」
つ「ダメ!武!!」
武「うわっと!?何だよ!!」
つ「それ以上言ってはダメよ。作者に消されるわ」
武「だから作者って誰だよ?」


その頃、ミラーワールド。
正「ちっ、逃げられたか…」
健「そうだね…」
正「………」
健「………」
カシャン、シュイイン、カシャァン!『ホイールベント』『トライデントベント』
正「うらぁぁぁぁぁっ!」
健「はああああああっ!」
ガキィィィィィィンッ!ギギギギギギギギギギギ…!!
超回転する自転車のタイヤを、健の三又の槍が止める。金属の擦れ合う嫌な音が辺りに響く。
正「ちぃっ…やるじゃねえか…!」
健「そうかな…結構、きついんだけどっ…!」
両者一歩も譲らず。そんな均衡を崩したのは、ひとつの声だった。
『アドベント』
正「えっ!?うわあああああっ!!」
突如現れた巨大な影。その影に弾かれ、正午は近くの窓ガラスに吸い込まれ消えた。
健「なっ!?一体誰だっ!どこにいるっ!?」
?「後ろでござるよニンニン」カシャン、シュイイン、カシャァン!『フリーズベント』
健「何ぃっ!?ぐっ…動けないっ…!沙羅ちゃん、君かあっ…!」
沙「油断したでござるな。加賀殿には逃げられたでござるが…伊波殿には一番最初のライダー脱落者になってもらうでござるよ!!」
カシャン、シュイイン、カシャァン!『ファイナルベント』
機械音声が鳴り響くと、沙羅は正午を弾き飛ばしてそのまま地面に倒れこんでいた影―マグロ―を手に取ると、尻尾を持って勢い良く遠心回転を始めた。
沙「あわわわわわわ…これには慣れないでござるよぉ〜〜〜〜っ」
何やら目を回しているらしい沙羅。だが健は『フリーズベント』の効果で全く動けない。その分恐怖感は増大しているが。
沙「むうううううっ…でいやああああああっ!!」
沙羅の手からマグロが放たれた。遠心回転によって殺人的な速度を持ったマグロが健を狙う!!
健「う…うわあああああっ!!」
マグロが健に炸裂し、大爆発を起こした。
爆煙の中、倒れこむ健のベルトからデッキが割れ落ちて……
健の体は光に包まれ、消えていった。

                    『仮面ライダー健』脱落 ――――― 残り16人 ―――――


また他方
?「ぐはあっ…!!」
一人の男性が大量に吐血していた。全身に傷を負い、まさしく満身創痍といった感じである。
??「どうしたの?まさかもうお終い?よく今まで生き残ってたわね」
対するは女性。その表情には余裕の笑みが浮かんでいる。
?「く…くそおおおおおっ!」カシャン、シュイイン、カシャァン!『ファイナルベント』
??「あらら、その体でやる気?貴方、本当に死ぬわよ?」
信「うるさい!この稲穂信、ただじゃ負けないぜ!行けぇ、トモヤ、ケン、ショーゴォーーーーーッ!!」
三匹の犬が猛り狂った勢いで女性に突撃する。だが女性はその攻撃を寸前で避けると、犬にボディーブローを叩き込んだ。
犬「キャイン、キャイン、キャイン!(×3)」
犬は悲しげに一鳴きすると消え去っていった。
信「なっ…!そ、そんな…!!」
??「犬に頼ってたんじゃ私に勝てるはずもないわね。本当の『強さ』…最期に教えてあげるわ」
カシャン、シュイイン、カシャァン!『ファイナルベント』
その声とともに女性が一瞬で信との距離が詰まる。
??「あーたたたたたたたたたたたたたたたた!!!」
信「ぐっ、ぐふっ、げふあっ!!」
北○百烈拳もびっくりなスピードで女性の指突が信の体に突き刺さる。強烈な最後の一突きで信の体が吹き飛ぶ。
??「これで…止めよっ!!」
吹き飛んだ信の体に照準を合わせ、女性がひねりを加えたドロップキックを放つ。空間が歪み、信の体が弾けた。
信「ぐふっ…お、俺の負け…か……さ、最期に聞かせてくれ…あなたの…名前は…?」
女性は肩まで伸びた髪をさらりとなびかせると、息絶え絶えの信へ向かいこう告げた。
優春「私は優…田中優美清春香菜よ」

                    『仮面ライダー信』脱落 ――――― 残り15人 ―――――


武「なあ…つぐみ」
つ「何?」
武「俺もライダーになった事…皆に言ったほうが良いか?」
つ「それは武自身が決める事よ。私達は誰一人として口に出して言ってはいないけど」
武「そうだな…会えば分かる事だしな…無理に教えようと周って敵対関係に陥るのも嫌だしな…」
つ「…ねえ、武…」
武「ん?」
つ「もし…もしもよ?武が戦いに勝ち残って、本当に一つだけ願いが叶うとしたら…何を願うの?」
武「突然だな。そういうつぐみはどうなんだよ?」
つ「嫌、言わない。武から言って」
武「我儘なやっちゃなぁ…う〜ん、そうだな…何も願わない、かな」
つ「…え?」
武「俺は今の生活が好きで、それを守りたいと思ってる。だから、特別なことは何も願わない。『今のまま楽しく平和に生きる』…そんな当たり前の事、願う必要も無いだろ?」
つ「武…」
武「…つぐみは?」
つ「うん…私もよ、武…」
見詰め合う二人。その距離が徐々に狭まっていく。
そして二人の唇が重なる……。
ホ・沙「ただいまー!(×2)」
玄関から聞こえた子供達の声に寸前で慌てて離れる二人。戸を開けて中に入ってくるホクトと沙羅。
ホ「ただいま〜・・・あれ、どうしたのお父さん、お母さん?」
沙「何だか顔が赤いでござるよ?…ははぁ、成程成程…お兄ちゃ〜ん(は〜と)」
ホ「う、うわっ!突然どうしたの沙羅!?」
突然沙羅に抱きつかれ本気で困惑するホクト。
沙「パパとママみたいに〜私達もラヴラヴするでござるぅ〜」
ホ「(わ、わわ・・・胸が…)だ、駄目だよ沙羅!優に悪いよ!」
優――田中優美清秋香菜――の名前を出され、沙羅の動きが止まる。
沙「・・・やっぱり戦いに勝ち残って願いを叶えないと…(ボソッ)」
ホ「さ、沙羅?どうしたの?そろそろ離れて…」
沙「そんな〜。LeMUにいた時、私の口元からケチャップを掬い取って舐め取ってくれた優しいお兄ちゃんはどこに逝ってしまったの〜。よよよ…」
武「んがっ!ホクト、お前実の妹に何ちゅ〜ことを〜!」
ホ「イタイイタイ!あ、あれはBWが勝手に…お父さ〜ん、ヘッドロックはやめて〜!!」
つ「それじゃそろそろ夕飯にしましょうか。沙羅、手伝って」
沙「了解でござるよ。ニンニン」
こうして倉成家は何事も無かったかのようにその日を終えた。


次の日。
沙羅とホクトが学校に行った後、武はつぐみに聞いてみた。
武「なあつぐみ…俺思ったんだけどさ、戦う必要なんて無いんじゃないか?向こうの世界に行かなきゃいいだけの事だろ?」
つ「私も最初はそう思ったわ…でもね、そうも行かないのよ。一度デッキを渡されたら、戦うしかなくなるの。3日も戦いに赴かなくなるだけで、ひどい頭痛が起きるのよ」
武「つまり、拒否権は無いって事か…」
つ「そういう事。まあ、中には好戦的な人もいるから、そんな人には関係無いんでしょうね。田中春秋親娘とか」
武「ああ…納得」
確かに田中親娘なら喜んで毎日戦いに赴いてそうだ。ネットカフェに入り浸る作者の様なものだろう。
武「何か今変なものが流れなかったか?」
つ「気にしちゃ駄目よ」


そして、鳩鳴館女子高のある一室。
昼休みで生徒の出払った音楽室で、沙羅と優秋は対峙していた。
優秋「マヨ…好い加減に私に絡むの止めない?」
沙「そうはいきませんよ。ライダーは全員倒さなくちゃですから。それに私はもう『マヨ』じゃあありませんよ」
優秋「そう…そうだったわね。もう『松永』じゃなくて、『倉成』だものね。ホクトと正真正銘の兄妹になったんだものね」
沙「何が言いたいんですか?」
優秋「もう、ホクトにベタベタと甘えないでくれる?彼女として見てて不愉快なのよね」
沙「弱い人の言う事なんて聞きませんよ」
そう言って制服のポケットからデッキを取り出す沙羅。
優秋「仕方ないわね…こうなったら肉体言語にてあなたのねじ曲がり腐った性根を叩き直してあげるわ」
優秋もデッキを取り出す。互いに横に並び、窓ガラスにデッキをかざす。
シュオオオオオ…シャキーン!
ベルトが二人の腰に巻き付く。二人はそれぞれ異なる構えを取り…
優秋・沙「変身!」
同時に鏡の世界へ飛び込んでいった。


カシャン、シュイイン、カシャァン!『ソードベント』
優秋の手に一本の木刀が握られる。
沙「いきなり出しましたね。総長時代に伝説の289人斬りを達成させた魔刀『大惨死天』」
優秋「今回でケリをつけるつもりだからね。少し位怪我したって怒らないでよ」
沙「お互い様ですよ」カシャン、シュイイン、カシャァン!『チェインベント』
沙羅の手に一組の鎖鎌が現れた。チャラチャラと、鎖が音を立てる。
優秋「行くわよっ!紅蓮天焦檄(ぐれんてんしょうげき)!」
優秋の木刀から炎が飛び出した。木刀なのに何故燃えない、というところに突っ込まないのはお約束だ。
沙「そんなもの!私のお兄ちゃんへの愛の炎に比べれば、100円ライターのしょぼい火みたいなものですよ!」
と言いつつ、しっかり避ける沙羅。やはり受け止めるのは嫌なようだ(当たり前)。
沙「今度はこっちの番です!蛇龍湾曲(だりゅうわんきょく)!!」
蛇行する蛇の如き動きで、鎖鎌が優秋に迫る!


?「へえ…あんな娘たちまで参加してるのね…フフフ、少しからかってあげましょうか☆」 
戦う二人をビルの上から見下ろす人物。ベルトのデッキからカードを引き抜く。
カシャン、シュイイン、カシャァン!『スマッシュベント』
その手にテニスのラケットが握られる。その反対の手にはテニスボール。
?「逝きなさぁい…お日様ポカポカキッスオブファイヤースマァァァーーーーーシュッ!!」
キィィィィィィ…ズバァァァァァァァァンッ!!!ゴオオオオオオオッ!!
その手から放たれた打球は凄まじい摩擦により炎を巻き上げながら戦う二人に迫る!!


沙「はっ!!殺気!!どこから…!?」
優秋「…あれは!?」
優秋が目にしたのは凄まじい勢いでこちらに迫ってくる炎だった。
優秋「(ガードベントで・・・駄目、間に合わないっ!)」
沙「(避けるしかないっ!!)」
二人はそれぞれ逆方向へと身を翻した。その直後、炎は地面に当たり爆発した。
優秋「一体何なの!?今のは人魂!?」
沙「いえ絶対違いますから」
?「ふふふ…流石ねぇ〜、あれを避けるなんて」
優秋・沙「!?いつの間に!?」
いつの間にか女性は二人の後方に忍び寄っていた。
?「でも…私の接近には気づけなかったようね。私がその気だったらあなた達、殺られてたわよ?」
沙「あ、あなたは…」
優夏「私は川島優夏…『仮面ライダー優夏』よ」


その頃倉成家。
武「なあ、つぐみ。カードについて説明してくれないか?知ってる範囲で構わないからさ」
つ「良いわよ。デッキを出して」
つぐみにデッキを渡す武。つぐみはデッキからおもむろにカードを引き抜いた。
つ「これは『エントランス』といって、ミラーワールドを出入りするのに必要なカードよ。このカードがないとミラーワールドに入ることは出来ないし、帰ることも出来なくなるわ」
武「命綱、って訳な…」
つ「そして…これが『ファイナルベント』。一撃必殺の攻撃を繰り出せる、いわば決め技ね。威力は高いけど、止めを刺しきれなかった時のリスクが大きいから扱いには気をつけて。…この2枚が全てのライダー共通のカードよ」
武「他のカードは?」
つ「沙羅とホクトのデッキの中身を見てみて分かったんだけど、他のカードは種類もその枚数もそれぞれ違うみたいなの。総枚数は1デッキ17枚って決まってるみたいだけど」
武「ふうん…」
武が理解した、と言う声を出したその時。
キィィィィィィィィンッ!!
突然武の頭に、黒板を引っかいたような音が響いてきた。
武「うっ!?な、なんだっ!?」
つ「来たのね…桑古木!」
つぐみが一喝すると、食器棚のガラスに桑古木の姿が映った。
武「なっ!桑古木、お前どの面下げてここに…!」
武が文句を言おうとする。が、桑古木はそれを無視するかのように話し出した。
桑「今日は連絡に来たんだ。遅くなったが…昨日仮面ライダーが二人脱落した。『健』と『信』がそれぞれ『沙羅』と『優』に敗退した」
つ「ようやく二人脱落か…長かったわね」
桑「武効果か?いきなりだったんで俺も驚いたよ」
そういう桑古木の表情はいつも武が見ていた柔和なものとは大きく違っていた。どこか楽しげで…怖いものがある。
桑「とにかく…これからも頑張ってくれよ。ようやく軌道に乗ってきたんだからな」
そういうと桑古木は姿を消した。
後に残ったのは『沈黙』だった。


そして、都内某所にある、とある研究所。
田中優美清春香菜が独自の研究のために設立した私立研究所。
優春はそこで今日も怪し気な研究をしていた。
優春「あっれ〜、また失敗…?なかなか出来ないわね〜、『100%絶対確実!生きたまま倉成捕獲装置』…」
…本当に何してんだか。有り余る財力と乙女心は人を変えるようだ。
?「ウフフ、相変わらずね、優ちゃん」
いきなり背後から声を掛けられ、バッと振り向く優春。
そこに立っているのは、一人の女性。穏やかな笑みを浮かべ、優春の事を見つめていた。
優春「…一体何しに来たの?いづみさん?」
い「あら、わざわざ相手の勤務先に出向いてきたのに。ご挨拶ねえ」
優春「以前だったら歓迎したんだけど…今は敵同士、だからね。友好的には振舞えないわ」
い「家でもそうなの?」
優春「変わってないのはココだけね。ユウと空とは、どこか余所余所しい感じになっちゃった」
い「へえ…」
優春「…本当に何しに来たの?戦いなら受けて立つけど」
そう言って白衣のポケットからデッキを取り出す優春。
い「う〜ん、それも良いんだけど…今日は貴方に一つ情報を持ってきたのよ。涼権くんに昨日会った?」
優春「…いいえ」
い「そう。なら教えてあげる。昨日、最後のライダーが決まったらしいの。名前は…『倉成 武』って言ってたかしら」
優春「倉成ですって!?それは本当なの!?」
武の名を聞いた途端、目の色を変える優春。
い「涼権くんはそう言ってたわよ☆」
優春「桑古木の奴…今度会ったら叩きのめしてやろうかしら。そんな大事なことを言ってこないなんて」
バキバキッと指を鳴らす優春。フフフ、と怪し気な笑顔を浮かべている。
い「あらあら。不穏当な発現は控えておいたほうが良いんじゃないの?」
優春「あれに対する天罰は下してやらないと。教えてくれてアリガトね☆」
先程いづみに友好的に振舞えないから、といったばかりなのに変わり身の早い……。
い「ぶっつけ本番で書く貴方がいけないのよ?」
優春「第三視点への突っ込みは止めときなさいよ…」


優夏「そーれそれそれ!いつまで避け続けられるかしら!?」
ミラーワールド内。優夏と沙羅&優秋の戦いは続いていた。優夏のスマッシュ攻撃を必死でかわし続ける二人。だがその表情には疲労の色が浮かんでいる。
沙「くっ…きりがないですよ!」
優秋「誰かの助けが無い限り状況は変わりそうに無いわね…っつうっ!」
優夏のスマッシュが優秋の右脚を掠めた。掠めたと言っても、驚異的なスピードを得ているスマッシュは充分破壊力がある。
たまらず優秋は地面にへたり込む。
沙「なっきゅ先輩!?」
優夏「ふふん。足を痛めたようね。これで…決めるわよっ!!」
優夏が大きくボールを上空に投げ放ったその時……。
優夏「…って、何あれ?」
優夏の目に映ったものは、一つの黒点だった。それは段々とその大きさを増していき……
優夏「……せ、石碑っ!?」
優夏はボールをほっぽったまま、優夏は身を翻して衝突をかわした。
優秋「えっ!?一体何なの!?」
沙「…お兄ちゃん!!」
そこに現れたのは、『天国』の石碑を抱えたホクトだった。
ホ「大丈夫、優、沙羅?」
優秋「ホクト…どうしてここに?」
ホ「うん、実は」
沙「すごいっ、私の危機を察知して来てくれたんだ!これが愛の力なんだねっ!!」
優秋「んなわけあるかっ!!仮にそうだとしても『兄妹』が抜けてるわよっ!」
優夏「フフフ…いきなりやってくれるじゃないの…」
ユラリ、と優夏が殺気を立ち上らせながら立ち上がった。サッ、と身構える三人。
優夏「構えなくても良いわよ。幾ら私でも三人相手にする気は無いわ。それに…そろそろ時間切れみたいだし」
確かに、ホクト以外の体から、霧が発生し始めていた。
優夏「どうせ近いうちに会えるわ。それじゃあね」
そう言うと優夏は凄まじい速さでその場を去っていった。


他方のミラーワールド。
ここでもライダーが相対していた。
?「まさか…こんなところで巡り逢うなんてね…」
??「それはこっちの台詞だよ…唯笑ちゃんがライダーになってたなんて知らなかったよ」
唯「ショーゴくんこそ…最近町で会わないから大学行ってるのかと思ってたんだけど…」
正「行くわけないじゃないか!」
唯「威張って言うなぁ!!」
正「…さて、この世界で出会ったからには例え親しい者同士でもやることはただ一つだけ、だね…」
唯「解ってるよ…」
そう言ってカードを引き抜く二人。その時。
『レイザーベント』
唯・正「!?」
突如別方向からレーザーが飛来してきた!そのレーザーをバックステップで避ける二人。
正「ちぃっ!!一体誰だっ!いきなり不意打ちかましやがって!!」
唯「そうだよぉ!出て来いよぉーっ!!」
?「解ってますよ、今出てきます」
そう言って岩場の陰から姿を現したのは―――。
正「あんた…茜ヶ崎空!!」
空「久し振りですね加賀さん。今日で決着をつけさせてもらいます」
そう言って空はにこやかに――この場には似合わない程に――笑いながらカードを引き抜いた。
正「唯笑ちゃん、ここは共闘と行こう!」
唯「い、いいけど…あの人、強いの?」
正「…強い!!」
そういうと正午はカードを引き抜いた。


優春「せいやあああああああっ!!」
桑「ぐふっ!!」
ミラーワールドの他方。優春の鉄拳が桑古木の頬に炸裂した。派手にきりもみしながら吹っ飛ぶ桑古木。
優春「こらぁ桑古木!!倉成が参加した事、何で教えなかったの!?」
桑「げふぐふっ…こうなると思ったから言わなかったんだよ…(ボソリ)」
優春「ああっ!?もっと大きな声で言いなさぁい!!」
優春の右ローキックが桑古木のわき腹に抉り込む。以下、殺戮の宴。





優春「さて…聞きたいことがあるんだけど…桑古木、喋れる?」
桑「……何とかな……」
一応死なない程度に加減はしていたようだ。血溜まりはすごいが桑古木は生きていた。
優春「倉成が加わったって事はデッキはもうあんたの手元には無いのよね?」
桑「あ、ああ…」
優春「あんたの分は?あんたは戦わないの?」
桑「………」
優春「………」
桑「……ああ。でもそれにはりゆ」
優春「このっ、ヘタレーーーーーーーーーっ!!」
優春のアッパーカットが桑古木を空へと舞い上がらせた。


武「さて…どうするか…」
つぐみは買い物に行って今は居ない。(勿論全身を衣服で包み込み、日光を遮断して)
さっきから頭痛がする。これはミラーワールドに行けという事だろう。
武「でもなぁ…出来れば戦いはしたくないんだよなぁ…」
しかしこの頭痛は何ともしがたい。ミラーワールドに行けば収まるのだろうが。
武「…行くか」
誰とも出会わないようにと願いながら、武はデッキを構えた。


武「…考えてみれば、2017年のLeMU事故からだよなぁ。俺の不幸体質は」
武はぶつぶつと一人呟いた。無論、目の前の現実から逃避する為に。
?「何言ってるんですかぁ?早く戦いましょうよぉ〜」
目の前には、一人の少女。青いショートヘアが印象的だ。
武「その前に…名前聞いて良い?」
真「あたしの名前ですか?あたしは小高真央です。さっ、名乗ったんですから、早く戦いましょうよ〜」
どうやら戦う気しかないようだ。武ははあ、と一息つくと観念したようにカードを一枚引き抜いた。


正「ぐはあああああっ!」
唯「きゃあああああっ!」
派手に地面を転がる正午と唯笑。その眼前には、静かに歩み寄る空。
空「どうしたんですか加賀さん?以前より弱くなったんじゃありませんか?それとも…その人を庇っているからですか?」
正「……!!」
唯「ショーゴ君……」
正「そんなことは無い!決して智也が怖いとか、そんな理由からやってるわけじゃないぞ!!」
唯「な〜んだ…つまんないの……でも、確かに智ちゃん強いもんね〜。恐れるのも無理ないか〜あはは…」
空「…最期のお話は済みましたか?」
空の機械的な声が、二人の耳に入る。
正「ああ…済んだよ!!」
唯「あなたを倒す準備がね!!」
そう言って立ち上がった二人の手には、『ファイナルベント』のカード。
空「…いつの間に!」
正「雑談の内になぁ!」カシャァン!『ファイナルベント』
唯「こっそりとね!」カシャァン!『ファイナルベント』
正午の背後から自転車が。それにまたがる正午。スピンをかけて回転しながら空へと突っ込んでいく。
唯笑の背後から大量の猫が。指で空を指差す唯笑。猫はその指示に従い、空に突進していく。
正・唯「これで終わりだぁーーーっ!」
空に迫る二つの殺気。絶体絶命の空!!


夕方。
学校から帰り道を歩いている沙羅とホクトと優秋。ホクトは沙羅と優秋に挟まれている。
優秋「沙羅…もう少し離れた方が良いんじゃないの?『兄妹』の距離にしては近すぎるんじゃないのぉ〜?(ぴくぴく)」
沙「そんな事無いですよぉ〜。まだ遠い位です。肌と肌が触れ合うくらいでなくちゃ。ぴとっ♪」
そう言ってホクトの頬に自分の頬をくっつける沙羅。
ホ「あ、あうあう……」
優秋「こらーっ!そんな事すなーっ!!ホクト、お前も抵抗くらいしろーっ!!!」
優秋の怒声が商店街に響き渡る。と、そんな三人に近づいてくる人影が一つ。
つ「あら、ホクトに沙羅。それに優っ子じゃない。一体何してるの?」
優秋「へ!?……あ、ああ、つぐみさん」
若干のタイムラグがあったが、それは仕方がない。
今のつぐみは全身衣服に包まれており、パッと見では一体誰なのか全く判らない程だからだ。
優秋「つぐみさん…沙羅、どうにかしてくれませんか?」
つ「え?…ああ、成程」
ホクトにぴったりな沙羅を引っぺがすつぐみ。
厚着しててもなんのその。キュレイパワー全開である。
沙「きゃあっ!何するのママ!?」
つ「ちょっとやりすぎよ沙羅。ホクトの彼女に失礼よ」
優秋「か、彼女だなんてそんな…(ごにょごにょ)」
顔を真っ赤にして恥らう優秋。とても元総長とは思えない反応だ。
沙「むうっ…(ママも始末しなきゃなのかなぁ…まあ私の未来のためだもんね。さくっとやられてね、ママ☆)」
次の戦いでつぐみを潰そうと、心に誓う沙羅であった。


武「…つぐみ然り、優然り。俺の周りに集まる女性ってのは、どうしてこう肉体的に強いのばっかなのかねぇ…」
武はそう言ってポリポリと頭を掻く。眼前に迫るは、オーラを発しながら突進してくる真央。そのスピードは暴走トラックのそれに近い。
武「さて…避けてばっかもいられねぇ…ってか!」
突進してきた真央をすんでの所で避ける武。先程からこれの繰り返しで、武の服は汚れていた。
真「もー!!避けてばっかじゃ駄目ですよおっ!!戦うんなら戦う、戦わないんだったらさっさとあたしに殺られてくださ〜い!!」
武「『戦わないでこのまま帰る』って選択肢は選べない訳ね…」
シュイイン!
観念して武は、デッキからカードを引き抜いた。
武「言っとくけどさぁ…」
カシャァン!『ストライクベント』
武「俺、熱くなると加減出来ねーんだ。怪我しても…恨まないでくれよっ!」
武はそう言うと、真央へ向かって走り出した。

TO BE CONTINUED……
残りライダー:15人。




[次回予告]


武「何か面倒くさい事に巻き込まれたなぁ」
つ「そうね。桑古木も作者も、何考えてるのかしら」
武「作者って誰なんだよ?」
つ「…さて、予告しなくちゃ」
武「無視か!!」
つ「予告…といっても少ししか資料が無いのよね。行き当たりばったりで最初と最後しかボンヤリと考えてない、作者の無能振りがわかるわね」
武「…そうだな。(もう突っ込んでも無駄か……)」
つ「今回まだ姿を現してないライダーは、後4人。といっても正体不明なのは一人だけで、後の三人は名前が出てるわね。そして脱落したのが二人」
武「一体誰なんだろうな?そいつがラスボスなのか?」
つ「さあ?そこのところの資料は流石に無いわね。でも武、ここから…ここまで。読んで」
武「どれどれ…?『ついに本格化するライダー同士の戦い。次々と倒れ逝く者達。そんな中、告白される切なる想い。そして解かれる最凶のカードの封印。
  果たして武の運命やいかに!?次回『仮面ライダー武』その2『一体どうしろってんだよ!!(仮)』お楽しみに!』
  …って、何だよこれ?」
つ「ありがと武。これで下らない用事も済んだわ」
武「今の予告だったのか!!」
つ「それじゃ、もし次があったら宜しくね」
武「誰に言ってるんだ?」
つ「読者」
武「またわからんものが増えた!!」



あとがき
どうも、レイヴマスターです。予告編を作った次の日に完成したのですが…全然反映されてないなあ、もう(汗)。
作品としては…何か空が怖いよう、と自分で思ってたり(爆)。
自分としては深く考えず、力を抜いて楽〜に読んで下さったなら本望です。
さて…『その2』ですが、今の段階では当然手付かずな上にこれからしばらくワタワタとするので
完成がいつになるかは分からないです。
ただ言える事は、次回で大半のライダーが落ちます。よって武以外のライダーは数行で殺される可能性大、と思ってて下さい。
それでもちまちまと進めてはいくので期待せずに待ってて下さい。では。


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