※今回は前編以上に多くのKID作品のキャラが出てきますが
例によってEver17以外のネタバレはありませんので安心してお読みください。





???「ふむ、だいぶ人数も絞れてきたようだな。……そろそろか。おい、準備をしておけ。」
???「クィ!(かけ声)」
Ever17的天下一武道会 
                              歩

後編


     第七幕 覆面戦士 〜謎です〜

闇「さて、それでは再開いたします。」
闇「では一回戦第六試合……田中優美清秋香菜VS謎の覆面戦士!」

武「謎か。」
つ「謎ね。」

ユ「よ〜し私の番ね。って言うかあなた誰?」
覆「ふふ、じゃあ四択だよ。」

 A、ピピが人間になった姿
 B、田中ゆきえが占いババに頼んでこっちに来させてもらった
 C、BWが具現化した姿
 D、桑古木涼権の生まれ変わり

桑「おいちょっとマテェ!何だDは!」
ユ「ちょっと黙ってて。じゃあオーディエンスを。」
覆「わかりました。では会場のみなさん『これだ!』と思うものに投票してください。」

1分後……

A:0% B:0% C:0% D:170%

闇「おお〜、満場一致でDですね。もう当然過ぎて%表示もおかしくなってます。」
桑「貴様らアホか!俺は生きとるわ!」
覆「そうだよ、まったく。こんな不幸属性を持った子の生まれ変わりなんてごめんだよ。」
桑「つっこむべきはそこじゃないだろ!」
ユ「黙ってなさいって。」
桑「何だと……ぎゃあ!」
ユ「じゃあBにしとくわ。」
覆「ファイナルアンサー?」
ユ「ファイナルアンサー!」



覆「ざんーねん!」
ユ「……。」
覆「……。」
ユ「……私は真面目に聞いてるんだけど。」
覆「私に勝ったら教えてあげるよ。」
空「もはやお決まりのパターンですね……。」

ユ「さあ司会者!種目は何?」
闇「決め技の破壊力の測定です!」
ユ「へぇ……面白いじゃない。」
武「またこの作者は……もっとひねれよ。」
闇「シャラップ!」
武「ぐはぁ!何でお前が……。」

闇「ここに大岩を用意しました。これに向けて各自の決め技を放ってください。」
ユ「じゃあ私から行くわよ……とりゃぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!」
ガコン!!
大岩が半分ほど砕け散った。
ホ「ぶはあっ!」
沙「お、お兄ちゃん!?どうしたの!?」
優「あの子ったら……スカート穿いてかかと落としなんて……。」
武「(ひそひそ)おい少年!いいもの見たな!」
桑「(ひそひそ)ああ、まったくだ。この後どうなるかは大体予想できるがな。」
武「(ひそひそ)まあお約束だからな、だが我らが生涯に一片の悔いなしだ!」
桑「(ひそひそ)そうだな。」
つ「ほ〜う……悔いが無いの。それは良かったわね。」
武&桑「あったり前田のクラッカー!」
つ「いつの時代のネタかは知らないけど……とりあえず滅殺!」

コ「つぐみん、だんだん強くなってるよね〜。」
空「倉成さんは永遠に尻に敷かれるのでしょうね。……私に乗り換えればいいのに(ボソ)」
つ「……空、何か言った?」
空「いえ、何も。」

闇「Ever17キャラベンチに赤いタヌキがいますが気にせず次!覆面選手!」
覆「ほっほっほ、まだまだ青いねぇ〜。」
ユ「何ですって!?」
覆「決め技とはこういうのだよ……レイガーーーン!!!」
ドッゴーーン!!!
闇「い、岩が完全に消滅しました!これは恐ろしい!」
ユ「私のかかと落とし以上の破壊力だなんて……く……。」

つ「あなた、本当に誰よ?レイガン使うなんて……。」
優「とうとうこの作者、KID作品だけにとどまらず幽々○書のキャラまで使うのかしら?」
覆「おや……つぐみさん、まだ気づかないか。あなたは昔私と会ったことがあるよ。」
つ「え!?……昔って……え?」
覆「ふ……あなたの子達を取り出してやったのもいい思い出だよ……。」
つ「ま、まさか……あのときの老婆さん!?」
覆「いかにも。やっと気づいたかい。」
つ「……あなた何歳?」
覆「再会の第一声がそれかい。」
つ「それよりその歳でこんな大会に出てなおかつレイガンを使うのは間違ってるわよ。」
覆「気にしなさんな。最近読んだ漫画の影響だよ。」
つ「?」

闇「とにかく覆面選手の勝ちです。みなさん盛大な拍手を!」
ユ「まさか一回戦で負けちゃうなんて……はぁ……。」
覆「あなたはまだまだ強くなるよ、安心しな。」
空「どこかで聞いたようなセリフですね……。」


     第八幕 卑劣な罠 〜一撃必殺〜

闇「そろそろ中だるみしそうですがここが踏ん張りどころ!一回戦第7試合!」
闇「ホクトVS三上智也!」
ホ「あ、ぼくだ。」
智「ふ、小僧が相手か。」
沙「一つか二つぐらいしか歳変わらないよ。」
智「気にするな、気分の問題だ。」

ホ「しかし今日は暑いね……。」
智「だよなぁ〜、まあ夏だしな。というわけでかき氷でもどうだ?」
ホ「あ、ありがとう。いただくよ。」
智「……(ニヤリ)」
パクリ、シャクシャクシャク
ホ「ふぐっ!?はらほれひれはれーーー!!!」
智「はっはっはー!どうだ信に頼んで作らせておいた『かきコオロギwithバナ納豆』の味は。」
ホ「あれ〜?三途の川の向こうで桑古木が手を振ってる〜。」
桑「だから俺は生きてるっちゅうねん。それは幻覚だ。」
ホ「うえっ……気持ち悪い……もうダメ……。」
ユ「ホクト!?ホクトーーー!!!」

闇「なんと戦う前に決着がついてしまいました。ただしこの場合は三上選手も負けです。」
智「なにぃーー!!??」
闇「と、いうわけでみなさんからのお仕置きタイム!」
智「!?」
つ「(指を鳴らしながら)よくも私の子を酷い目に遭わせてくれたわね……。」
武「貴様の命もここまでだ……。」
沙「社会的に抹殺されても文句は言えないでござるよぉ〜。」
ユ「社会的にだけじゃなく、肉体的にも抹殺されるけどね〜。」

智「うおー!お許しをーー!!ほんの出来心だったんだーーー!!!」
つ&武&沙&ユ「却下。」
智「信、バトンタッチだ!」
信「やなこった。」
つ「ああ、安心しなさい。あなたも同罪だから。」
信「え”!?」
沙「作ったのはあなたでしょ?」
信「と、智也ぁー!お前が口を滑らせるからだー!」
智「ふ、冥土の道連れができたな。」
武「さらばだ!ゲテモノ食い達よ!」

 
 ※あまりに残酷なためここのシーン、セリフはお見せできません。


つ「さて、ホクトを医務室に連れていきましょう。」
優「もう行かせたわよ……。あなた達がお仕置きのほうを優先するから……。」
つ「う……まあそれだけあの子がかわいいということよ。」
智&信「(俺たちも病院に連れてってくれよ……。)」
武「冗談言うな。」
信「心を読むとは恐ろしい……ぐたっ。」
健「まったく二人とも……変なものばっかり作ってるからですよ……。」


     第九幕 真偽混同 〜男性陣はやられ役、これすなわち世界の真理〜

闇「相変わらず流血が多い大会ですね。それにもめげず一回戦第八試合!」
闇「え〜と、茜ヶ崎空VS偽空!」
武「……とうとう偽まで出してきたか。」
ホ「そうとうネタに困ってるみたいだね。」
空「偽者に負けるわけにはいきませんね。司会者さん、勝負の種目は何ですか?」
闇「お色気しょう……。」
空&偽「ダメです。」

武「何!何でだ、いいじゃないか。」
桑「まったくだ。もうぴったりだな。」
智&信「(死にそうながらも必死にうなずく)」

健「……。」
直「……。どうやらまともなのは君だけみたいだね……。」
健「お互い大変ですね……これから一番大変なのは彼らだけど……。」
 
つ「武……覚悟はできてるわね?」
武「ふ、何の覚悟だ?」
優「逝く覚悟よ……。」
桑「貴様らごときに葬られる俺たちだと思っているのか!」
優「あんたなんか5秒で充分よ。」

男性陣(一部除く)「面白い!かかってこい!」

闇「じょ、場外乱闘です!しかし男性陣、手も足も出ません!」



その後、彼らの行方を知るものは誰もいなかった……(声:某ガンダムのパイロット)

男性陣「………………。」
つ「100年修行して出直してきなさい。」
優「さて、司会者さん。も・う・い・ち・ど勝負の内容を聞かせてもらえる?」
闇「は、はい!え〜と……さ、酒飲み対決とか?」
優「ありきたり且つ面白くないから却下。しかも何で半疑問系なのよ。」
闇「うう……じゃあ『RSD合戦』でいきましょう。」
武「ちくしょう、お前逃げやがったなぁ〜。俺たちという犠牲を出したにも関わらず。」
闇「時には強者になびくことも大切なんですよ。」
優「……LeMUの外ではRSDは使えないはずだけど?」
闇「都合上RSDが使える場所ということにしておきます。」
優「ご都合主義ここに極まれリって感じね……。」

闇「相手をKOしたほうの勝ちです!一回戦第八試合始め!」

空「行きますよ!」
偽「危害を加えるものに容赦はしない……。」

チュドォォォン!
ギリギリギリギリ!
ザァァァァァーーーー!

武「お、おい司会者……これはあの二人より先に俺たちや観客がKOされるぞ。」
闇「……根性?」
桑「根性でどうにかなるようなものじゃないぞ……。」

ガラガラガラ
ビュゥゥゥーー

沙「パパ、私、もう……。」
武「寝るな沙羅!寝たら死ぬぞ!」
つ「た、武、空を止められるのはあなただけよ。……何とかして?」
武「つまり俺に犠牲になれと?」
つ「(コクコク)」
コ「たけぴょん、がんばって!」
武「あー!わーったよ!」

バリバリバリ
ゴオー

既に観客の8割がKOされている中、倉成武はリングへ向かった。
武「お、おい、そ」
闇「はい、ストップ!」
武「うわ!?何だよ?」
闇「今は勝負の最中です。邪魔はいけません。」
武「そんなこと言ってる場合か!そこをどけ!」
闇「あるお方のご命令でね。強い人を残さなきゃいけないんですよ。」
武「あるお方?誰だか知らんが周りの人たちのほうが大切だろ!」
闇「あの人にとっては周りなんぞどうでもいいんですよ、全ては野望のため。」
武「訳の分からないこと言ってないでそこを開けろ!」
桑「武!そいつは俺に任せて早く空の所に!」
武「少年!……わかった!後を頼む!」

闇「ちっ。脇役のくせにでしゃばりおって……。」
桑「ゲーム本編で名前ぐらいしか出てこなかった奴に言われたくないな……。」
闇「まあいい。どうせもう間に合いません。そろそろあのお方が出てこられる頃だ。」
桑「さっきからあのお方あのお方って……一体誰のことだ?」
闇「じきにわかりますよ。では。」
桑「逃げるのか!」
闇「そう取ってもらってかまいませんよ。」
桑「くそ……そうだ、武!」

武「空!」
空「はぁ、はぁ、く、倉成さん……。」
二人ともかなり疲弊していた。
武「もういい、もういいんだ。この大会は何かおかしい。誰かが裏にいる。」
空「そ、そうなんですか?」
武「ああ、司会者もグルだったみたいだ。」
桑「武、空、だいじょうぶか!?」
空「桑古木さん……。」
武「ああ、だいじょうぶだ。とりあえずみんなのところに行こう。」
偽「ダメです、逃がすわけにはいきません。」
武「ちっ、まだ戦えるのか。しょうがない、いくぞ!」

だがその時、偽空の身体に異変が起きた。
偽「きゃあぁぁぁ!何?身体が、保てない……RSDが、消える!?ああああああ!」
フッ
武「な、何が起きたんだ?」
空「恐らくRSD画像を維持できないほどに電力が不足しているのでしょう。」
武「東○電力のせいか?」
空「違います。何か大きな物を動かそうとしてそっちに電力を回したのかもしれません。」
桑「大きな物、か……。」
空「ええ、偽者は実体を持っていませんから消えたのです。」
武「よし、じゃあ今度こそみんなのところへ。」


     第十幕 黒幕 〜イメージぶち壊し〜

コ「あ!たけぴょんたち帰ってきたよ!」
武「お〜い、みんな無事か?お、ホクトもいるな。」
優「倉成。だいじょうぶよ。なんたってつぐみがいるからね。」
つ「ちょ、ちょっと優。それはどういう意味よ?」
優「そのままの意味よ。それはともかく一体どうしたの?」
武「それは俺が知りたいよ。いきなり司会者が邪魔してくるし……。」

???「知りたいか?」

みんな「!?」

???「そんなに知りたいのなら教えてやろう。」
武「あれは……?」
健「しょ、翔太!」
翔「よう、久しぶりだな、健。」
健「翔太……何その悪趣味な服とUFOは?」
翔太は銀色スーツに身を包み『クィクィ王国』と書かれたUFOに乗っていた。
翔「ふー、この服の良さがわからないとはまだまだ原始人だな、健。」
健「たぶん一生分からないよ。」

武「おい、健……だっけ?あいつは誰なんだ?」
健「元サッカー部の部長で僕の親友の中森翔太です。」
桑「そのサッカー部の部長が何でこんなとこに?」
健「さあ……?」
翔「野望を叶えるためさ。」
つ「野望?」

翔「そう、クィクィ星人の、クィクィ星人による、クィクィ星人のための国を造ることさ。」
翔「そして国王にはタモルを迎えてゆくゆくは全宇宙を……!」

優「ねえ……あの人何言ってるの?」
コ「は〜い、ココにはわかるよ!要するに……電波王国を造ろうとしているんだよ!」
翔「ほう、この俺の崇高な思想がわかるとは。なかなか見所があるな。」
コ「えっへへ〜、ほめられちったぁ〜。」

翔「まあそのための第一歩として強い奴を集めて洗脳して
クィクィ将軍とする計画なんだよ、それがこの大会を開いた理由だ。」
翔「そのために同志を募った。そう、報われていない脇役キャラや嫌われているキャラだ!」
翔「出て来い、ショーゴ!」
シ「おう。何故主人公の俺が嫌われるのか?それはこの世界がおかしいからだ。
だから俺はこの世界を変える!」
翔「それと……そこにいるシンだ!」
智「何!?おい信!裏切ったのか!?」
信「すまんな智也、俺もいい役どころと金がほしいんだ。それに今の俺は『シン』だ!」
智「くっ……。」
沙「あれ?そういえば桑古木はあっちの味方じゃないの?」
桑「……どういう意味だ?」
沙「いやだから、『報われないキャラ』って。」
桑「うるさいうるさーい!俺にはドラマCDがあるんだーい!」

翔「まあつまるところお前らを捕まえるってことだ。覚悟はいいな。」
つ「ちょっと待って。じゃあ賞金は?」
翔「もちろん『エサ』だ。」
武「そ、そんな……生活が楽になると思ったのに……。」
つ「…………ゆ」
翔「ん?」
つ「ゆ・る・さ・な・い」
翔「……げ!?」
優「つぐみも生活が懸かってるからね〜。怒らせたら大変よ。」
翔「う、う〜ん…………行け!クィクィ軍団よ!」
翔「でもって撤退〜。」
そう言って翔太たちはUFOに乗って背後にそびえる城に入っていった。

翔「城があるなんて描写今までなかったぞ、なんて言わないように。」
武「誰に言っているんだ?」
桑「BWだろう。」

軍団「クィクィークィクィー……。」
軍団「タモル様バンザーイ……タモル様バンザーイ……。」

優「……不気味。」
空「目に生気がないですね。」
コ「きゃはは、クィクィークィクィー。」
ホ「ココ……。」
沙「まあとりあえず。」
ユ「暴れますか!」
覆「しょうがないねぇ〜。加勢するよ。」
桜「あたしも!ねえ直人さん。」
直「ああ、もちろん!」

つ「武たちはあの親玉を倒して。私は……そうね、1000人斬りでもしてるわ。」
武「お、おう、くれぐれも気をつけてな。」
つ「私たちならだいじょうぶよ。」
武「いや、手加減してやれよ、ということだ。お前、今抑えが効かないだろう。」
つ「……ふふふ、さあどうかしらね。」
武「…………。」
桑「ま、まあお互い生きて帰ろうってこったな。」
ホ「ぼくもお父さんについていくよ。」
智「じゃあ俺もこっちについてくか。信の野郎をぶん殴ってやんないとな。」
健「僕も翔太の目を覚ましてやらなきゃ。」

こうして五人は翔太たちを追ったのだった……。


     第十一幕 入り口広間の戦い 〜マスコット〜

翔「ふむ。やっぱり追ってきたか。いいだろう、それ相応の歓迎をしないとな。」
翔「よし、あの二人を送れ!」
シ「クィ!(かけ声)」


武「さてと……やっと着いたわけだが。」
ホ「何、ここ?」
智「悪趣味だな。」
周りには頭にアンテナが付いた変な生き物が描いてある。
健「これが翔太の思い描くクィクィ星人なのか……?」
桑「それが幻覚だったらもうそうとうイっちゃってるな。」

武「……ん?誰だそこにいるのは!?出て来い!」
???「……。」
桑「……チャミとピピ?何でここに?」
ホ「まさか、戦うとか?」
智「こんな小動物が戦えるわけないだろ。なあ健。」
健「まあそうですね。」

ピ「……キュィィィィン。ビーーーーーーーー!!!!」
智「おわぁっ!」
健「目からビームが……。」
ホ「か、壁に穴空いてる……。」
武「改造されたのか?」
桑「チャミは……どうなんだ?」
チ「……ニヤリ」
武「なあホクト、動物って笑うものだったっけ?」
ホ「さ、さあ?」
チ「チュ!チューーー!!!」

ワラワラワラワラワラワラワラワラ

桑「ぐわーー!!仲間がたくさん来たーーー!!!」
武「これは……手ごわいな……。」
ホ「どうする?」
健「智也くん!例の『アレ』、まだありますか?」
智「いや、それが……全部信に持ってかれた。」
ホ「アレはもう見たくないよ……。」
桑「っ……そんなこと言ってる場合じゃない!来るぞ!」

ピ「チュュィィィン!!」
チ「チューーー!!!」

智「ど、ど」
健「ドリフの大爆笑?」
智「兄さん姉さんパパにママ♪……って違うわ!ドリルだぞ……あれ。」
武「あの小さな体のどこに閉まってあったんだよ。」
ホ「ピピはスイッチを切ればいいけど、チャミは……不死身だし……。」
桑「まずはピピを何とかしよう。チャミだけなら逃げることもできるだろ。」
智「何とかするって言ってもな……ビーム出すわドリル出すわのやつをどうやって止める?」
桑「……囮しかないか。」
武「そうだな。俺と少年で囮になろう。だから3人で何とかあいつらを止めてくれ。」
ホ「万が一のことがあっても不死身だからだいじょうぶ……かな?」
武「……ドリルだけは喰らいたくないがな。」

武「よし!いくぞ!」
桑「この際チャミは無視だ!ハムスターだからそれほど強くはない。」
武「わかった。俺は右から行く!左から頼む!」
桑「おう!」

智「さて、俺たちだが……おいホクト、お前足速いか?」
ホ「うん、自信あるよ。」
智「そうか、だったら健と二人で何とかあいつを押さえてくれ。囮がいるから大丈夫だろう。」
智「それと犬のほうはビームを撃つときに一瞬『溜め』が入る。そこを狙え!」
健「わかりました。でも智也君は?」
智「……あいつらを見ろ。」
ホクトと健は武たちを見た。
健「あらら……足元にハムスターがいっぱい。」
ホ「あれじゃあ逃げにくいね。」
智「ああ、追い詰められるのも時間の問題だろう。だから俺はハムスターを叩く。」
ホ「わかった。それじゃあいこう!」

智「うらうらうらぁ!そこのハムども、どきやがれ!」
ホ「今はまだピピの攻撃がお父さんたちに集中してる!今のうちに近づこう!」
健「うん。」

ピ「わう?わおおお!!!」
武「やべ!向こうに気づいた!」
桑「じゃあ俺たちで止めるか?」
武「いや、それはまずい。あいつらは不死身じゃないし。万が一向こうに攻撃がいったら……。」
桑「くそ!何とかこっちに気を引かないと!」
ピ「ウ〜〜〜……わぉぉぉぉぉん!」
桑古木に向かってミサイルが飛んでいった。
桑「どわわわわわわ!」
すばやく横っ飛びして避ける。
武「あいつ……もう『歩く凶器』だな……。」
桑「こうなったら俺たちが近寄って気を引くしかないな。」
武「……そうだな、とりあえず注意はこっちに向くだろ。」
桑「いくぞ!武!」
武「了解!」

ホ「ち、近寄れないね……。」
健「う、うん…………いや!今だ!二人にビームを撃つ!」
ピ「……キュィィィィィン」
ホ「それ!」
健「はあっ!」
がしっ!
ホ「ごめんピピ……ポチッとな!」
ピ「(ピタ)」

ホ「……よし。お父さん、止まったよ!」
武「よし!逃げろ!」
智「こっちだ!扉がある!」
健「い、いつのまに……。」



バタン!
武「……ふぅ〜。」
桑「精神的にいっぱいいっぱいだったな……。」
健「智也君……噛まれた痕が……。」
智「あのハムども手加減無しに噛みついてきやがって……いちち。」
ホ「まあとりあえず突破、かな。」
武「疲れたが休んでるわけにもいかないな、いこう。」
智「おう。」


     第十二幕 大食堂の戦い 〜創作料理〜

翔「あいつらを倒したか。ならば今度は……シン!ショーゴ!行ってこい!」
信&シ「クィ!(かけ声)」
翔「お前らが最後の砦だ、頼んだぞ。」
信「仲間少なっ!」
翔「ふぐぅっ!ま、まだ計画を立ち上げたばかりだから優秀な奴は少ないんだよ。」
シ「まあ確かに軍団はたくさんいたな。」
翔「そういうことだ。さあ行け!」


智「腹が減った。」
健「突然なんですか。」
智「自分の気持ちをストレートかつ大胆に表しただけだ。」
信「そうか智也、腹が減ったか。」
智「おう、もうお腹と背中がくっつきそうだ。」
信「ならばこの『スイカ海老天丼』でも食え。」
智「お、サンキュー……ぐふっ、まず……。」
信「ああ、言っておくがそれは食い合わせの悪い食材を使ったから。腹壊すなよ。」
智「がはっ!変なものを食わすなよ信!」
信「いや、普段からバナ納豆パンを食ってるお前なら大丈夫だと思ったんだよ。」
智「まったく。大丈夫なわけがないだろ。はっはっは。」
信「違いないな。はっはっは。」
武「……。」
ホ「……。」
桑「……。」
健「……。」
シ「……。」
智「さて、と……。」
信「ん?どうした?」

智「何でお前が普通に馴染んでんだーーー!!!」
信「なにぃ、バレた!?『味方のフリしてお前ら倒すぞ大作戦』が……。」
智「まずはそのネーミングセンスから何とかしてこい。」
武「ああ、安心しろ、もっとひどいのがいるから。」
武「なんたってチャーミングだからチャミ、だぜ?あっはっはー!」
ホ「お、お父さん、止めておいたほうが……。」
武「あっはっはっはっはーー……みぎゃあ!!!」
桑「うわっと!な、何が起こった!?」
武「は、腹に……ボディーブローが……。懐かしい痛みだぜ……。」
ホ「さすがお母さん、空間を超越するなんて……。」

信「まあばれちまったらしょうがない。正攻法で行くぜ、なあショーゴ!」
シ「俺は最初から正攻法で行こうって言ったんだがな。」
信「何言ってんだよ、多勢に無勢だろ?相手は5人だぞ。」
シ「俺たちにはクィクィプロフェッサーから授かった『力』があるだろ。」
信「うぐ……まあいい、その力で一気にカタをつけるぜ!」

武「なあ『クィクィプロフェッサー』って誰だ?2ndの主人公。」
健「知りませんよ。さっきのピピを改造した人だとは思いますけど。」
桑「名前からしてダメダメだな。」
ホ「……。」
桑「ん?どうした?」
ホ「一発変換できない人よりかは……ねえ。」
桑「黙れこの毒舌君。やはり母親に似……はぶあっ!!!」
武「おお、もう一発きたか。」
智「人間じゃないよな、あきらかに。」

信「あの〜、無視しないでくれ。」
智「そういえばいたんだったな。すっかり忘れてた。」
信「き、貴様ぁ〜!許さぁ〜ん!」
智「ふん、かかって来い!」

シ「じゃあ俺もやるか。さて、まずはどいつだ?」
武「ならばKIDゲー史上最高の主人公との誉れ高い俺が相手をしよう。」
シ「ぐ……ちょ、調子に乗ってられるのも今のうちだ!」
武「少しは俺を見習ったらどうだ?ん?へ・タ・レ君。」
シ「ガーーーー!!!!貴様は極刑に値するぞ!」

桑「……完全にこちらが主導権を握っているな。」
ホ「まあ向こうは『報われない』とか『嫌われてる』とか自分で言ってるキャラだしね。」
健「僕も正午君がいなければ向こうにいたかもな〜……。」

信「いつかお前とは決着を付けようと思っていたんだ。ちょうどいい!」
智「望むところだ。いくぞ!」
信「じゃあ早速『力』を見せてやろう……はあっ!」
智「!? な……。」
信「ふふふ……どうだ智也。今の俺を見てどう思う?」
智「し、信がいきなりロン毛になってだっさいTシャツを!?」
信「見るところはそこだけか!」
智「外見以外変わってないように見えるが?」
信「ふん、甘いな。俺はいつでも『インドマン』に変身できる力を得たんだ。」
健「それはととが付けたあだ名ですよね……。」
信「何かしっくり来てな。それはともかくこの状態なら俺はインドの力を使えるのだ!」
智「で、インドの力ってすごいのか?」
信「それを今から見せてやるよ。まずは……カレービーム!」
智「うおっ!辛い!こ、これが本場の味か……。」

ホ「カレーパ○マンだよね、どう見ても。」
桑「言うなホクト。楽しそうだからいいんだ。」

信「ははは!お次は紅茶ウェーブ!」
智「双海さんの紅茶のほうがずっとうまいな。それとネーミングセン……」
信「黙れ!次はコレだ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!
智「ぞ、ゾウかよ!」
信「踏み潰してくれるわぁ!わっはっは!」
智「お前はどこぞの南蛮王か!?」
信「うるさいわ〜、無双乱舞喰らわすぞ〜。」
智「ノリノリだな、おい。」
信「ふう、これで智也を葬り去れば晴れて次回作で主役をゲットだ。」
智「俺を倒しても主役はもらえないと思うが?」
ホ「そうだね、次回作の主人公を先に倒すべきだよ。」
信「……(ピタ)」
桑「お、止まった。」
信「言われてみればそんな気が……。」
智「もっと早く気づけよ。」
信「……よし!では次回作の主人公の住所を聞くためちょっとK社に襲撃をかけて来る。」
信「勝負はまた今度な〜。」
ゾウに乗ったまま駆けていく後ろ姿はどこか物悲しい雰囲気を漂わせていた……。

智「…………。」
健「信君……アホさに拍車が掛かってるよ。」
桑「好きにさせておいたらどうだ?敵が一人減るんだし。」
健「それはそうだけど……。」
シ「ふん、やはり脇役ではあの程度か。」
武「お前も同じようなもんだろ。」
シ「いちいちうるさいわ!俺の『力』を見せてやる!とりゃっ!」
武「うわ!眩しい!」

シ「……ふー、完了だぜ……さあどうだ、驚いたか?」
武「…………おい。」
シ「ん?何だ?」
武「その格好はどういうつもりだ?」
シ「だからお前の妻の格好だろ。」
そう、ショーゴは今、つぐみに変身しているのだった。
ホ「気持ち悪いよ。」
ただし格好だけ。
シ「だがこれで奴は俺を攻撃できまい。」
武「…………んなわけあるかぁー!衝撃のファーストブリット!」
シ「うぎゃっ!!」
武「撃滅のセカンドブリット!」
シ「痛い痛い痛い!」
武「抹殺のラストブリット!」
シ「勘弁してくれ〜〜!!」
武「……最後に何か言いたいことは?」
シ「……ホントに一部の人にしかわからないネタは……止めろ……。」
武「知らんな。行け!X−105ストライク!」
シ「……ぐふっ!……翔太よ、後は頼んだぞ……。」
ホ「お母さんの格好のままで倒れるのは止めてほしいね。」
桑「変身解けないのか?」
武「見苦しいからその辺に埋めとけ。」
智「イエッサー。」
健「哀れですね……。」


     第十三幕 クィクィの名の下に 〜バカの総元締め〜

翔「ふ、ついにここまで来たか。」
武「ああ、長かったぜ。この時点で既に前編の容量を超えているしな。」
健「翔太!いい加減に目を覚ますんだ!クィクィ星人なんてただの妄想だ!」
翔「甘いな、健。俺は確かに見た。砂の中からニュルッとタモルが……」
健「ああ、それはもういいって、朝から浜辺で寝てた時のことでしょ?」
翔「そうだ。だがやはりあれは現実だったんだ。事実俺はその後変な奴らに追われたんだ。」
健「変な奴ら?」
翔「うむ、なんかな『あいつは類まれな電波受信能力を持っている。八神の娘と並ぶほどだ。
捕まえてサンプルにするぞ。最近はキュレイといい大量だな。』とか言ってたぞ。」
ホ「それって……。」
桑「ライプリヒの奴らじゃんかよ。」
武「しかしココもえらい言われようだな。」
翔「違う!奴らはクィクィ星人の使者で秘密が漏れないように俺を捕まえに来たんだ!」
智「勘違いもここまで来ると恐ろしいな……。」
翔「勘違いなんかじゃない!勘違いなら何故俺はUFOなんて持ってるんだ!?」
武「どうせあれだろ、例の『クィクィプロフェッサー』とかいう怪しい奴。」
翔「……うおおおおお!違う!違う!違う!違うぅぅーー!!」
翔「俺は、俺はぁぁぁ!!!」
健「翔太!?」
智「何かやばそうだぞ!」
武「おつむが難しいことに耐えられなくなったのか?」
桑「どうするんだ!?倒すのか!?」
ホ「倒すまではいかなくてもとりあえず止めなきゃ!」
健「くそ!……せめて親友として、お前を止める!」

翔「喰らえ!クィクィ洗脳電波!」
桑「うおっ!?…………クィクィー……クィクィー……。」
武「少年!?」
翔「このクィクィ洗脳電波はなぁ、本編で扱いが酷かったキャラを自動的に
洗脳できるという優れものなんだ。」
ホ「なるほど、だから桑古木だけなんだ。」
桑「な、納得、す・る・な・よ……。」
翔「何!?完全に洗脳できないだと!?」
桑「くっ!……ふ〜、甘いぜあんた。」
桑「俺にはドラマCDとSS作家や絵描きの方々の愛と憎しみがあるんだ!」
桑「たとえ本編でどうだったとしてもその後の人気が違うんだよ!」
翔「おとなしくこっちに付けば良かったものを……。だが、まあいい。」
翔「まだまだいくぞ!クィクィ波動砲、発射準備!」
智「おいおい……何か物騒なもんが出てきたぞ。」
翔「これは半径1kmを吹き飛ばすことができる最強の武器だ。ちなみに発射まで十分だ。」
武「十分もあれば充分だ!その間にお前を倒してぶっ壊す!」
桑「俺たち5人でかかればお前なんて十分もいらないぜ!」
翔「ならば来い!クィクィ星人を信じない愚か者たちよ!」

翔「遥か彼方の我が母星クィクィ星よ!我に力を!」
健「……いつから異星人になったの?」
翔「はああああああああ!!!」

ドォォォォォォォン!

翔「パワーアップ完了だ。いくぞ!」
智「さらに変な格好になっただけだな。」
右手に変なレーザーっぽいのを持ち、左手には危ない感じの機械。
しかも全身タイツときたもんだ。
お見せできないのが残念なほど怪しい格好だ。

翔「見かけで判断すると痛い目を見るぜ。」
武「言葉だけじゃないことを祈るよ。」
翔「ふん、その身で味合わせてやるさ。」
シュン
桑「な、何!?」
ホ「速い!」
武「ちっ!」
翔「まずはお前だ!」
桑「―――」
ほんの一瞬だった。
武「少年!」
桑古木が宙を舞った。
桑「ぐ……は……。」
翔「一人。」
智「後ろががら空きだぜ!喰らえ!」
翔「ふん。」
ガキン!
智「と、止めやがった……。」
健「はっ!」
スカッ
健の下段回し蹴りが空を切った。
翔「鈍ったな、健。現役時代のお前はこんなもんじゃなかった。」
健「くっ……。」

翔「どうした、こんなもんか?お前たちの力は。」
武「(強い……)」
智「さて、どうしたもんかね。」
ホ「一斉に攻撃を仕掛けたらどう?」
健「あの速さじゃ避けられるだろうね。」
翔「いいのか?あと八分だぞ。……来ないならこちらからいくぞ。」
シュン
武「またか……。」
智「バー○ィシューズでも履いてんのか、あいつは。」
ホ「次は誰に来るんだ?」
健「(! 次は……誰?そうだ!)」
翔「はあっ!」
智「俺か!どりゃあ!」
シュッ!ガッ!
翔「ほう……やるな。だが甘い!クィクィレーザー!」
智「しまった!今の拳撃は……左手か!」
智「ぐああああああ!!!!!」
武「智也!」
翔「これで二人だ。そしてあと七分。」

健「武君。ホクト君。」
武「何だ?」
健「一つだけ対策を考え付いたよ。」
ホ「ホント!?で、それは何?どうやるの?」
健「それは……」
翔「喋ってるひまはないぜ!」
ホ「あっ!」
武「ホクト、避けろ!」
翔「逃がすか!」
ホ「ぐあ……がはっ!」
翔「続いていくぜ!」
健「……!」
翔「元サッカー部だしな。蹴りで決めてやるよ、健。」
健「く、武君!一人になったときがチャンスだ!あとはたの……がっ!」
武「何?あっ、健!ちくしょう!」

翔「意外とあっけないな。もう四人だ。」
武「(考えろ……一人になったときがチャンスってどういうことだ?)」
武「(ん?そういえば智也がやられる前にホクトが何か……えっと確か……)」

          『次は誰に来るんだ?』

武「(! そうか!わかったぞ。よし……勝負は、一発で決めなきゃ……)」
翔「何だ、最後に悪あがきもしないのか?残念だな。」
翔「お前も倒して存在感を薄くしてやる。そこの男のように。」
武「そこの男のように……?少年のことか……。」
武「少年のことかーーー!!!」
桑「な……なんでやねん……。」
翔「さて、ではいくぞ。」
シュン
武「(感覚を研ぎ澄ませ……どこから来るかさえわかれば……!)」
フッ
武「そこだぁー!」
ガン!
翔「止めたか。だがさっきの二の舞だ!クィクィレーザー!」
武「喰らうかよ!」
スッ
翔「避けた!?そんな、そんなバカな!」
武「これで、終わりだーーーーー!!!!!」
ドッゴォォン!
翔「ぐわあああああああ!!!!!」



翔「…………何故レーザーまで避けれた?」
武「ハア、ハア……今までは何人かいて誰を狙ってくるかわからなかったからな。」
武「注意こそすれ一瞬反応が遅れてしまうのはしょうがない。」
武「だが俺一人になって来る方向さえわかればガードすることもできる。」
武「智也のときにレーザーを見せたのが失敗だったな。二撃目まで予想ができた。」
翔「そうか。そこまで……くくく……ははは。」
武「どうした?」
翔「バトルクィクィモードの俺を倒せる奴がいたのがうれしいだけだよ。」
武「(そんな名前だったのかよ……どいつもこいつもネーミングセンス0だ)」
翔「それよりクィクィ波動砲を止めたほうがいいぞ。あと二分だ。」
武「ああ……わかってる。でももうそこまでの力が……。」

闇「それは都合がいいですね。」
武「お前は……司会者!?何故ここに?」
闇「もちろんこっちの味方だからですよ。いえ、正確には裏で糸を引いていた、ですね。」
翔「何だと……貴様、どういうことだ!」
闇「私が何故『クィクィプロフェッサー』として協力していたのかわかりませんか?」
翔「知るか……てっきり俺に恋心を持っていたのかと……。」
闇「そんな趣味はない!」
武「こんなときまでボケますか……。」
闇「まあともかく、クィクィ波動砲が発射されたら教えてあげますよ。」
武「そうだ、何とか壊さないと……。く、身体が……動かない。」
武「しょ、少年!ホクト!智也!健!誰か……誰か動けないか!?」
桑「すまん……俺も破壊するだけの力は……。」
闇「あと30秒。」
ホ「ここまで来て……。」
闇「20、19、18、17……」
智「くそぉ……。」
闇「10、9、8、……」
健「もう、ダメなのか……?」
闇「5、4、3、2、1……」
武「つぐみ!みんな!逃げてくれーーー!!!」

闇「0!」



武「……え?」
闇「な、何故だ!?」

沙「ふふふ、任務完了でござるよ!」
武「沙羅!?」
優「お疲れ様、倉成、みんな。」
桑「優……。」
闇「ど、どういうことだ!」
空「松永さんがここのシステムをハッキングしてコントロールを奪ったんですよ。」
つ「あっちが片付いたから来てみれば……ずいぶん大変なことになってるんだもの。」
コ「つまり〜、クィクィはどーほーは発射されませんでした!」
ユ「そういうこと、もちろんみんな無事だから安心してね。」

闇「そ、そんな……。」
武「へへ……一気に形勢逆転だな。」
桑「じゃあ聞かせてもらうぜ。何でこんなことをしたか。」
闇「く……。ふん、いいでしょう。」
闇「私は……神の代弁者なのだ!」
優「……はぁ?」
闇「気づいていなかったか?」
闇「私は前編から何度かこの世界においての神、つまり作者の言葉を代弁していたんだ!」
闇「翔太たちに協力する前に神はこうおっしゃった。」
闇「『よっしゃ!オチが思い浮かんだぜ!これでSSが書ける〜♪』とな。」
闇「そして私は『SSのネタ』として翔太たちに協力したんだ。」
武「…………。」
闇「わかったか?私には神の加護がある。ゆえにお前たちには負けん!」
優「……ねえ。」
闇「ん?何だ?」
優「その神様はあなたに『オチ』を教えたの?」
闇「いや。だがそれは確固たる信頼の証!お前の好きに動け、ということだろう。」
つ「そう、じゃあ一ついいことを教えてあげる。」
闇「何だ。」
つ「神っていうのは時に残酷で何より気まぐれなのよ。」
闇「それがどうした。」
空「つまり……。」
沙「助けを必要としているときに助けるとは限らないのよ。」
ユ「なまじ『SSのネタ』とくればこの後は……ねぇ?」
コ「12対1っていうのも何か露骨にいじめみたいだね〜。」
闇「ま、まさか……。」

       『なんと、武たちの体力が回復した!』

武「おっ!動ける。親切だな、裏ボス前に体力の回復とは。」
桑「つまり神はここで俺たちにこいつをしばけと言っているんだな。」
智「安心しろ、あっというまに終わる。」
健「ずいぶんと疲れさせてもらったしお礼をしなければいけませんね。」
翔「俺なんか見事にキャラをぶっ壊されたんだ。なんだ銀色スーツって。」
ホ「それが『オチ』なんだったら仕方ないよね〜、ねえ、代弁者さん?」
闇「か、神よ!いつも殴って終わりのラストではつまらないですよ!」

       『なんと、武たちの攻撃力が倍になった!』

闇「バイ○ルトーーーー!!!!!」
優「どうやら神の逆鱗に触れたみたいね。」
つ「ご愁傷さま。」
武「よし、いくぞみんな!」
みんな「了解!」
闇「こ、来ないで〜〜〜〜!!!!!!」



             エピローグ

闇「いやだあああーーー!!!……ってあれ?ゆ、夢か。何て恐ろしい。」
ピンポ〜ン
闇「誰だ?こんな朝早くに。」
覆「司会者さ〜ん、早くしないと大会が始まっちゃうよ。」

闇「そんなバナナーーー!!!」





 あとがき

 いかがだったでしょうか?
 思いのほか長くなっちゃいましたね。
 最後は夢オチ(といっても後に現実に……(笑))にするかそのまま終わらすか
 悩んだのですがこっちにいたしました。
 
 さて次のネタは……あるにはあるんですけどテストがあって思うようにはいきませんね。
 それに今は猛烈にマイメリのSSが書きたいのでまずそっちです。
 マイメリをクリアした方はそっちも読んでいただければ幸いです。
 
 それと……前編のあとがき思いっきり無視しました〜(爆)
 まあそのへんはご愛嬌ということで……。

 では〜。

 2003 如月   歩




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