想い
-空・桑古木編-

                              電灯


前編


2045年8月14日

「じゃあ、この成分表を届けてもらえるかな?」
「はい、分かりました。」
 空は現在、民間の製薬会社で働いている。
「藍原部長でよろしいのですよね?」
「そうそう、よろしくお願いしまーす。」
 空は企画部へ向かった。
「あっ、空さん。こんにちはー」
「はい、宮本さん。こんにちは。」
 廊下で、同僚である宮本に会った。
「今、何してるの?」
「この書類を企画部の藍原部長に届けに行くところですよ。」
「あー、あの藍原さん。あの人、なんかパッとしないのよねー」
「そうですか?私は思慮深そうで落ち着いた人だと思いますけど…」
「へぇー…空、あの人好みなの?」
 いたずらっぽく微笑む宮本。
「違いますよ。もう、宮本さんも知っているじゃありませんか、私が桑古木さんとお付き合いしていること。」
「ああ、そうだったわよね。私はてっきり二股かと…」
 空は眉をひそめる。
「宮本さん…」
「ごめんごめん、冗談だって。空はそんなこと出来る人じゃないって分かってるわよ。」
「もう…」
「あ、早く行かないとまずいんじゃない?」
「そうですね。では宮本さん、失礼します。」
「うん、じゃあね。」



2042年3月9日23時

 空は走っていた。現実から逃げるために。自己を壊してしまわぬように。または、自己を壊そうとしているかのように。あるいは既に壊れていたのかもしれなかった。
「はっ、はっ、はっ、くっ、はぁっ、はぁっ…」
 しかしその体は意志に反して動こうとしない。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
 その足は歩き、あてもなく。
「はぁ、はぁ…」
 その足は歩き、無意識のうちに。
「………………」
 気が付くと空は田中家の前に、かつて自分が住んでいた家の前に立っていた。
「……どうして…」
 空のつぶやきは己に向かっていたのか、目の前にたたずむ人に向けられていたのか。
「…空…早く、入れ……」
 空は繰り返す。
「…どうして…どうして……」
 その目はうつろで、涙は既に枯れ、赤く腫れていた。
「…いいから、入れ…風邪ひくぞ。」
「ああ…倉成…さん…」
 空は倒れた。それを支える男。
「…空…お前……」
 後ろのドアから現れる春香菜。
「…空は、まだ彼のことを想っているのよ…純粋すぎるゆえに諦められない…」
 振り向く桑古木。
「…それって、悲しすぎないか…優?」
「そう、悲しすぎる…けど、それが『人を想う』ってことじゃないの?」
「それは…」
「…今はその話より、空を安静にさせることの方が先よ。早く中に運びましょう。」
「ああ、分かった…」

 翌朝、空の意識は回復した。幸い大事には至っていないようだった。
「おはよう、空。」
 春香菜が朝食を運んできた。朝日が差し、空気は澄んでいて、一般にはすがすがしい朝と形容されるだろう。だが、そこには停滞した何かが横たわっていた。
「……おはようございます…」
 空は寝たまま小さな声で返事をした。
「昨日は…大変だったわね。」
 空は無表情。
「…なぜ…昨日…………桑古木さんが、ここに…?」
「…そ、空……?」
 まさか、覚えていないのだろうか。空自身、桑古木と春香菜の挙式には立ち会ったはずだ。
「…桑古木さん、どうして、ここにいたんですか…」
「…それは…………」
「……田中先生…?」
「それは…き、昨日の夜……倉成から電話があったの…空がそっちに行ってないかって。桑古木にも電話したら、あいつ、空はきっとここに来るはずだって言って飛んできたの。だから…」
 覚えていないことを、今の不安定な空に教えるべきではないと春香菜は判断した。
「…そう…ですか…」
 空の表情は変わらない。
「…他に何か訊きたいことはない?」
「…ええ……ないです……」
 春香菜は自室へ戻り、手早く今日は研究所に出られないことを告げるとベッドに横になった。
「…………ふぅ…」

 数時間後、春香菜はブランチを摂るためにリビングルームへ向かった。
「お母さん…」
「優、どうだ?」
 秋香菜と桑古木がそこで待っていた。
「ユウ、涼権…あなた達、仕事は?」
 春香菜が呆れたように首を振った。
「空のことが気になって…」
「仕事は有給にしてもらった。」
 秋香菜は舌を出し、桑古木は頭をかいた。
「ここにいたって、何もできることはないのに…」
 ため息をつく春香菜。
「それは、そうなんだけど…」
「仲間が苦しんでる時に仕事ができるか?」
 さっきより大きいため息。
「…空は、幸せ者ね……それでも…」

  それでも、倉成武は振り向かない。



2045年8月14日

 コンコン、とノックの音が響く。企画部長室には一人の男がいた。
「はい、どうぞ。」
 中性的な、澄んだ声。
「失礼します。」
 空が部屋の中に入り、ドアを閉める。
「薬理研究室から問い合わせの成分表を届けに参りました。」
「ああ、ご苦労様。」
 その男は少し微笑んで書類を受け取り、じっと見つめた。
「………少し、多い…?…いや、これ以上減らすとバランスが……」
 空は退室の許可をもらえないので仕方なく部屋を見回した。
 『何もない。』それが空の気持ちだった。無欲すぎる部屋。必要最小限のものしか置いていない。会社に私物を持ち込みすぎるのは考え物だが、せめて観葉植物くらいはあってもいいものである。いや、元々観葉植物は部屋に置いてあった。しかし、この部長は仕事には必要ないから、と置物から絵画から全て排除してしまったのだ。
「……ん?…ああ、すまない。退出していいよ。」
 そう言われて、部屋を眺めていた空ははっとした。
「あっ、申し訳ありません…よく聞こえませんでした…」
「退出していいと言ったんだ。僕が気付かなかったせいで長く立たせてしまってすまなかったね。」
「いいえ、ぼーっとしていた私が悪いんです。…失礼します。」
 空は深々とお辞儀をして部屋を出た。藍原は既に書類とのにらめっこを開始していた。



2042年3月10日

 春香菜は窮地に立たされている。前日(前作)の武を巡るうろたえぶりを知った桑古木は、春香菜がまだ武のことを好いているのではないか、と疑っているのだ。
「涼権……」
 哀願する春香菜に対し、冷ややかな桑古木。
「なんだよ。武のことが好きなんだろ?」
「違うわ…あのときは昔を思い出していたからよ…お願いだから信じて…」
 春香菜は必死に訴える。
「どうせ、俺は武の代わりだったんだろ…つまり、今まで俺は騙されてきたって訳だよな。」
 桑古木は静かな怒りを優に向ける。
「違う…違うのよ、涼権……」
 春香菜の目には涙。
「どう違うんだ?秋香菜の話だと、武とつぐみが結婚したからしょうがなく、ってことなんだろ?」
「そうじゃない…今の私にはあなたがいる…だから、倉成は昔好きだったというだけで…その、昔のことだって、思い出せば恥ずかしくもなるわ……」
「…昔のこと………」
「……………」
「……………」
 桑古木は黙ったままだ。
「…涼権……」
 春香菜はその深い瞳に涙をためて、桑古木を見つめていた。
「……………」
「……………」
 顔をあげる桑古木。
「……優……」
「なに、涼権…」
 春香菜の声は弱々しい。
「…実はさ、最初から分かってたんだ。」
「えっ??」
 春香菜訳が分からなかった。
「だから、優に浮気心がないって事はよく分かってたんだ。」
 桑古木は顔をそらした。
「だったら、どうして…」
「…本当にごめんな……でも俺、不安だったんだ。優の口から別の男の名前が出るだけで、辛い…分かってくれるだろ?」
「それは…」
 安心していいのか怒っていいのかわからない様子の春香菜。
「それに、優の泣きそうな顔ってかなり可愛いしな。なんか、新鮮ですごくドキドキした。」
「涼権…の…ばかっ!!」
 そう言って春香菜は桑古木に抱きつき、その胸に顔をうずめた。
「ばか!ばかばか!!すごく不安だったのよ!?…ひっく…好きな人に疑われる位辛い事なんて無いわ!あなたって、どうしてそういじわるなの!?…ぐすっ…もう、嫌われたのかなって、本当に恐かったんだから!!」
「ゆ、優…本当に泣いちゃったのか?」
「当たり前よ!!あなたって…本当に…」
「ご、ごめん…優…」
「…ぐすっ……ひっく………」
 桑古木は、研究所では決して見せない本当の優美清春香菜を、優しく抱きしめていた。



2045年8月14日

自販機コーナー兼休憩室
「もしもし、桑古木さんですか?…はい、空です。……ええ、もうすぐ終わりますから。……うふふっ、はい、待ってます。早く来てくださいね。」
 空は電話を切り、バックにしまった。
「…そらぁ〜♪『待ってます』なんて、可愛いじゃないの〜!」
 いつの間に隣に来ていたのか、先程廊下で会った宮本がにやにやと笑っている。
「もう、宮本さんは人が悪いですね…」
 顔をしかめる空。
「むっ、私が電話中にちょっかい出さなかっただけでもありがたく思って欲しいなぁ。こんなに優しくすること滅多にないんだよ、私。」
 身振り手振りを交える宮本。
「…宮本さん、普通電話中の人にはちょっかいを出すものではありませんよ。」
「もう、そんなこと分かってるって。分かった上でやってるの。確信犯だよ。」
「確信犯は意味が違います。確信犯とは、宗教や道義的な確信を動機として犯罪をすることです。分かっているのに犯罪をすることではありません。」
 宮本の動きが止まる。
「うう…空って、理屈責めにするところがイヤなんだよぉ〜。もっとさ、細かいこと気にしないでノリよく行こうよ、ノリノリで。」
 宮本は踊るような動きを見せている。
「はぁ、『のりのり』ですか…」
「そうそう。ノリが良くないとさっきのカレシにも嫌われちゃうよ?」
「そ、そんなことはありません!桑古木さんは…あの…その……」
 空はうつむいてごにょごにょして、時折にやけ始めた。
「おっ、空が妄想・回想モードに入ったかな?」

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 宮本はずっと観察していたが、そろそろ退屈してきたので空を妄想の世界から引き戻す事にした。
「空…大丈夫?」
「…やだ、そんなぁっ(ぼそぼそ)……えっ、み、みみみ宮本さん!!??…なななな何ですか!?」
「やだぁ、空さんったら、志貴さんと同じくラップですか?桑古木君と仲良くできてごきげんなんですね、このー!」
 ひじで脇腹をつんつんしてくる宮本が、一瞬割烹着を着ているように見えた空であった。
「宮本さん、冗談はよしてください…」
「それよりさぁ〜、その前の『ごにょごにょ』の所がすっごい気になるんだけど〜?…『愛しの桑古木さん』は何なのよ〜♪」
 更に赤くなる空。
「な、何でもありません…!」
「ねーねー、なんか言われたんでしょ〜?」
「そ、そんな、何も…い、言われてなんかいません…」
「やっぱり、定番の『そういう所も含めて空が好きだよ』とか!?やだぁ〜、空の幸せ者〜♪」
「ち、違いますっ!!」
 ブンブンと首を振って否定する空。
「じゃあ、『落ち着いている方がエッチの時に壊しちゃいたくなるから好き』とかぁ〜?(にやにや)」
 ぼんっ、という音がしそうな程空は赤くなった。湯気が出てきそうだ。
「!!!!!!!」
「大当たり〜!!歴史の町ローマ10日間の旅プレゼント〜!」
「…あの…その…!違うんです…そうじゃなくて…」
「違わないって。だって分かってたんだよ〜情報はいろんな所から入ってくるから♪」
「……人が悪いんですね、宮本さん…」
 しみじみと。空は言った。情報の出所のことは頭にないようだ。
「まあまあ、結構空も楽しいんでしょ、本当はさ。っと、それよりいいの?」
 きょとんとする空。
「桑古木さんだよ。『待ってます』なんて言っといて待たせてんじゃないの〜?」
 時計を見てからきっかり5秒後。
「あああああああああ!!!」
「ほらほら、急ぎなよ。彼、怒って帰っちゃうよ?」
 原因が自分にあるのにも関わらず素知らぬ顔で急かす宮本。
「ああああ、宮本さん!!また明日会いましょう、失礼しますっ!!」
 律儀に別れの挨拶をして走り去ってゆく空。
「………………………………」
「………………………………」
「あーあ、私も恋人欲しいなぁ…」
 残された宮本はそう呟いてからとりゃっ、と気合いを入れて自販機コーナー兼休憩室を出て行った。

 桑古木が会社の前で待っていると、空が走って来た。
「おーい、空!何やってたんだ〜?」
「ごめんなさい、桑古木さん!ちょっと話し込んでしまいまして…」
 空は本当に申し訳なさそうに頭を下げる。
「ま、いいよ。気にすんな。」
 大きく笑う桑古木。
「桑古木さん、ありがとうございます…」
 空は嬉しそうにして、やっぱり頭を下げた。
「ほら、早く乗れよ。」
 空が乗るのを確認して、桑古木は車を出した。



2042年3月10日

 昼下がり。春香菜と桑古木はリビングにいる。秋香菜はホクトの誘いで外へ行った。
「ホクト君、あれでもユウに気を遣っているみたいね。」
 ソファに並んで座っている春香菜と桑古木。
「そうみたいだな。まあ、秋香菜は優に似て感情をストレートに表現するから、ホクトも分かりやすくて楽なんじゃないか?」
 ははっ、と笑う桑古木。
「私、そんなに顔に出てる?」
 そう言う側からむっ、という表情をする春香菜。桑古木は気付かないふりをしている。
「ああ。だって、ほら。」
 そう言って、桑古木は急に顔を近づけた。鼻がこすれるくらいの距離。
「…え………あ………」
 おどおどする春香菜。
「な?すぐ顔に出る。」
 少し顔を離して微かな微笑みを浮かべる桑古木。
「〜〜〜〜〜!!」
 照れたり怒ったり焦ったり、めまぐるしく表情が変わる春香菜。それと対照に、実に楽しそうな桑古木。
「優って純情だなぁ。」
「ばかっ!!」
 最後に怒って、春香菜は落ち着いた。
「…ふぅ……ねえ涼権、私たち何を話してたんだっけ?」
 桑古木は、憂いをおびた表情で答える。
「…空のことだ。」
 怪訝そうな顔をする春香菜。
「…………………」
 しばらく思案して、思い当たったらしい。
「…涼権、ありがとう…あと、ごめんなさい…」
 申し訳なさそうな春香菜。
「せっかくあなたが話をそらしてくれたのに、また蒸し返しちゃって…」
「………ま、いいさ。先延ばししてもしょうがない。」
 微笑む桑古木。
「ええ、そうね。」
 優春は知っていた。そのわずかな微笑みが、数少ない本当の桑古木涼権の笑みであることを。
「…何かヘンな所あるか?」
 春香菜は、知らない間に涼権を見つめていた。
「…ふふっ…無いわ。」
「………………」
 桑古木は、どうして見ているんだ?とは訊かない。答えは分かり切っているからだ。その代わりに唇を近づける。
「…優…………」
「…ん……っ…」
 穏やかな午後。幸せだった。



2045年8月14日

 俺は今、空と付き合っている。正直言って、辛い。優は、こんな俺を許してくれるから、辛い。どうしてこんな事になったのか。

 事の発端は、武に受け入れてもらえなかった事に絶望して抜け殻のようになってしまった空を、俺が安易に慰めたりしたからだ。もっと慎重になれば良かった。あの時の空に危うい物を感じていながら、俺は空に話し掛け続けた。空という『仲間』に早く元気になって欲しくて。
 空の、俺に対する気持ちが変わっている事に気付いたのは、空が優の家に保護された日から2週間ほど経った時だ。仕事で泊まり込みになった俺の所へ、空が訪れて来た時の事。
 あの時、空は俺に『桑古木さんは…今、幸せですか?』と訊ねた。その時俺は、幸せだ、と答えたのだが、それを聞いた空の顔は悲しみに満ちていた。最初は、自分の事を思って悲しんだのかと思ったが、それは次の質問で崩れ去る。空は俺に、『田中さんと一緒だから、幸せなのですか?』と訊いた。空は、俺たちが夫婦関係にある事を完全に忘れている。更に、秋香菜とホクトの関係についても忘れてしまっているようだ。恋愛に関する事柄を完璧に忘れているのが、今の空の状態だった。俺はさっきの質問に沈黙で答えたが、空は『黙ってるってことは、確定したわけでは無いのですね。』と嬉しそうに言って、帰っていったのだ。俺は、まずいと気付いた。
 しかし、既に遅かった。それからの空は以前の状態が嘘のようにはつらつとし、積極的になった。空が俺に好意を持っているのは疑いようのない事実で、それは同じ職場の優も気付いていた。それから優は、空に気を遣って職場ではあまり俺と話をしなくなり、俺は次第に空と話す時間が増えていった。
 そんな事を、俺は望んでいない。優が空に気を遣うのはいいとしても、俺は優と話がしたかった。いや、今でもしたい。こんな事を言ってはいけないと思うが、空は邪魔だった。確かに、精神的に参っていた空が元気になってくれたのは嬉しい。しかし、そのせいで俺と優の関係が疎遠になる事は許せない。俺はそう思っていた。
 しかし、そんな俺を戒めたのは他ならぬ優だった。優は、『あなたを信じているから、今は空の相手をしてあげて?せっかく空が元気になったのだもの。今、空を突き放したら、空は二度と笑えなくなる…』と言い、しばらくの間は、少なくとも空の前では、俺に他人の付き合いをする事を求めた。
 優の頼みを断るわけにはいかなかった。優の頼みはもっともだったし、下手をすれば空の人生にも多大な影響を与えかねない状況だったから。それに、この事を言った時の優の顔は本当に辛そうで、優がどれだけ苦しんでこの事を言い出したのか分かったし、その優の気持ちを俺が壊す事は出来なかった。だが、その選択が与える影響の大きさを測れたなら、また変わった結果になっていただろう。

 結局、俺は優の夫なのに、ふりでもそれなりに空を愛してしまっている。
 優はそんな俺を、痛々しい姿で許してくれている。
 その事実に胸を引き裂かれながら、その傷を優に癒してもらっている矛盾。
 俺の中途半端な想いに苦しんで、それでも俺を心から愛してくれる優への罪の意識。
 それらの思いが、俺をまた責める。


 俺は、狂ってしまうかもしれない…






あとがき


 最後まで読んで頂き、ありがとうございます。また、しばらくブランクがあって申し訳ありませんでした。反省しております…長く休んだせいか、文章のまとまりが無くなって(まとまりが無いのはやたらと場面を変えるからだと思いますが)読みにくくなっているような…(汗)

 えーと、桑古木について。この桑古木のイメージは、「想い」シリーズに共通にする予定の桑古木です。あまり馴染みのない桑古木だったと思いますが、いかがだったでしょうか。

 今回のストーリーは、『想い―喪失―』で語られなかった空のその後と、桑古木を織り交ぜてみたものです。この話の続きは、恐らく沙羅編の後になると思います。沙羅編ではあまり桑古木は出てこないと思いますが、さて。

それではこの辺で失礼いたします。


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