田中先生シリーズ
なっきゅ&あっきゅ Wなっきゅお風呂編
                              かぱちゃぱ


   ―――――― ある日の田中家 ―――――

  夕食後、コーヒーを飲んで一服した優春が一日の疲れを落
とそうと浴室に向かうと、
「あら? 優も今からお風呂だったの?」
  ちょうど娘の優秋が替えの下着と寝巻きを抱え、脱衣所の
 ノブに手をかけた所だった。
「うん、そうだったんだけどね〜。じゃあ、お母さん先に・・」
  そこまで言いかけて、何かを思う着いた優秋はニマ〜、と
 いう笑みを浮かべ、トトトトっと母親の前に行き、
「な・・・何? 」
  その様子に怯む母親を下から覗き込むように悪戯っぽい口
 調でこう言った。
「たまにはさ〜。一緒に入らない? お・か・あ・さ・ん♪」

  田中家の浴室は結構広い造りだった。浴槽もさる事ながら、
 流し場も二人が楽々身体を並べて洗える程に余裕がある。
  さて、脱衣所で服を脱ぎ出す女性二人。片や35歳にして肉体
 年齢23歳の優春。そしてもう一方は身も心も正真正銘の19歳で
 ある優秋。
  その肉体年齢の近さと、ある事情故に一卵性双生児と言って
 もいい程、同じ容姿の二人だが、やはりそこは歳の差か着けて
 いる下着はまったく趣が違っていた。
『ほほ〜、お母さんってばいつの間にあんな色っぽい下着を買っ
たんだかね〜♪(ニヤリ)』
  優秋が動きやすスポーツタイプの下着を好んで着けているの
 に対し、優春は明らかに『誰か』に見せる事を目的としたラン
 ジェリータイプの物。首筋にサラっとかかるセミロングの髪が
 また悩ましさを倍増させていた。  
『女は男を知ると変わるって言うけど、歳は関係ないみたいね〜、
う〜ん、なるほど〜』
「―――? 何? ジロジロ見て。」
「へ? じゃ、じゃあ、お先に〜〜♪」
  誤魔化すようにまだブラジャーに手をかけている優春を尻目
 にパパパパッと全裸になると、優秋はタオルを手に浴室に入る。
  洗面器で浴曾からお湯をひとすくいし、身体にかけると、
「うわ〜〜! アツぅ〜〜〜。」
  ザバァ〜〜ッ と、いち早く一番風呂を陣取った。
「アンタは何を慌ててんのよ?」
  遅れて、タオルで前を隠した優春が浴室に入ってくる。
「いえいえ別に〜。 いやあ、いいお湯です、ハイ♪」
「ふ〜〜〜ん? 」
  なにやらおかしい娘の様子を訝しげに思いながらも、シャワ
 ーで身体を洗い始める優春。    
  そしてその挙動不審の娘は浴槽の淵に顎と手を乗せて、真剣
 な眼差しで実の母親の身体を観察していた。
『う〜ん・・・ 肌のハリとツヤは・・・私と変わらないわね。
でも・・なんていうか・・・お母さんの方が[柔らかい丸み]があ
るの・・・・かな?』
  優秋が気付いた自分に無いもの。それがいわゆる『女性』と
 言う物だった。特に優春の引き締まっていながらも『まろ味』
 を帯びたお尻の形は流石に優秋が身に付けるのがまだ少し先の
 様である。
「優〜、そこにあるシャンプーの替えを取ってくれる?」
「ん!? ああ、はいはい。これね?」
  声をかけられ我に帰る優秋。いつの間にか髪を洗う為しゃが
 み込んでいた優春に、窓の上に置いてあったシャンプーの瓶を
 手渡す。
『う〜ん・・・・後は・・胸の大きさか?』
  又、観察モードに入った優秋。
『私が85cmだから・・・お母さんは87cmと見たわね!と言
う事は私ももっと大きくなるって事よね〜♪』
  これまでの優春の観察データを総合した結果、自分の将来は
 安泰だな〜と、嬉しい結論に辿り着いた優秋。そして更に情報
 収集は続く。
『・・・しかし・・なんか・・私のと違うような〜?』
  そう思い、自分の胸を見る。大きさも形も申し分無く、自分
 で触ってみてもハリ、柔らかさ、肌触り共に悪くない。
  ―――― のだが・・・何かが目の前のモノと違う気がする。
『う〜ん・・・・ん! そうだ・・・見ても分らなければ〜♪』
  今、優春はちょうど髪のシャンプーを落としている最中で完
 全に無防備状態だった。
「フッフッフ〜〜〜♪(チャ〜ンス!)」
  優秋は静かに音を立てないように浴槽から上がると両の手の
 指をワキワキと蠢かせ、ゆっくりと洗髪中の母親の後ろに回り
 こみ・・・
「スキあり〜〜〜〜〜!!!」
  むにゅむにゅむにゅっと掌いっぱいに鷲づかみにして揉みだ
 した。
「――――!?〜〜〜〜〜〜〜〜キャッ!!?なななな!?」
「おっ!?おおおおおおおお!?こ・・これは?」
  イキナリの娘の攻撃に思いっきり怯んだ優春。しかし同じく
 らい揉んだ方の優秋もビックリしたのだ。
「こ・・これは!?このツキタテの餅の様な柔らかさを保ちつつ
も手を放すと直ぐに形を戻すこの弾力!このハリ!」
  負けた!優秋はそう思った。母親のソレは自分に比べ完璧だ
 った。何しろ娘の自分が触ってて気持ちよかったのだから。
「フッ、負けたわお母さん。若さでは勝てない物があるって事が
今回よ〜〜く分った。これじゃあ倉成もイチコロよね。」
  などと、ニヒルに決める優秋。しかし、そんな娘のご乱交に
 優春が黙っている筈も無く―――――
「あ〜〜ん〜〜〜た〜〜ね〜〜〜!? 言い残す事はそれだけ?」
「へ? あ、やだな〜もうお母さんってば〜。只の親娘のスキンシ
ップじゃないの〜〜〜。・・・・・・・・苛める?」
  小首を傾げて可愛くきめたとて、通用する筈も無く・・・
「覚悟〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「きゃ〜〜〜〜〜! やめて! ちょっと!ソコは駄目だってば〜
〜〜〜!!!!」
  優春の優勢で第2ラウンドが開始されたのだった。

「はあ・・はああ・・ま・・参りました〜、お母様・・クスっ。」
「まだまだ修行が足りんな、小娘。・・・フフっ。」
  じゃれ合って疲れた身体を湯船に投げ出し、ゆったりする二人。
「そうか〜、優ももう自分の身体に気を使う歳になったんだ。」
「いえいえ、お母様こそ下着やら何やらに随分と心を砕いておいで
で、お若いですわ〜。」
  母親として感慨深げな優春に、同じく母親の女としての変化を
 感慨深く説く優秋。
「・・・・あんたね〜。母親にそういう事言う?」
  ちょっと照れ気味に文句を言う優春。
「まあまあ、いいじゃない別に。お母さんは今、幸せなんでしょ?
ならいんじゃない。不倫だろうが何だろうが」
  かなり凄い事をあっけらかんと言う優秋。
「優は・・・いいの? だって・・・ほら」
  優春の言いたい事はよく分る。何しろ母親の相手は娘のボーイ
 フレンドと大切な後輩の父親なのだ。それに付け加え、二人にと
 っても友人であるつぐみは奥さんなのだから。
「ああ、マヨとホクトはそこんトコ問題ないわよ。つぐみにしたっ
てああ見えても大人なんだからお母さんの事、理解してんでしょ?」
「そ・・・それはそうだけど。」
  バシャっとお湯で顔を洗い、気合を入れる優秋。
「フ〜〜〜。 いい?皆が幸せなのにお母さんだけが想いを遂げら
れない世界なんだったら、私がホクトに頼み込んでBWにもう一度
やり直しさせるわよ!」
  ビシッと優秋は母親の目を見て、そう言いきった。
「―――――! 優・・・・・・ありがとう。」
  思わず娘を抱き寄せる優春。そうやってしばらく時間が過ぎて
 行き・・・・ 優秋がこの時を逃さんとばかりに口を開く。
「でね、お母さん。お母さんってクリスマスの『あの時』まで・・
ほら・・・・だったんでしょ?」
「――――― え? な・・何を言って・・・」
  好奇心いっぱいの目で自分を見つめる娘に面食らう優春。如何
 にこの話の流れとは言え自分の、しかもついこの間の初体験話は
 恥ずかしすぎる。
「いや、やっぱり初めては痛かったのかな〜〜〜って。ほら、後学
の為にね、気になるじゃない〜〜〜。ネ〜ってば〜〜〜♪」
「た・・確かに痛かったけど・・倉成が優しくしてくれて・・って
母親に何を言わせるのよっっ!!!」
  つい口を滑らせてしまった優春。こうなると好奇心がおさえら
 れず、湯船のお湯を溢れさせながら身を乗り出す優秋。
「わっわっ!? やっぱり痛かったんだ? で、どうだったの、そ
のあと・・・ほら・・・気持ちよかった?」
「・・・・・・・・・うう〜〜〜(赤面)」
  娘の攻撃に耐え切れず、真っ赤になりながらもボソボソと話は
 じめる優春。

 ―――――― そして30分後

「でね、・・・・・が・・・・・なの。知らなかったな〜〜♪」
「ふにゅ〜〜〜〜。もう惚気はいいっス〜〜〜。」
  完全にのぼせた状態の優秋。もはや口調がおかしい。何時の間
 にか優春の告白に熱が入りだし、優秋は母親の初体験話の第3ラ
 ウンドまでも聞かされる羽目になったのだった。
「え〜〜〜〜?ちょっと〜〜、まだ続きがあるのよ?ここからが凄か
ったんだから。フフフッ(はぁと)」
「・・・・・まだ続いてたんスか? ある意味尊敬するっス」
  生々しい体験談と、1時間近く入っているお風呂にのぼせつつ
 も、浅はかな自分の行動を今更ながら後悔する優秋であった。



  【 あとがき 】


 maoさんの描かれた「なっきゅ&あっきゅ」にエネルギーを受けて
書いちゃいましたよ、Wなっきゅお風呂編!
 話の位置的には『好き!すき!!田中先生』のその3の後日談に
あたりますね。
 いや、まあ、なんていうか・・・女の子が二人以上集まれば、話の
流れがこうなるのは当然と言うか必然と言うか・・・

    すみません。私が悪うございました。(おいおい!)  


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