桑古木視点での 小説です。 ちなみに 田中先生は、かなりボケの要素が多いです。 
Ever17”大人な女性代表!”田中優美清春香菜先生がモットーの人は、お気をつけ下さい。






田中結婚相談所
                              作 賢


真っ白に塗られた壁・・・無限に続くような廊下に、元来 ありえない看板が掲げられていた。

<私立 田中&桑古木結婚相談所>

部屋の中では、一人の女性が、本日34度目の 言葉を発していた。 
「ふぅーーー・・・客 来ないわねぇ・・・」
「なぁ・・・優?」
「何? 桑古木。」
「ドアの 看板のことなんだけど・・・」

俺は、研究所に、存在するわけが無い 看板を 見ながら言った。
「いつからこの研究所は 結婚相談所に なったんだ・・・?」
「あぁ。 これね。」

優は、看板のほうに 歩きながら こう言った。
「暇なのよ。とにかく だから暇つぶしを やるの。」

・・・いつもの事だが この考え方には、頭痛がしてくる。
頭を抑える癖がついたのは、毎日のように これで 頭を抱えているのが原因だろう
17年間。週に1度は この頭痛がしていた 気がする。

「一応 教授なんだから研究の 一つでも やりゃあ いいだろ・・・」
「だって、研究 面白く無いんだもん。 」
俺は、再び 頭痛を感じた。
「普通 35の大人が言うか・・・?「もん」とか・・・」
「何か言った〜?」
「いや、何も言ってません」


「教授。 失礼します。」
ドアを開け 一人の 男が入ってきた。

「倉成〜♪ やっと 来たのね。」
「で、 何の用だ? 優」
武は、現在 優の研究所で、研究員として 働いている。
「優じゃないでしょ〜?きょ・う・じゅ♪」
「っ・・・何の御用でしょうか・・・教授。」

優の「所長命令」と いう最大の規則により 研究所に居る時は「教授」「田中先生」と 呼ぶように、言われている。
「ふふふ・・・倉成が 教授って言ってくれる。ぅ〜〜ん 快感・・・」
「お前が 呼ばせてるんだろ!!」

「まあ 武も 落ち着いて・・・言い争いで 勝てる相手じゃ無いから・・
どうにかして 止めないと。1時間は、喋り続けるだろう。
武も 納得したらしく 椅子に腰を下ろした。

「で、なんの用だ? ・・・教授」
「うん。話ってのは、桑古木を 結婚させようと思うのよ。」
「はぁ!!」

突然の優の提案に、呆れるしかない 俺。
「ちょっと・・・優?」
「なるほど、それは いいかも知れんな。」
「武まで・・・」

その場のノリで 行動する二人を止める事は、元々 自分には 無理だったのかもしれない。
「うん。じゃあ 決まりね。」
「おう!さっそく やろう!!」
二人の目は、新ネタを 思いついた芸人のように 輝いていた・・・



「じゃ 早速 始めるわよ〜」
「取調室」と、書かれた部屋の中に俺達は居た。
(なんで 研究所に こんな部屋が・・・)
俺は 考えるだけ無駄なことを 考えていた。おおかた 優の 思い付きだろう。

「まず、好みのタイプは〜?」
満面の笑みで 質問を始める 優
「たぶん ココだろ。」
すかさず ネタを振る武。 二人の間には、謎のオーラが漂ってるように 見えた。
「その・・・え〜・・と。」

17年前の記憶をなくした時 以上に戸惑ってる 自分を見て。芸人二人は、とても 楽しそうだった。
「好みのタイプは、『年下(電波 多め)』っと・・・」
少しは俺の意見を 聞けよ・・

「おい!違うぞ 優。」
武が 優の暴走を 止めてくれる かに 見えた・・・・が
「何? 倉成。」
「(電波 大量)の ほうが いいだろ。」
(・・・ダメだ 二人とも 暴走してる・・・)
「そうね。 (電波大量)・・・っと。」

「次は、桑古木の 年収ね。」
「600万 くらいだけど・・」
数少ないであろう マトモな質問に 俺は 正直に答えた。
「なんか 微妙ね。多めに1200万・・・と」
「それじゃあ 多いだろ。 たとえば 相手が気を引くように999万とかで・・・」
「なぁ・・調査書って、ホントの事を 書くんじゃ・・・」
俺の提案は、即座に 無視された。

「一部の人が 興味を抱くように1700万とか・・・」
「いっそのこと 17万ってのは・・」
「それなら17円にするわよ・・・」
「じゃあ 17円で・・・」
        ・
        ・
        ・
        ・
「でっきた〜♪」
「あぁ これなら バカ受け 間違い無しだな。」

既に 取調室を支配していたのは、芸人の自宅 か。楽屋の様な 結婚とは無縁の空気だった。
「あら・・・? 桑古木は?」
「あぁ、少ね・・じゃ 無かった。 桑古木なら さっき泣きながら部屋から 出てったぞ。」


研究室の屋上・・・俺はこの場所が好きだった。
頭痛の原料・・・絶対的 君主である 優が ほとんど 来ないこの場所・・・
「はぁ・・・優と武じゃ どうしようも 無いよな・・・」
「まぁ・・・マジメに やってくれる と思うのがそもそもの 間違いか・・・」

つい 漏らした この言葉がマズかった。


(ピクッ・・)
取調室の中で、 地獄耳を持つ 「自称:乙女」は、何かを 察した。
「どうした? 優。」
「・・・ちょっと 黙って。」
「・・優と武じゃ・・・無い・・・な」「・・・マジ・・間違・・・」
「上・・・屋上に 居るわ。」
「よっしゃ! 行こう!」
「えぇ・・・」


ガチャッ。
ドアの開く音を 聞き。俺は すべてを受け入れる 覚悟を決めた・・・

「出来たわよ〜!!」

清々しい春 を連想させるような 笑顔の女性の 声が 屋上に響き渡った。





「あとがき」

どうも 初めまして〜。 初投稿になります。賢です。
まず ここまで読んで下さって、ありがとうございます。
ボケの要素が かなり強いので、シリアス好きな 方には、かなり毒の多いSSだったと 思いますが、今後 書く場合も たぶんボケに なると 思います。(笑)

ツッコミどころ満載だと、思いますので『感想 及びツッコミ等』を いただけると 嬉しいです。では〜。


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