注:本作は、『県立浅川高校双樹祭』のおまけみたいなものです。こちらを先に読んでも、わけ分からないと思います。なお、若干、キャラ(作者含む)が壊れている、完全なお笑いパートです。そういうのが苦手な方はご遠慮下さい。













ほのぼの(?)エバー拾七
県立浅川高校後夜祭
                              制作者 美綾


  (出演者:ホクト、武、つぐみ、沙羅、優春)
武「まあ、タイトルはお約束と言うことだな」
春「……その前に、倉成……何でここに居るの?  ほとんど出番無かったのに……」
武「気にするな。前にも言ったことがあるが、男一人に女三人だと、進行しづらいんだ。それにおれは他の四人よりは出番あった」
ホ「(かなりの小声で)あれ、出番かなぁ……?」
武「思い切ってBWの奴を出してやろうというのも作者の頭を掠めたらしいが、ホクトとの書き分けが出来ないということで瞬殺された」
春「……まあ、それはいいんだけど……倉成家勢揃いね……作者が出来るだけ避けよう、避けようとしてきた面子なのに……」
沙「そうなの?」
つ「……この四人の絡みは、本編でも他の書き手さんのSSでもたくさん扱われているでしょう?  余白余白を縫うにして話を構成する作者にとって、既出の文章量が多いのは、苦しい所なのよ……」
ホ「……まあ、もうほとんどやり尽くしたって感じだからね……」
つ「……と言うわけで、コテコテの展開になっても、作者としては責任負い切れません……って、台本に書いてある……」
春「……台本……?」
武「……五行先も考えず、書いてるくせに……」
沙「それで……今回、なにか企画みたいのあるの?」
ホ「う〜ん……どうだろう?  多分、作者は今、少ない脳細胞をフル活動して考えてるはずだけど……」
つ「……今……?」
ホ「ネタは現地調達が一番、新鮮でおいしいんだって……」
武「……んな、とって付けたみたいな言い訳を……」
ホ「……まあ、とりあえずは前回同様反省点から……だって……」
つ「……貧弱な脳神経系ね……」
武「……うーむ……今回は突っ込む所、いくらでもあるからな。一人、一つなどというケチくさいことは言わん。片っ端から行くぞ」
沙「お、父上殿、やる気でござるな。では、先ずはオリジナルキャラクターから行くでござる」
つ「……栗山部長、笹山七草、そして……ツァイツ・フリュヒトリング……結局、彼らは何だったの……?」
ホ「……作者の回答『半ば勢い』……だって……」
つ「……とりあえず、締めてくるわ……」
ホ「わ、わ、お母さん、ちょっと待って。今、もう少し、真面目なの来たから」
つ「……始めから言いなさいよ……」
ホ「えっと……『さっきもちょっと出てきたけど、登場人物を九人にほぼ固定してしまうと、絡みのバリエーションに限界があるかなと考えているわけで……そーいう、コレステロール値が上昇して、血流が悪くなる様な感じになる前に、先手を打って、新しいキャラを入れてみるのはどうなのかな〜』って、考えてたみたい……」
武「……要するに、試験導入か……」
沙「それで結論は?」
ホ「……『現状で断定は出来ないけど、あんま意味無かったかな?  血流に限界を感じたら、休めばいいんだし』……だって……」
武「自分で産んだキャラ、否定しちゃったよ」
つ「……最低ね……」
沙「ありえな〜い」
春「……ふう……」
ホ「……いや、みんな、そこまで扱き下ろさなくても……」
春「甘いわ、ホクト君。あんな問題作でも、読んでくれた人が一人でもいる以上、作者には説明義務が生じるし、批評されることも覚悟しなくてはいけないのよ」
ホ「(心の中で)……何で、ぼくに言うかなぁ……」
春「……まぁ、読んでくれる人が一人もいない、という可能性もあるけど、その場合は、これが人様の目に触れることも無いわけで……論理的に何の問題も無いわ……」
沙「……それはさすがに寂しいんだけど……」
武「次、行くぞ。細かい所になるんだが、浅川高校、双樹祭、ツァイツ・フリュヒトリング……名前の話だな……」
つ「……浅川……何だか、他人じゃ無い気がするわ……」
ホ「……恐ろしく、底の浅いネーミングだよね……」
沙「双樹祭もそうでござるよ。安直にも程があるでござる」
ホ「……それでツァイツ・フリュヒトリングなんだけど……作者はこう言ってる。『和訳は“時の亡命者”ってことになってるけど、ドイツ語、自信無い。間違ってたら、指摘してくれるのはとても嬉しいけど、批判はしないでね〜♪』……だって……」
春「……カワイコぶって、誤魔化そうとし始めたわね……」
つ「……やっぱり、最低ね……」
ホ「……それにしても四次元人って、色々な解釈されてるよね……仮に『双樹祭』での設定みたいに四次元の世界が存在してるとして……そこにも知的生命体の集合体がいるというのなら……あれ?」
沙「どうしたの?」
ホ「……何で、日本語が通じるのかな……?」
春「……」
つ「……」
沙「……」
武「……ホクトよ……お前は、今、触れてはいけない領域に、足を踏み込んでしまった……」
ホ「え?  え?  ぼく、まずかった?」
春「……やっぱり、BW=プレイヤー、という解釈が一番しっくりくるのかしら……」
武「……『双樹祭』の、ある意味、全否定だな……」
つ「……書き上げた後に気付く所が、この作者らしいわね……」
ホ「え、え〜っと……とりあえず、この話題は無かったことに……」
武「……それが賢明だな……」
沙「つぎ〜。後半部分の、視点切り替えの多さについて」
ホ「ああ……作者が、かなり後悔してる所だよ……一応、小説の技法を基本にしているらしいんだけど、小説業界じゃ、多視点構成はあまり好まれていないらしいんだ」
春「……もちろん、ever17の様に、多視点構成そのものが、シナリオに深く関係している場合は問題ないんだけどね……」
ホ「ぼくとお父さんとBWの視点が混在している部分があるから、あっても問題は無いんだけど……それでも、切り替え過ぎたって、後悔してるみたい」
武「まあ、結論は『まだまだ修行中の身ゆえ』ってとこだな」
つ「……甘やかし過ぎよ……」
ホ「つ、次、行こう。お母さんと田中先生の制服姿について」
武「……まあ、結論から言えば、結構な方々が、既にやってるだろうな」
沙「安直ネタ、再びでござる」
春「……二、三、見かけたことあるしね……」
つ「……絵も描けないくせに、ビジュアルの比が高いネタを使うのは、どうかと思うけど……」
ホ「……ええっと……たまには、一人くらい肯定しない……?  これだと、作者、そういう趣味みたいに見えるよ……」
つ「……仕方ないのよ……この書式、作者は高校生の頃からやってるんだけど、ず〜っと、突っ込みを食らい続けるポジションで構成してきたから……一月やそこらじゃ直らないのよ……」
武「……生々しい裏話されてもな……」
ホ「でも、あの後、大変だったんだよ。お母さん、学校では伝説の生徒になっちゃったんだから」
つ「……関係ないわよ……私は武とあなた達が居れば、それ以上何も望まないわ……」
沙「ママ……」
ホ「お母さん……」
武「はっはは。照れるぞ、つぐみ」
つ「……ふふ……」
(倉成一家限定特殊能力『アットホーム』発動。
  効果:四人の間に、他の誰も入れないオーラが立ち込める)
春「……これが怖かったのよ……私はどうすればいいの……?」
(優春、五分もの間、ほのぼのしてる倉成一家を、唯、見遣ることしか出来なかった……)
つ「(今、気付いたかのように)……優……何してるの……?」
春「……よく言えるわね……」
ホ「あ……えーっと……田中先生……最近、ユウと一緒のこと多いみたいだけど、どう――」
春「……いいのよ、ホクト君……気を使わなくて……」
ホ「え、え〜っと〜……(小声で)お父さん……どうしよう……?」
武「(こちらも小声)……昔はこんな奴じゃなかったんだがな……いや、おれにとっては数ヶ月前だが……」
沙「(もちろん小声)ここは一つ、パパが夕食にでも誘って、機嫌をとるっていうのは?」
つ「(以下略)……絶対に駄目……」
沙「じゃあ、お兄ちゃんが――」
ホ「そのネタ、蒸し返すの……?  ぼく、ユウに殺されちゃうよ……」
沙「ならば、仕方ござらん。拙者が一肌――」
武「……」
つ「……」
ホ「……」
沙「……誰か、止めてよ!」
つ「……いや……ユウと仲、良かったし、もしかしたら有り得るかなって一瞬……」
ホ「……ごめん。ぼくも思った」
武「おれは父親として、どんな恋も見守るぞ」
沙「……ぐ〜れ〜て〜や〜る〜……」
春「(ここから普通の声量です)……何をこそこそ話してるの……?」
武「……いや、別に大したことじゃない。話を元に戻そう。反省点、反省点」
つ「……最大の問題点……作風の不統一……」
ホ「……作者が問題作と呼ぶ、最大の理由だよね……」
沙「ほんわか?  シリアス?  ギャグ?」
武「……作品を一見してみると、シリアスなんだが、作者が、そのつもり無くて書いたのが問題なんだよな……」
春「……分かり易く言うと、書きながら、あちらこちらに頭がいってしまって、シリアス一本に絞り切れなかったっていうこと……だから、不条理ネタ……と言うほどのものでも無いけど、いわゆる『作者ネタ』が、混在している……」
ホ「……シリアス一本なら、絶対に入れなかっただろうね……」
沙「SS書きとして、薄っぺらいプライドがあるから、結構後悔してるみたい」
つ「……唯、あそこは始め、私が喋る予定だったんだけど、それでは不自然だったから、修正して……いわゆる『改悪』ね……」
ホ「……あ、作者から通信。『いや〜、色々勉強になったな〜、今回は』……だって……」
春「……開き直ったわね……」
ホ「……もう一つ。『次回からは、始めから作風を決めて書きます。それでは、電波が悪いのでこれで』……?」
武「……気にはなってたんだが……ホクト、お前、電波受信塔か何かか?」
春「……まあ、ある意味的を得ているけど……」
沙「……それにしても……この不条理談議、こんなに反省だけで構成してていいのかな?」
つ「……いいんじゃない?  要するに独立したSSではなく、なが〜い後書きだと思えば理に叶ってるわ」
春「……それもそうかも」
武「(不意に)……ああぁぁ!!  しまったぁぁぁ!!!」
つ「な……いきなりどうしたのよ、武」
武「……あの作者……オチを、おれらに押し付けて、去りやがったぁ!!」
ホ「……あ……」
春「……」
沙「……」
つ「……はぁ……あのね……私達がそんなこと心配する必要は――」
武「あほか!  芸人として、オチの無い漫才なんて、『マグロの無いever17』みたいなもんだぞ!」
つ「……そう言われると納得もしちゃうけど……どうすればいいのよ……ここから……」
沙「……とりあえず、パパとママがラブラブして誤魔化すとか……」
春「……あまりに不自然じゃない……?」
沙「じゃあ、私とお兄ちゃんが――」
春「……それは更に、倫理にも引っ掛かるし……」
ホ「……」
つ「……」
沙「……」
春「……」
武「……」

了?




後書き
  ……問題作を反省するから、もう少しテンポ良くいけると思っていたのですが……『後夜祭』、作品として予想より伸びませんでした。まあ、書いている時の調子とテンションのみが生命線な代物なので、仕方ないと言えば、仕方ないのですが。でも、『双樹祭』そのものは色々と、学ぶ所の多い作品となったので、個人的には良かったです。
  現在、TTLL推進(分からない方は掲示板No.7241、鏡丸太さんの『初めまして人生初の書き込みです』〜、を御参照下さい)に、命を張ろうかと考えています。とは言っても、絵が描けないので、SSを書くことしか出来ませんが……。プロットはもうあるので、あとは調子良く最後まで書けるかどうかですね。
  『おいおい、お前で推進になるのかよ』とお思いの方もいるでしょうが、そこは努力しますのでご容赦を。書いてても、読んでても、赤面するくらいラブラブな作品にするのが、目標です(コラ)。……目標持ってSS書くのは初めてだなぁ……(おい!)。
  それでは!  TTLLな作品でお会いしましょう(笑)。
                                          美綾


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