小休止 −アカギ談義ー
                              鳴きの虎



 ココ:「ねえねえおじちゃん。」
アカギ:「ん・・・?」
 ココ:「ココ、これからピピとお散歩にいくんだあ〜。
     おじちゃんにもついてきてほしいんだけど、いいかな?」
アカギ:「・・・ああ、いいぜ。」
 ココ:「やったあ〜♪よかったね、ピピ。
     おじちゃんもいっしょにお散歩にいってくれるって!」
 ピピ:「ワンワン!」
 ココ:「それじゃ、いってきま〜す!」
  武:「おいココ、あんまり遠くへは行くなよ。」
  空:「大丈夫です。お二人の居場所に関しましては、常にチェックしておきますので。」
  武:「頼むぜ、空。」
  空:「ふふっ、こうして見ていると、アカギさんとココちゃん、
     本当のお祖父さんとお孫さんのように見えてきますね。」
  武:「ああ、本当だな。」
春香奈:「それにしてもさ、一体何者なんだろうね、アカギって。」
  空:「本当に、不思議な方ですね。」
春香奈:「そもそも、何のためにLEMUに来たのかな?」
  武:「特に意味は無いと思うが?」
春香奈:「それでも、やっぱり気になるのよね〜。
     そうだ!これからさ、アカギとは一体何者なのかについて話し合わない?」
つぐみ:「・・・やめたほうがいいんじゃない?
     他人に自分が何なのかを勝手に決められるなんて、好きじゃない。」
春香奈:「まあまあ、何も学校の先生の陰口の言い合いするわけじゃないし。」
つぐみ:「・・・気に入らないわね。私は失礼するわ。」
  武:「あ、おい、つぐみ・・・。」
春香奈:「じゃあ、司会と進行は私が勤めるわ。
     おほん、それじゃ各自、思う存分に発言していただきたい。」
 少年:「待って!それより最初に、おじさんに関する疑問を幾つかまとめたほうが
     いいんじゃないかな?」
春香奈:「それもそうね。じゃあ、アカギに関する疑問を幾つかまとめてみるわ。」

ボードに書かれた内容
@アカギは、なぜLEMUに来たのか?
Aアカギとは、普段具体的に何をしながら生きているのか?
Bアカギは、なぜ髪が真っ白なのか?

春香奈:「とりあえずこんなところね。じゃあ、まず@について質問するわ。
     倉成はどう思う?」
  武:「俺は、気が向いたから来ただけだと思うぜ。」
春香奈:「あちゃぁ〜。ホント想像力に欠けてるな〜、倉成は。
     だ・か・ら!例えばアカギは何が楽しみでここに来たのかっていうことくらい
     考えられないの?
     クヴァレとか、イルカのメリーゴーランドとかさ?」
  武:「・・・お前・・・、あのアカギがそんなので遊んで喜ぶ姿が想像出来るか・・・?」
春香奈:「うっ・・・!あ、い、言っとくけど倉成!今のは物の例えだからね!
     じゃあ次!少年はどう思う?」
 少年:「僕は、アトラクションとかが楽しみで来たんじゃなくて、このLEMUの雰囲気が
     気に入ったから来たんじゃないかと思うな。
     あと、見て回る場所なら、エルストボーデンとかレムリア遺跡とか、色々あるわけだし・・・。」
春香奈:「なるほど、それは考えられるわ。少年、なかなかいいとこ突いてるじゃない?
     で、空はどう?」
  空:「そうですね。私も少年さんの意見に賛成です。LEMUには、アトラクションのみならず、
     レムリア遺跡や水族館など、学術的知識を満たすことのできる施設も整えられています。
     赤木さんは物静かな方ですから、きっと海がお好きなんじゃないかと思います。
     御自身の趣向と知的好奇心の充足のために、このLEMUにいらっしゃったのではないかと
     私は考えています。」
春香奈:「ふむふむ、少年と空はほぼ同意見のようね。じゃあ、アカギはLEMUが自分の趣味と当てはまる場所
     だったからここに来た、ということでいいと思うんだけど、それでいいかな?」
  武:「おい、お前自身の意見はどうなんだよ?」
春香奈:「あ、あたし?ま、まあ、私もその意見に賛成よ?てゆうか、空と少年の意見って、ほぼ私の意見と一致してるし。」
  武:「ホントか〜?実は何も考えてなかったってんじゃねーだろーな?」
春香奈:「そ、そんなわけないでしょ!さあ次!次!Aに移るわよ!」
  武:「・・・ったく調子のいい・・・。」
春香奈:「では、この疑問については、意見が浮かんだ人から、順番に挙手をお願いします!
     む!最初は少年か・・・。では少年、どうぞ!」
 少年:「僕は、多分小学校の先生じゃないかと思うな。ココとの様子を見てると、子供に接するのが上手なようだし。」
春香奈:「う〜ん。あり得ない事じゃあないと思うけど、本人は何もしてないって言ってたし、どうかなあ・・・。」
 少年:「多分、事情があって、今は先生の仕事が出来ないんじゃないかと思うんだ。ほら、学校って、成績とかテストとかに
     色々うるさいでしょ?おじさんはそうじゃなくて、子供はもっと自由にのびのびと育てるべきだという教育方針を
     持ってた人なんじゃないかと思う。でも、そういう自分の理想と、学校のやり方が合わなくて、
     校長先生のような偉い先生とケンカしちゃって、学校を辞めされられてしまったんだと僕は考えてる。」
春香奈:「なるほどなるほど、これはいい意見ね。じゃあ、次は誰?」
  空:「はい。」
春香奈:「じゃあ次は空ね。」
春香奈:「私は、赤木さんは海洋学や海洋生物などについて研究している学者の方だと思います。
     海やそれにまつわるものがお好きなのは生来のもので、LEMUにはご自身の学術的知識を
     より深めるためにいらっしゃったのではないかと・・・。」
春香奈:「でもさ、本人は何もしてないって言ってたことについてはどう思う?」
  空:「赤木さんは、おそらくご自身の肩書きや地位を人前で見せることを好まない、
     とても謙虚な姿勢をお持ちの方なのではないかと思います。
     本当に優れた知識と心をお持ちの方は、それをむやみに見せるようなことはなさらないと思いますから。
     また、赤木さんは背広の着こなしも、お上手のようですね。
     きっと、社会的に高い地位をお持ちの方だと思います。」
春香奈:「でもさあ〜。さっき食べたばっかのタツタサンドの包みをポケットに入れてたよね〜。
     本当に偉い人が、そんなことするかなあ〜。」
  空:「・・・まあ、優れた知識をお持ちの方の中には、変わった人もいるとお聞きしますからね。」
春香奈:「じゃあ最後、倉成はどう思う?自分の考えはまとまった?」
  武:「・・・少年や空の意見を聞いてたら、言い出しづらくなっちまったよ。」
春香奈:「え?じゃあ何なの?はっきり言ってよ!」
  武:「だから!言いづらくなったって言ってんだろ?俺はもういいよ。」
春香奈:「だらしないなあ倉成〜。はっきりしない男は嫌われるぞ?」
  武:「あくまで、初めて会ったときに感じただけだよ。俺も元々それが当てはまるとは思ってない。」
春香奈:「もう!言っちゃいなよ!さっきからろくに意見出してないの、倉成だけじゃん!
     ほら!アカギはどっかの組の組長さんか何かじゃないかってさ!」
  武:「ゆ、優・・・?お、お前、アカギのことそういう目で見てたのか?」
春香奈:「・・・え!?あ、あ、あ・・・。その・・・、それは・・・。」
(全員に白い目で見られる優・・・)
・・・ざわ・・・ざわ・・・(笑)
 少年:「・・・・・・・」
  空:「・・・・・・・」
  武:「・・・・・・・見事に墓穴を掘ったな。」
(数分間の沈黙が流れる・・・)
春香奈:「それではBに移りたいと思います。」
  武:「くおらぁっ!さっきの件はどうなった!?」
春香奈:「い、いいでしょ!もうその件は!私はただ、初めて会ったときにそう感じただけで・・・。
     それに、倉成だって、ちょっとはそう思ってたんでしょ?」
  武:「お、俺は何もそんな事言ってないぞ!お前に確信が持てるのか!?」
春香奈:「あらぁ?じゃあ言い出しづらいって言ってたのはなぜ?
     具体的に言えなかったってことは、そう思ってたってことでしょ?」
  武:「あのな!」
  空:「まあまあ二人とも、それくらいにして、次に移りましょう?」
春香奈:「よろしい。それでは改めて、Bに移ります。」
 少年:「でもさ、さっきのはひどいよ。武も優も、おじさんのこと、そんな風に思ってたなんて。」
  武:「待て!少年!世の中には、人を見かけで判断するなという言葉があるぞ!
     どんなに良く見える奴がいても、そいつは実際には何を考えてるかどうかは分からないんだ!」
 少年:「でも、それがおじさんが悪い人だってことに結びつくの?」
武&春香奈:「・・・・・・(反論の余地なし)・・・・・・」
  空:「まあ皆さん、この件と今までの発言は無かったということにしましょう?
     大丈夫。アカギさんは決してそのような方ではないと思いますよ。」
(・・・思わぬ失言により中断したアカギ談義・・・!
 ・・・だが・・・!実は武や優の考えていたことが真実に最も近く・・・。
 ・・・実は少年や空の意見が・・・、真実とはあまりにかけ離れたものであったことを・・・、
 ・・・本人達は知る由も無い・・・!
 ・・・その真実は「○書房 アカギ ー○に降り立った天才ー 1〜14巻」
 「○書房 天 −天○通りの快男児 全18巻」を読破せよっ・・・!
 ・・・特に、茜ヶ崎空は、「アカギ −○に降り立った天才ー」の
 第2巻を読破せよっ・・・!)

春香奈「それじゃ、なぜアカギの髪が白いのかについて分かる人、挙手をお願いします!」
  空「あ、あの・・・。」
春香奈「何?空、どうしたの?」
  空「先程から申し上げようと思っていたのですが、
    その件に関しましては、やはり触れないほうがよろしいかと・・・。」
春香奈「どうして?空。」
  空「赤木さんと初めてお会いしたとき、私も最初は赤木さんがご年配の方ではないかと思いました。
    でも、顔立ちや立ち居振る舞いなどを見る限り、その認識は誤りでした。
    推定でも30代後半、少なくとも、40代に届く方ではないと思います。
    なのに、あれほど真っ白な髪だということは、きっと何らかの外的要因が働いたことで、
    あのようになってしまわれたのではないかと・・・。」
 少年「空、年を取ると髪がだんだん白くなってしまうということは僕にも分かるけど、
    年を取らなくても、髪が白くなってしまうことってあるの?」
  空「ええ・・・。非常に稀なことではありますが、本人にとってあまりに衝撃的な事態、若しくは
    衝撃的な瞬間を目の当たりにしたとき、そのショックにより髪が真っ白になってしまうという件は、
    幾つか確認されています。また、突発的にそうなるのではなく、何らかのストレス、もしくは体調の異変などにより
    徐々に髪が白くなってしまうということも起こり得る事です。」
 少年「つまり、空は何かおじさんにとってとても大きなショックになることがあって、髪が真っ白になってしまった・・・。
    そう言いたいの?」
  空「直接的な原因は分かりかねます。また、突発的なものか徐々に行われた変化であるかも分かりません。
    また、赤木さん御自身にそのような変化がいつ起きたものであるかも現時点では不明です。」
 少年「そうか・・・。つまりこのことは、おじさん自身の問題であって、
    僕たちが口に出してはいけないことなんだね?」
  空「・・・その通りです。」
春香奈「ごめん、倉成・・・。」
  武「そんなに気にすんなよ、優。」
春香奈「言い訳みたいで嫌だけどさ、初めてアカギに会ったときから、どうしても気になってたことでね・・・。
    アカギがどんな人かなんて関係なく、ちょっとみんなで考えてみたかっただけなんだけど・・・。」
  武「いいさ、アカギがどんな人間かなんて関係なく、今は、この場にいる俺達全員の仲間なんだ。
    俺達は偶然が重なってこうして集まっただけで、お互いの事なんかまだよく分からない。
    本当に大事なのは、このLEMUから全員が無事脱出できるかってことだ。そうだろ?優。」
春香奈「うん!」
  武「さてと、随分と話し込んだし喉が渇いたな。何か飲みたい奴いるか?」
春香奈「じゃあお願い!」
 少年「僕も!」
  武「ちょっと待ってろ。今、何か向こうから飲み物持ってくる。
    そうだ、もうすぐアカギとココも戻ってくるはずだ。あとつぐみも・・・。
    優、ちょっと手伝ってくれ。」
春香奈「OK]
・・・数分後・・・
 ココ:「ただいま〜。」
アカギ:「・・・今戻った・・・。」
  空:「お疲れ様、赤木さん。ココちゃん、お散歩はどうだった?」
 ココ:「うん!おじちゃん、ココの新作コメッチョ、幾つも聞いてくれたし、いっしょにお散歩してて、
     とってもとっても楽しかったんだあ〜♪」 
  空:「あらあら、それは良かったわね。」
  武:「あ、アカギ、飲み物あるぜ?良かったら飲むか?」
アカギ:「・・・気が利くな・・・。ありがとよ、それじゃ遠慮なくいただくぜ。」
  武:「なあアカギ・・・。」
 ココ:「(小声で)いつもすまねえな。ココのコメッチョ、何時間も真剣に聞いてられるの、あんだだけだぜ。」
アカギ:「・・・なあに、大した事じゃねえよ・・・。あのお嬢ちゃん、見てて何かと面白いしな。」
 ココ:「はやくはやく〜!おじちゃん、ココといっしょにカンパイしよう〜♪」
アカギ:「・・・ああ、分かった。すぐ行く・・・。」

小休止 −アカギ談義ー
END




あとがき(?)
というわけで、思いついたネタを並べて見ました。
苦情以外のご感想等頂けましたら、幸いです。 
また、アカギの髪が何故白いかは福○ファン永遠の謎です。


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