ドッジボール・デストロイ 七桃 りお |
※結構キャラ壊れてます。(ぇ 全てはこの会話から始まった・・・。 『倉成家』 「ねぇ、キュレイの身体能力ってどれくらいかなぁ・・」 「それは・・・ドア破壊したり椅子を凶器に使ったりしたじゃないかぁ」 「二個目は違うよ。・・・じゃなくて、正確なヤツ」 「さあ?田中先生にでも聞いてみたら?」 「う〜む。聞いてみるしかない・・・か」 「なんでそんな事聞くの?・・・・ってもういないし」 『田中研究所』 「・・・・という事で知りませんか?」 「んー、正確なのは知らないわね。だけど・・・」 「だけど?」 「試してみる価値は在るわね・・」 「・・・・はい?」 「・・・桑古木!全員集合よ!!」 これが生死を分ける戦いの原因になるとは一人しか知らなかった・・・・。 ある昼下がりの日曜日。えばせぶメンバーが郊外の広場に集められた。 「集まってくれてありがとう。今日は皆であるゲームをしてもらいます」 「ゲームぅ?」 「ええ。では沙羅。説明してあげて?」 優春の隣にいた沙羅が一歩前にでる。 「私は疑問があります。キュレイは身体および思考が著しく上昇しているのですが正確な 数字はまだ出ていません・・。では、キュレイの身体能力はどれほどのものなのか、測定 するためにゲームをしてもらいます」 まるで『今から殺し合いをしてもらいます』と言わんばかりの口調と沙羅のキャラの壊れ が見事にハマっている。 「そのゲームと言うのは・・・」 全員ごくりと息を呑む。優春は大声で、 「ドッジボールよ!!」 硬直。優春、沙羅、空、桑古木は平然としている。 始動。つぐみの一言。 「まったく、バカバカしい」 帰ろうとするつぐみ。小声で空が、 「逃げるんですか?」 つぐみの動きが止まる。さらに、 「これは沙羅さんの頼みでもあるんですが・・・」 振り向きつぐみはむりやりの笑みで、 「やるからには本気で・・・いくわよ?」 「望むところです・・・!」 みなぎる二人の殺気。 「と言うわけで全員参加。いい?」 優春は皆に確認をとる。しかしそんなものは無意味。 100%強制なのだから・・・。 「しょうがないな。沙羅の頼みだったら」 「断れないし・・・ね?」 武、ホクト。 「私・・・も?」 「わーい、わーい。皆でゲーム」 優秋、ココ。 「ふふふふ・・・」 「ふふふふ・・・」 つぐみ、空。 「やれやれ・・・」 「ゲーム・・・」 桑古木、沙羅。 「開始!!」 チーム分け 倉成チーム 田中チーム 倉成 武 田中 優美清春香菜 倉成 つぐみ 田中 優美清秋香菜 倉成 ホクト 桑古木 涼権 倉成 沙羅 (外野) 茜ヶ崎 空 (外野) 審判 八神 ココ 先攻はじゃんけんで倉成チームに決った。 ピ――――――――――――――――! 「よっと」 武が軽くボールを投げる。準備運動のようなものだろうか。 少々勢いがあるボールを桑古木がキャッチした。 やる気が無い・・・というか不真面目だ。 そう判断した優春は桑古木に向けて投げられたボールを無理やりキャッチ。 「あ!何すんだよ!」 優春はくるりと振り向き――――― 「だ・ま・れ」 優春は、極悪街道まっしぐら♪ 「これじゃゲームにも測定にもならないじゃない!」 一人で遊んでいた(マテ)ホクトが、 「そうだね。本来の目的は測定だもんね」 優春は思いっきり振りかぶり、 「というわけで・・・・」 投げた。武に向かって一直線。 「うおおおお!」 バシっといういい音とともにキャッチ。 「ちくしょ・・・」 赤くなった手をぶんぶん振りながら講義した。 「何すんだよ!!・・・・測定といえど本気に―――――― ピ―――――――――――――――――! 「五秒ルール!!」 ココの声だ。ホイッスルの音が武の耳ではまだ鳴っている。 「・・・・でかした、ココ!!」 桑古木が武からボールを奪う。 『五秒ルール』 ボールを取ってから五秒以内に投げないと相手の内野ボールになる。 「と、いう訳だぁ!」 桑古木も本気である。人ではつかめないほどの速さでボールを投げた。 「うっわぁ!」 ホクトが危ういところでキャッチ。 落としたら即外野だ。 ・・・・内野だけの勝負になってない? 「(ふふふ・・・ココにいいとこ見せてやるぜ)」 桑古木は思う。 ホクトが投げる。 「(これで俺もやられ役から――――――― ボコッ!! 「(ボコ?今のは・・・まさか・・・・・)」 『桑古木涼権アウト。外野行きー』 桑古木の向かう所には空がいた。 「桑古木さん。・・・・あなたは一生やられ役です」 「黒いよぉ・・・・」 桑古木、再起不能。 「よし!あと二人!」 ホクトが意気込む。しかし、その意気は一瞬にして崩れ去った。 「私にも喋らせてよぉ!!」 優秋が桑古木の当たったあとのボールを拾い、投げた。 「きょ、狂犬んんんn――――――――」 パッコォォォォォォン!! ホクトを跳ね飛ばす。それを空が受け取る。 ・・・・受け取る。 『倉成ホクトアウト。外野・・・・病院行きー』 空は一人で睨んでいた・・・・つぐみを。 「早く投げなさいよ・・・・空」 「わかっています。わかっていますよぉぉ!」 怖い。神速。さっきの桑古木とは比にならない。 つぐみは軽々とキャッチ。軽く優秋に投げる。 軽く、軽く、軽く・・・・ グシャッ! ・・・これが軽くなのだろうか。 『田中優美清秋香菜アウト。外野行きー』 つぐみは空と優春の二人に絞りたかったのだろう。 桑古木のアウトで火がついたのかバタバタと消えていく。 二対一で田中チーム不利。 しかし、相手は何をするか分からない。 「・・・・・」 無言で投げる。しかし風を切る音が威力を物語っている。 本当にかまいたちでもおきているようだ。 つぐみは動かず武は取れない。 それを空が取りつぐみに投げ、それをつぐみが優春に投げて。 そんなローテーションだ。 「優春、終わらせるわ!」 ローテーションを崩したのはつぐみだった。 空と早く白黒つけたいのだろう。・・・・黒だが。 ボールがくの字に曲がり風を起こしながら優春に迫る。 「くっ」 よけた。直撃などという馬鹿な真似はしない。 ドォォォォォォォォン!! 周りの木々が雪崩のように崩れていく。 「ふふふ・・・直撃なんてしないわよ」 優春は笑う。しかし忘れていた。あと一人―――――― パシッ! 「甘いわね」 つぐみが笑う。 負けた。彼女が・・・・ 「忍法木の葉隠れ!!」 沙羅がいた事忘れてた―――――。 『田中優美清春香菜アウト。外野行きー』 ピ―――――――――――――――――――!! 『ゲームしゅうりょーっ!倉成チームの勝ちぃー!』 空とつぐみは死闘中。 「桑古木はもう・・・・ダメねー」 優春はココが観察し書いてくれた資料を整理中。 「ココって頭いいー?」 屈託の無い笑顔。 「ええ。ありがとう」 優春はココを手中に収めたようだ。 武はあまり活躍できなくて落ち込んでいる。 「田中先生。どうでした?」 「非常に興味深いわね」 「ナニそれっぽくいってるんですかー」 沙羅はパソコンをいじりながら言う。 「沙羅が知りたかったのはこれね?」 一枚の紙。そこにはこう書かれてあった。 『忍法学びませんか〜♪(ぇ』 HHSS? 「忍法学ぶために細かい数値か必要とはねぇ〜」 「だから、一気に調べちゃおうと思って・・・」 「でもいい経験だったわー」 こんな事のために死闘を繰り広げたということを知るものは少なかった・・。 |
あとがき そんなこんなでこんにちは。 二作目SSにして壊れとは・・・ キャラが目立っていないのは、私が大人数を書くのに慣れていないからです。 少人数だといいのか!と言われるときついのですが。 HHSS、少し出ました。あまり関係ないですけど♪ 一つ一つを書くのが遅いので次回はいつになるやら・・・ 次回はオリジナル、出そうな予感です。 少人数にしよ・・・・・。 でわわ、また。七桃 りおでした〜。 |
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