あの事件から半年後・・・となってます。
主にホクトと沙羅がメインです。
イメージが崩れてるのでご了承してください。












ホクトと沙羅の3者面談
                              作 ピース

『来週、2年生の3者面談を行いたいと思います。お忙しいと思われますが是非とも御出席のことお願いします』
この紙一緒に日程表も配れた。プリントが前からまわってくる、ホクトの所にも来てそれを後ろの人に渡す。ざっと日程表を見てホクトは驚いた
「え・・・?何で?」
 それもその筈である、プリントの一番上には3者面談日程表と書いてあるにもかかわらず、自分の欄には「11月20日16:00〜倉成ホクト・沙羅」と書いてあった。
どうやら、沙羅もそのことに気づいたらしく
「やったー、お兄ちゃんと一緒だぁ〜」
「ちょ、ちょっと先生〜。これどういうことですか?」
ホクトがこれは有り得ないだろうとばかりに聞くと先生に代わって沙羅が答えを出してきた。
「ソーリも忙しいんだから時間を取らせない為だよ、きっと。」
勿論、沙羅の内心は違うと言うことを理解して頂きたい。
「ソーリ」と呼ばれた先生、別に内閣総理大臣ってワケじゃない(当たり前だか)そう、名前が一緒なのだ(漢字は違うが)。
この小泉順一郎先生は現在28歳。何と若いのだろう・・・。とても面白く生徒に慕われている先生で有名なのだ。
顔も良くクラスの女の子からもてていたのだが、ホクトと沙羅(こちらは編入)が5月に田中先生の協力を借りてこの学校に入ってからは言う間でもなくその人気振りをホクトに取られてしまったのが現状である。
因みにこの先生をちゃんと、「先生」と呼んでくれるのはホクトを含むたった3人だけである。
「んー、そうなんだよ。ほら、このクラス現在35人で7日間5人ずつやればちょうど良い感じで終わるんだよ。分かってくれるよね、ホクト君なら。それに君の親御さんも2人一緒の方が良いんじゃないかな?」
「はぁ・・・。そういうことでしたら仕方ありませんね。」
素直に引き下がるところなんかやっぱりホクトらしいとこであった。


「ただいま〜・・・うっ」
「ただいまぁー・・・がっ」
この嬉しいことをいち早く教えまいと沙羅が、この納得いかないことをいち早く教えまいとホクトが勢いよく玄関のドア開けて悶絶した。
ー40分後
「だ・か・ら。お母さんは料理しちゃ駄目だって言ってるでしょう〜。匂いだけでも核爆弾なんだから」
「そうでござるよ〜。危うく殺されかけたでござるよ。ご飯はパパとお兄ちゃんに任せてれば良いのござる。」
 どんなに強くても、どんなに足が速くても、どんなに人間離れしていても、やはり人間苦手なものは2,3つはあるものだ。
 そう、今ここで息子と娘に怒鳴られている倉成つぐみがそうである。
 彼女は文武両道であるが料理だけはとても苦手であった。何をどう調理すればこのような料理が出来るのかと言うくらいの××料理人であった。
と、言うわけでこの家の食事担当はLeMUでも食事担当だった彼女の旦那こと倉成武及びその1番弟子(?)である倉成ホクトが担当になっていた。
しかしつぐみは、仕事から帰ってきてそのままの姿で食事を作っている武がかわいそうに思ってこっそり料理の勉強をしていた。
 何度も練習してもうまく行かず、子供と武が帰ってくる前に処分する筈だった。
しかし、今日は沙羅の部活もホクトのデートもお休みだったので早く帰って来た所、現行犯で押さえられたのであった。
「はい・・・ごめんなさい。・・・ところで、今日は何かあったの?」
 立ち直りの早いのは別にキュレイのせいではない。
「そうそう、聞いてよ〜」
 切り出したのは以外にもホクトの方だった。沙羅はまだ核爆弾の恐怖から抜けだせずにいた。
「ほら、2年のこの時期になると3者面談があるんだけど倉成家だけ4者面談なんだよ。」
「え?どういうことなの?」
 良く、分からないらしくつぐみは首を傾げていた。
「うん・・・。僕とね、沙羅と一緒に済ませるんだって〜。」
「へー、良いじゃない。それの方が私は助かる」
「えー?お母さんも沙羅と同じこと言ってるの〜?・・・いいよ、ユウに相談してくるから。」
そう言って、恋人のユウこと田中優美清春香菜にも自分の意見を尊重したが、やはり認めてもらえず撃沈して帰ってきたのはそれから数時間後であった。

そして3者面談・・・いや、4者面談当日
 秋も終わりに近づきしかも16時と遅い為つぐみは「あれ」を着ずに済んだ。
一応念のためつぐみ特注UVカットクリームたっぷりつけて出かけることにした。幸い天気は曇りで太陽は出ていなかった。
ホクトたちが通う学校は最寄の駅から下り電車で3つ目そして駅から徒歩3分といい位置にある学校だった。
「ふぅ・・・。さて、ホクトたちの教室は何処かな?」
 1枚の案内図の紙を持って校内に入った。
 学校で配られた案内図は果てしなく見にくかったので、昨夜沙羅にちょちょっと自分のPCで簡素で且つ学校支給のより数倍見やすい図を作ってもらった。
更に待ち合わせ場所も決めてた為、早くホクトたちと合流することが出来た。
「8人!!」
「いや、10人はいってるよ」
合流するまでにつぐみが何回ナンパされるか数を当ててるのだ。
「おまたせ〜。もう始まるの?」
「うん、拙者たちの前の人たちは10分前くらいに入ってたよ」
「そう?じゃあ、私たちも行きましょう。」
 教室の前に着くと倉成家の前の家族がちょうど終わったところだった。向こうもこっちに気づいたらしく手を振ってる。
お決まりの「どうも〜お世話になってます〜。」と言う会話を済ませた後、少女と母親は去っていった。
最後に「ばいばいー、ホクト君〜」と残して・・・。
「へー?もてるじゃないのホクト〜」
「何言ってるの?ただ、挨拶してくれただけじゃないか?」
「・・・」
何も言えないつぐみだった。

「はい次、倉成さんどうぞ〜」
 呼ばれて教室に入って先生が一言
「あれ?・・・失礼ですが、ご父兄の方ですか・・・?」
間違いなく、つぐみの方を見て言ってる。
「え?・・・そうですけど」
「あっ、すいません。あまりにもお若く見えたもので・・・」
「ほほっ、先生はお世辞がお上手で」
「いや、ホント。若く見えるから・・・」
永遠に続きそうな会話をしているので
「ソーリ、そろそろ本題に入って欲しいでござるよ〜」
と沙羅が止めに入った。
「そ、そうですね。では、こんにちは。私、ホクト君と沙羅さんのクラス担任を受け持つ小泉順一郎と申します。」
「どうも。子供たちがお世話になっております。」
「そうですね。お二人とも成績優秀運動抜群で言うこと無いんですが・・・」
一瞬普段笑いなれていないつぐみの作り笑顔に亀裂が入った。
「何か、問題でもあるのでしょうか?」
「ええ。まあこれと言っては無いのですが、少し兄弟の仲が良すぎるのじゃないかと思うのですが・・・」
ま、そんなとこだろうとつぐみは思った。
「それは、沙羅が勝手に・・・」
「だって〜、私お兄ちゃんのこと好きだもん」
突然の告白にホクトの顔は真っ赤になっている。
「え〜?それは困るよ、僕にはユウがいるし・・・」
「え?ホクト君、彼女いるんですか?」
とっさに、口を押さえたが遅かった。
「やばっ、先生〜。これはクラスの人たちには内緒ですよ」
「うんうん、黙っておくよ〜。何たって、ホクト君は2年生のアイドル的存在だからね〜」
「ホクト、弱み握られたわね・・・」
「そ、そんなぁ〜」
ホクトの顔が真っ赤から蒼白になっていった。

こうして、倉成家の4者面談は幕を閉じた・・・。


終わり




あとがき
はじめまして。ピースと申します。
皆さんも1度は経験があるかと思います。
3者面談・・・自分と親と先生で進路の事とかを話し合うやつです。
私はこれがホント嫌いですよ〜。
今、受験生なので先日やりましたけど・・・あの緊張感。神経使います。

文章的にはどうでしょうか?
何しろ、初めての執筆なのでどうも上手く行かなかったような気がします。
もし、時間が取れるようになったら、また書いて見たいです。
今回は最後まで読んで頂きありがとうございました。
ピース


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