太陽星人さんはたくさんいるのです。

 いっぱい、いっぱいいるのです。




卒業式
                              製作者 REI







 とっても晴れた日は、散歩に出かけるのが一番です。
 なぜならココちゃんは、お日様が大好きな女の子だからです。
 かばんの中には涼ちゃんが作ってくれたお弁当。
 ちょっとしたピクニックでした。
 相棒は、愛犬のピピ。
 今日は二人で、誰も知らない秘密の場所に行くのです。

「ほっわぁ〜〜〜。ずいぶんと変わっちゃったね〜。ね、ピピ?」
「わん!」
 ココ達は今、その場所に立っています。
 ココちゃんは右を向いてみました。
 誰もいません。
 ココちゃんは、今度は左を向いてみました。
 やっぱりいません。
 今度は、振り返ってみました。
 もちろん、だーーーれも、いませんでした。
 こんなに人も車もいっぱいいるのに。
 ココの知ってる人は、誰もいませんでした。
「どうしたの? お嬢ちゃん」
 スーパーの袋を持った、ぶろっこりーみたいな頭のおばちゃんがココちゃんの顔を覗き込みました。
「ひょっとして、迷子?」
「違いまーーーっす!」
「元気がいいのねぇ」
 ぶろっこりーさんは笑いました。
「ココね、お散歩に来たんだよ」
「お散歩?」
「いっぽ、にーっほ、さんぽっ!」
「わんっ!」
 大きくスキップをするココちゃんの周りを、ピピが嬉そーに跳ね回ります。ぶろっこりーさんは、何だかさっきとは違う笑いを見せてくれました。
「どこまで? ここら辺には、お散歩できるようなトコロはないでしょう?」
「ここまで!」
 ぴょんっと、ココちゃんは大ジャンプを披露します。
 稀に見る記録更新です。もうちょっと頑張れば、雲の上まで飛んでいけそうです。
 もう、ちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとだけ頑張れば、だけど。
「うんとね、えっとね。ここには、おっきな公園があってぇ、そんで、おーーーーっきな桜の木があったの!」
「……ここに?」
 ぶろっこりーさんは顔をしかめます。
「でもここ、周りはデパートのビルばかりで、近くに公園なんて……」
「あったんだよ? ちょっち前までは」
「ちょっとって、どのくらい?」
「うんとね、うんとね……この前の、5月くらいかなぁ?」
「…………」
 ぶろっこりーさんは黙ってしまいました。
 ココちゃん、そんなに難しいコメッチョ言ったかな?
「あのね、お嬢ちゃん。ここの開発が始まったのがもう8年くらい前で、あたしが知る前から、ここはこんな感じの町だったのよ?」
「そうなんだぁ〜。それじゃ、仕方ないよね」
 ピピを抱きかかえます。
「遊ぶなら二駅先の公園がいいわよ。ここら辺、車多いいから」
「はぁーーい!」
 ぶろっこりーさんは、帰ってしまいました。
 ココは、またここで一人です。
「公園、なくなちゃったんだって。さびしーねぇ〜、ピピ?」
「くぅん……」
 ピピを下に降ろします。
 ココちゃんは、もいっかい公園が無いかどうか回りを見渡してみました。
 やっぱり、桜の木なんてありません。
 いっぱい、いっぱい咲いてると思ったのになぁ。
 そしたら、みんなで今度、お花見に行こうって思ってたのに、なぁ。
 どうやらココちゃんが寝ている間に、ココちゃんしか知らない秘密の場所は、ホントにだーれも知らない場所になってしまったようです。
 ちょっと、残念です。
「……あれ? ココ………ちゃん………?」
 後ろから声がしました。
 女の人の声です。
 ひょっとして、涼ちゃんが気をつけろって言ってたユーカイハンかもかも!?
「あーっ! やっぱりココちゃん!」
 振り返ると、そこにはなんと! みゆりんがいたのでした!
「みゆりん、だぁ〜〜〜っ!」
 ココちゃんは嬉しさのあまり飛びついちゃいました。
「きゃっ……ちょ、ココちゃん、やめ……っ」
 飛びついたまま、ぎゅ〜〜〜ってしちゃいます。
「……っぷ。あはは。本当にココちゃんだ。久しぶりだね! 中学校の……あれ? 3年の時だっけ? まー、いいや。うっわ〜〜〜! 変わってないねー、ココちゃん」
「みゆりんは、歳取ったね〜」
「うっ……! そ、それだけは言わないでっ! 毎朝鏡の前で格闘してんだからっ!」
 そうです。ココちゃんとみゆりんは、同級生さん、だったのです。
「どうしたんです? ミユキさん」
「何か、あったのですか?」
 みゆりんの後ろから、別の人達もやってきました。
「かおりんに、くーちゃんもっ!」
 ちょっちおとなしめで、くりくりーっとした眼鏡をかけてたかおりん。今はかけてないみたいです。きっと、にゅーって視力が回復しちゃったんだと思います。
 くーちゃんは、ホントは『くりすてぃーぬ そらんじぇ るいーず ふらんそわーず どぅ ぷりえ』って名前なんだけど、めんどーだからみんな『くーちゃん』って呼んでます。
 くーちゃんは、なんと! りゅーがくせい、だったのです。おふらんすの人なのです。とんがった眼鏡も無いし、ざますって言わないけど、しょーしんしょーめーの外人さんなのです。
「ひょっとして、八神さんですか?」
「そのとーりだぜ、べいべー! かおりんのキュートなえんぜる、ココちゃん!」
「おひさしぶりです、ココさん」
「くーちゃん、日本語じょーずになったねぇ〜! またアレやってよ、あれ。ボンボヤジの、ゴマダレ茶漬け!」
「Bonjour(こんにちは)Commet allez-vous ?(ごきげんいかがですか?)……ですか?」
「すっごいすっごいすっごーいっ! ねね、もう一回♪」
「相変わらずだねーココちゃんは。まるで、あの頃に戻ったみたい」
 とても懐かしそうな顔をするみゆりん達。
 ココにとってはほんのちょびっとの時間でも、みゆりん達にとってはすっごく長い時間だったのです。
 ココちゃん達は、いろんな話をしました。
 まず、ココちゃんが何で若く麗しいあの頃のままなのか。
 それは、ココちゃんが、ちょーのーりょくしゃ、だからです。
 みんな、ココならありえるーって笑ってました。
 みゆりんとかおりんがケッコンしてること。つぐみん2号とV3です。もちろん相手はたけぴょんではありませんでした。かおりんはずっと好きだった男の子。みゆりんは、小学校の頃から新婚さんしていた幼馴染みさんとだそうです。
 そしてなんと、みゆりんにもかおりんにも、娘っ子さんがいるのです。
 今日は娘っ子さん達の卒業式で、それが終わってから昔の友達で一緒に遊びに出かけたようです。
 みんなみんな、とってもとーっても楽しそうに話をしてました。
「そう言えばさ、昔コメッチョっての流行ってなかった?」
「そういえば、うちのクラスだけで流行ってた気がします」
「出所はココさんでしたけどね」
 ココ達は、今お店でパフェを食べてます。
 イチゴの、たくさん乗っかったやつでした。
「んじゃーね、ココの新作コメッチョ、聞いてみる?」
 パフェを食べながら、ココちゃんはみんなに聞きます。
 みんな、拍手で出迎えてくれました。
「じゃあ、いっくよ〜! まずはねー、世にもきょーふな、たこやきのお話から―――」


 あっと言う間に時間が過ぎて、気がついたら夕方でした。
「そろそろ帰らなきゃ、コウキもサツキも怒るだろうなぁ〜」
「お開きにしましょう。……ごめんなさいです、ココさん。おばさん3人に付き合って、少し疲れたでしょう?」
「疲れてないよ? ココ、まだぴっちぴちに若いんだから。まぐろ肌なんだからぁ」
「まぐろーって、良いのか悪いのかよく分かんないけど。けど、なんか悔しいわーっ! 私も冷凍冬眠しようかしら? つーか、若返り薬! 今度秘境にもぐって探し出さないと……!」
 みゆりんが燃えてます。何だか分からないけど、ココちゃんは陰ながら応援しよーと思っちゃいました。
「八神さん。暇を見つけて、このお店に来てください。私達、腕によりをかけてご馳走しちゃいますから」
 かおりんから渡された紙には、近頃チョー人気のラーメン屋さんの名前が書かれてました。今度、行ってみたいと思います。
「じゃ、またねー!」
「まったねー!」
 大きく手を振ります。
 ココちゃんは、いつまでも手を振ります。
 やがて、みんなは見えなくなりました。
 それぞれ、自分の星に帰ってしまったのです。
 ココちゃんも、そろそろ太陽星に帰らなければなりません。
「……くぅん」
「ピピ。帰ろ? それと、涼ちゃんに謝らんとねぇ〜。お弁当、食べ忘れちゃった」
 ココ達は、ながぁ〜〜〜く伸びる自分の影さんをぴょんぴょん踏みながら、おうちに帰りました。
 きっと空さんが、おいしいばんごはんを作って待ってます。
 待っててくれる人がいるなら、ココちゃんは、全然寂しくなんかないのです。
 一緒にいてくれる人がいれば、ぜんぜん、ぜーんっぜん、寂しくなんかないのです。
 さみしく、ないのです。


 夜が終わって朝が終わって。
 ココちゃんは、昨日のお弁当のお詫びに、涼ちゃんを『でーと』に誘うことにしました。
 涼ちゃんは、弁当のことは気にしてないんだけどなーなんて言ってるけど、とっても嬉しそうです。
 涼ちゃんが嬉しそうだと、ココちゃんも嬉しいのです。
 おんなじように、なっきゅが嬉しそうだとココちゃんも嬉しいのです。
 ココ達は、そのお店の前にやってきました。
「……らーめん、鴇田亭……?」
「そーだよ。ココのねぇ、お友達のダンナさんがやってるお店なんだって。今日はココのおごりだから、どーんと食べていいよぉ」
「いや、奢りってなぁ。金は俺が払うから、ココは気にしないでいいよ」
「どうして? もったいないなぁ〜。ココが頼めば、ただで食べれるのにぃ〜」
 涼ちゃんは、フクザツそーに笑いました。
 ココちゃんはお店に入ろうとして驚きました。
 なんと! ドアが開きません!
「あー、ココ? 自動ドアじゃ、ないみたいだぞ……?」
 ココちゃんは驚いちゃいました。
 今時自動ドアじゃないのは、たけぴょんの家くらいかと思ってたのに、とんでもない『だぁくほぉす』がいたものです。
 びろーんって垂れ下がった赤い幕をくぐってお店に入ると、とってもいい匂いが漂ってきました。
「いらっしゃい――――って、八神さん。懐かしいね、いらっしゃい」
 ラーメンを茹でているヒゲのおじさんに見覚えはありません。
 けど、ココには分かっちゃいました。分かっちゃうのです。
「あっくん、久しぶりだねぇ〜」
 あっくんも、ココの同級生です。
 かおりんのずっと好きだった男の子とは、あっくんのことだったのです。
 あっくんに呼ばれてかおりんも出てきました。
 ココちゃんは、涼ちゃんを二人に。二人を涼ちゃんに紹介します。
「こ、こ……いや、と、ととと友達の、桑古木涼権っす」
 涼ちゃんはなんだか悩んで苦しんでからよーやく友達って言ってくれました。
 なんで素直に友達〜って言えないんだろ?
 そうこうしてるうちに、オススメのラーメンが出来上がりました。
 とってもとっても美味しそうで、見ているだけで幸せです。
 ラーメンを食べながらココちゃんは、あっくんと色々な話をしました。
 娘っ子ちゃんも見せてもらいました。
 ココちゃんと同じくらいの女の子で、昨日小学校を卒業したばっかしだそうです。
 あっくんもすごく嬉しそうにお話してくれるし、ココちゃんもとっても楽しかったです。
 けど、なんでかしんないけど涼ちゃんがお箸を8本も折ってしまいました。
 きっと、あまりのラーメンの美味しさに打ち震えてるのです。

 ラーメンを食べ終わって、もう少しお話してたいなーと思ったけど、もう帰る時間です。
 なっきゅが言うには、9時を過ぎて涼ちゃんと一緒にいるのは、アブナイんだそーです。
 そんなこと、ないと思うんだけどなぁ〜。
「ごちそうさまっしたぁ。……さて、ココ。帰るか。……それとも―――」
「ああ、そうそう」
 涼ちゃんが前のめりに倒れかけました。
 危うく厨房のお鍋の中に飛び込んじゃうところです。
「八神さんに、渡すものがあったんだ」
「ココに……渡すもの?」
 何だろ?
 伝説の『ぷっぷくぷぅ〜大百科』かなぁ?
「せーのっ」
 かおりんとあっくんの掛け声がして。
 ぱんっ、ぱぁん! どっかぁ〜〜ん!! ……って感じに、目の前が爆発しました。

『八神ココちゃん、卒業、オメデトーっ!』

 たくさんの人の声。
 そして、大きなくす球がぱかって割れて、中からひらひらといっぱい紙が降ってきました。
「な、なんだぁ……!?」
 涼ちゃんは慌ててます。
 けど、ココちゃんには分かっちゃいました。
 ちょーのーりょくしゃなココちゃんには……全部、分かっちゃいました。
 これは、きっとココちゃんのために用意された、ココちゃんのためだけの卒業式なのです。
「うっわぁー、日にちまでドンピシャ! アツシ、相変わらず凄いわねぇー」
 クラッカーをぱんぱん鳴らしてたみゆりんがやって来ました。
「それがアツシさんの力ですから、当然です」
 くーちゃんもやって来ました。
 よく見ると、他の人もみんな、みーんな、ココちゃんの知ってる人ばかりです。
「……驚いたかい? キュレイキャリアの桑古木涼権さん。君達がここを訪れるのは、17年前から既に分かっていたことなんだ」
「……それって、つまり―――――」
「そう。僕は八神さんと同じ、超能力者なんだ。――――第三の眼……って、桑古木さん達は呼んでるらしいね」
 あっくんは、出し惜しみするみたいに小さく言います。
 もっと、胸を張ってもいいのに。
「まあ、第三の眼と言っても未来を視る力だけで、それにもう眼は閉じてますけどね」
 あっくんは、黒くてながーい筒を取り出しました。
 あの中には、ソツギョーショーショなるものが入っているのです。
「えー、出席番号37番、八神ココ。右は、中学校の全過程を終了したことを証する。平成47年3月。校長代理、鴇田厚志」
 拍手の中、ココちゃんは卒業証書を受け取ります。
 ホンモノです。ハンコも、ぽんって押してあります。
 涼ちゃんは、まだ分からない顔して困ってます。
 きっとこれは、ココちゃんみたいな太陽星人じゃないと分からないことなのです。
 つまり、あっくんも太陽星人さんで、ココが今まで何をしてたのかも全部知ってて、そんでもって、ココが帰ってきた時のために卒業式を用意していてくれたのです。
 ココちゃんは、ショーショを受け取ると慌てて筒に戻しちゃいました。
 だって。だって―――。
「……ココ………」
 涙で、ショーショが汚れちゃったら、たいへん、だからです。

 ココちゃんは悲しい涙は嫌いです。
 けど、嬉しい涙は大好きです。
 きっと嬉しい涙は、透明で綺麗で、おひさまのように暖かいからです。
 ココは、涼ちゃんの手をぎゅーって抱きしめて、泣きました。
 嬉しくて、泣きました。
 涼ちゃんの手と胸は暖かくて、いつかのたけぴょんを思い出しました。
 そして、ほんのちょっとだけ、お兄ちゃんを、思い出しました。

 みんなとお別れして、ココ達はおうちに帰ります。
 途中、ちょっと広めの公園と、昨日のぶろっこりーさんみたいに咲いてる桜を見つけました。
「おっ花〜見おっ花〜見」
「今度、優や武達を誘って来てみようか?」
「うん! その時は、またお弁当作ってねーっ」
「お、おう! 任せとけい!」
 涼ちゃんの手を、ココちゃんは握ります。
 春は春でも、夜はちょっと寒いのです。
 涼ちゃんは、ちょびっとだけたけぴょんに似てしまったけど、手を握った涼ちゃんは、やっぱり少ちゃんでした。
「―――卒業証書、貰っちまったな」
「うん。これで来年から三年生やりなおさなくてもいいね〜? あ、でもでも、そしたらど〜しよ〜!? ココ、高な学校の試験、受けてないよ?」
「ゆ、優が何とかすんじゃねえのか?」
 それなら安心、一安心です。
 なっきゅなら、ホントに何とかしちゃうからです。
「ねーねー涼ちゃん。最後、あっくんと何話してたの?」
「ん? あれは……だな。その、何だ」
 涼ちゃんは困ってます。
 実はココちゃん、涼ちゃんとあっくんのお話は聞こえていたのです。
 みんなと別れて、涼ちゃんとお店を出た時に聞こえちゃったのです。
 それは、ココちゃんがちょーのーりょくしゃ、だからです。
 知ってて聞くのは、ちょっとイジワルだったかもしれません。
 あっくんは、最後に涼ちゃんに、「ココちゃんをヨロシク頼むぞ、若いの」って感じなことを言って、涼ちゃんは、「ああ、任せてくれためぇ、あっくんのダンナ」って感じに答えたのです。
 今までずっと、あっくんはココのことを心配してくれてたのです。
 なぜならあっくんはその昔、ココちゃんのことが好きだったのです。
 けどその時、ココちゃんはあっくんをふっちゃったのです。
 あっくんは優しかったけど、太陽星人だったけど、パパっぽくなかったし、ママっぽくなかったし、お兄ちゃんっぽくもなかったからです。
 ココちゃんが探していたのは、いつかココちゃんを見ていてくれる、お兄ちゃんっぽい人だったからです。
 ふっちゃたけど、あっくんのことは今も昔も大好きです。きっと、涼ちゃんの次の次の次くらいに大好きです。
 それに今日、卒業式を開いてくれたから、あっくんの株がどぉ〜んって上がりました。
 たぶん、涼ちゃんの次ぐらいに大好きです。
 ココちゃんは、最後にもういっかいだけみんなに「ありがとう」を言いました。


 そうして、ココちゃん達はおうちに帰りました。
 涼ちゃんがなっきゅに首絞められてたみたいだけど、おうちに着いたのが10時過ぎちゃったから仕方ありません。
 ココちゃんはお風呂に入ります。
 空さんが一緒に入ってくれました。何でも来年の夏のために、ぼーすいかこーの実験だそーです。
 そのあと、歯を磨きます。
 なっきゅの娘っ子さん、こなっきゅは一生懸命歯を磨いてました。明日『でーと』なんだそーです。
 涼ちゃんは生ける屍って感じのテンションで家に帰ってしまいました。
 ココの考えた少年レインの歌、34番目の歌詞を教えてあげたかったのになぁ。
 そうしてココちゃんはお布団に入ります。
 なっきゅや空さん達と暮らすようになってずいぶん経ちます。
 ココのホントのパパとママは、もういません。
 でも、ココちゃんは寂しくありません。


 太陽星人さんはたくさんいるのです。
 いっぱい、いっぱいいるのです。
 だからココちゃんは、ち〜〜〜っとも、さびしくなんかないのです!

 ココは大丈夫。
 だから。
 安心、してね。

「……ね? お兄、ちゃん………」



 ――――――――――おわり。







  あとがき。

 ………はっ!? 意識がトンでました。
 ど〜も。REIです。
 今回は決して手を出してはいけない魔境、ココ一人称でお送り致します。
 ……ココ編グランドフィナーレの一人称を頭に叩き込んでからテンションを上げるために貫徹で仕上げた今作―――ぐはぁっ! 人前に出せるかぁっ!
 でも贈っちゃいます。
 問答無用で贈っちゃいます。そしてケーサイされるでしょー。
 これで私も電波の仲間入りです。
 何だか、踏み入れる世界を違えちゃった気がします。
 加え、ついにやっちゃいました。
 そう。オリジナルキャラクター通称オリキャラ。
 ココの学友さんということで必要になって、ついでにココに卒業証書を渡すために第三の眼に開眼しちゃってる人も出しちゃって。
 いいんかなぁ〜、こんなんで。
 あぁ……、あとがきまでなんかテンション違う……。
 恐るべし、マイクロウェーブ!
 次回はマトモになるはずです。(たぶん)
 では。


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