この作品はホクト視点でつづられています。
沙羅大好き系の方はあまり(・・というか沙羅ほとんど出ません)見ないことをお勧めします。
そして間違い、意見などは大歓迎です!!(ただし「沙羅を出せ!!」という苦情だけは丁重にお断りさせていただきます。)
厳しく評価しちゃってくださいw








世界を守るために作られた兵器のために、戦争をするという理不尽な世界・・
宇宙からの隕石の落下から地球・いや、自分たちを守るためという名義で作られた兵器
『SIRIUS』
この兵器によって隕石による被害はほぼ0にまで減少した、
しかしこの兵器を所有していた国は今はすでに消滅した『ライプリヒ』が買収した国だったのだ。
そしてライプリヒ消滅後、ライプリヒによって弾圧されていた国がこの兵器の存在は危険だと主張、
消滅したにもかかわらず、その兵器を捨てようとしない国。
そして彼らは『自分たちが第二のライプリヒだ』と名乗り世界を震撼させた。
こうして2035年5月8日、ライプリヒ軍の宣戦布告によって連合軍とライプリヒ軍との戦争が始まった。

そして・・・2038年、5月1日・・・
この日になるまで僕はこのことは自分に関係ないと思っていた・・・
そう、妹である「沙羅」がライプリヒ軍の銃弾によって重傷を負ってしまうまで・・・

『 ソ ラ ノ カ ケ ラ 』
                              チョコシュー

PHESE1 銃弾



「お兄ちゃん、早く帰ろう。」
妹である沙羅が僕に話しかけてくる。
今僕たちは、学校にいる。この戦争の中でも関係ないと言わんばかりに授業は続く。そして今は放課後、生徒たちもまばらだが
帰り支度を始めていた。
「わかってる、ちょっとまってて。」
妹にせかされ、急いで荷物を鞄の中に詰める。
「早くしないとお母さん達が心配してまた学校にきちゃうよ?」
「・・・・わかってる」
一度だけ部活で遅くなってしまったことがある。そのときは、お母さんとお父さんが慌てて学校に来てしまい
大変なことになってしまったのだ・・ああ、思い出しただけでも寒気がする・・
お母さんの名前は「倉成つぐみ」お父さんの名前は「倉成武」
18年前に起こった事故「Lemu崩壊」その事故によって結ばれたお父さんとお母さん・・・
そして今僕たち「倉成ホクト」妹の「倉成沙羅」がいる。
お父さんとお母さんは特殊なウイルスのキャリアなのである。そのウイルスの名は「キュレイ」
人間の細胞に働きかけ次のような症状を引き起こす
(感染者の遺伝子情報を書き換え、免疫力・身体回復能力の超活性化及びテロメアの永久回復など)
そのためお母さんとお父さんは非常に若い姿(17歳と21歳)で保たれているのだ。
そのお母さんとお父さんが、遅くなった僕たちを心配して迎えに来てくれたのはいいのだが・・
そのときの学校側といったら・・・若いお母さん達を見てナンパしてくるは、
学校の女子達がお母さんのことを
「お姉様〜♪」と言ってメロメロになってしまうわ
お父さんを見て「・・隠し子だったのおまえら?」と問い詰められるわで、後始末が大変だったのだ。
「あの悲劇だけはもうごめんだね・・」
「わかってるなら早く♪」
なんだかんだ考えている内に荷物はもうすでに鞄の中に収まっていた。
「よし、早く帰ろう。今すぐに。」
「あ、待ってよお兄ちゃん。」
沙羅をおいて急いで家に帰ろうとするが・・
「あれ?」
沙羅が何かに気づいた。
「どうしたの?沙羅」
「あのね、ずいぶん低く飛行機が飛んでるなって」
沙羅に言われて気づく、確かに低く飛行機が飛んでいる。しかしあれは飛行機ではなく戦闘機だ。
「?」
しかも飛んでいた戦闘機は1機だけではない、8機というちょっと考えられない数だ。すると
「ズガァーン!」
「?!」
何かが炸裂したような音が周りに響く。音の発生源を見つけようとすると、一機煙を噴いて落ちていくのが見えた。
「なに・・お兄ちゃん・・?」
沙羅が不安そうに僕にしがみついてくる
「戦闘がもうここまで来たんだ・・・とにかく、僕から離れないでね。」
「うん・・お母さん達は無事かな?・・」
「心配いらないよ沙羅、お母さん達はキュレイなんだから。たぶん怪我の一つもしないと思うよ。」
「そ、そうだよね・・」
しかし、白い連合軍側の戦闘機は赤のカラーリングがされたライプリヒ軍の戦闘機によって次々に落とされていく。
「・・・急いで家に帰ろう。」
沙羅にはああ言ったが、さすがのキュレイと言えども戦闘機の墜落の現場にいればただではすまない。
そう思い、急いで家へと向かった。
「良かった、まだ家は無事だね。」
家まであと100M前後、もう肉眼でも捉えてる。しかしこのとき上の戦闘は、激しさを増し戦闘機が飛んでいる高度が
徐々に下がってきていることを気づくべきだった・・
「お父さん!、お母さん!」
沙羅が家の中に入ろうとしたそのとき、
チュンチュンチュウン!!連合軍の戦闘機がこちらに向かって敵の追撃を振り切ろうとする。その戦闘機をまるで獲物かのように
機関銃を赤のカラーリングの戦闘機は撃ってきた。地面にいくつかの弾痕ができる。
そして・・・・
「! 危ない沙羅!!」
「え?・・・・」
チュン!
無常にも赤のカラーリングのライプリヒ軍の戦闘機によって撃たれた銃弾は、沙羅の体を貫いていた。
「沙羅!!!」
僕はすぐにさらに駆け寄り体を抱き上げる。あたり一面は沙羅の血で赤く染まり始めていた。
「ヒューー、ヒュー・・」
沙羅の呼吸は弱弱しく、そして血が止まらない。一刻も早く病院へと連れて行かないと命が危ない。
「沙羅!!!」
そのとき不意に後ろから聞こえたお母さんの声に反応して振り向く。
「お母さん!お父さん!沙羅が!沙羅が!!」
「わかっている早く病院・いや、優の研究所へ!!」
お父さんがすばやく車にエンジンをかけると、お母さんが後部座席へ沙羅を運び静かに寝かせる。
そして、お父さんは静かに、そして急いで車を走らせ、田中先生の研究所へと向かった。
的確な判断を下し行動する二人だが、その顔は非常に青ざめていた。
そして、僕は車の中で沙羅のことを撃った赤のカラーリングをした戦闘機を睨みつけていた。
その戦闘機の尾翼には、白い天使の羽と数字の0がペイントされていた。









沙羅は手術を終え、今は集中治療室に入っている。
研究所に所属する医師の話では手術の結果は成功、命に別状はないらしいが意識は回復していない。
銃弾は沙羅の肺を貫通し、心臓の約6CM横を通っていたらしい。
お母さんは、命の別状は無いと医師に言われても顔を青ざめてガラス越しに沙羅のことを見ている。
お父さんは、駆けつけた田中先生 田中優美清春香菜に対しどうしてこんな事になってしまったのか説明を求めている。
そして僕は・何もできずに椅子に腰をかけてひたすら沙羅の無事を祈るしかなかった・・・
「ホクト・・・」
僕の彼女でもある優 田中優美清秋香菜が僕の隣に座った。
「沙羅をこんな目に合わせたのは僕のせいだ・!僕が戦闘機に気づいてさえすれば・!!」
「ホクトのせいじゃないよ・・悪いのは戦争だよ・・・そうだよね?マヨ・・」
僕たちにはただただ祈るしかなかった。

「戦争状態だったのは知ってるわね」
「ああ・・」
お父さんが田中先生に今の状況について説明を聞いている。
「ライプリヒ軍は、思ったよりも早く侵攻してきたの。」
「連合軍は止める事が出来なかったのか?」
「ええ、ライプリヒ軍との戦力差は大きすぎるわ。連合軍の装備じゃ太刀打ちできないほどに・・」
「そんなにひどいのか?!」
「それがこの結果を招いた何よりの証拠よ・・そして・・・・連合軍ではライプリヒ軍に勝てない。」
「はっきりと言い切れるほどにか?」
「ええ。」
その話を聞いていたお母さんが不意に立ち上がり、どこかへと歩き始めた。
「どこへ行くつもりだ、つぐみ」
「決まってるでしょ?武。潰しに行くのよライプリヒを。」
「無茶よ!!今のライプリヒはあなたの知っていたころのライプリヒとは桁が違いすぎるのよ?!」
「それでもね優、沙羅をこんな目に合わせてくれたお礼だけはしておかないと・・!」
お母さんの目には、怒りの色が見えなんびとたりともお母さんを止めることは出来ない雰囲気だ。
「どうしても行くのね?」
田中先生がもう一度聞き返す。
「分かりきった事を二度も聞かないで、行くわ。」
「そう、だったらあなたの手であいつらを倒せたらいいの?」
「どういうこと?」
「ライプリヒを潰す方法は一つじゃないってこと。」
「だから分かりやすく言って頂戴。」
「それについてはついて来ればわかるわ。」
田中先生がどこかへと歩き出し、それにお父さんとお母さん、そして僕と優が続く・・



あとがきのようでそうでないもの

どうも、チョコシューです。初めての方、そうでいない方ともども今後ともよろしくお願いします。
前回書いて投稿させてもらった「恋愛成就?」とはかなり雰囲気が違う作品になってしまいました。
まぁ、私的にはシリアス、ギャグともに大好きなのですが・・
やっぱりシリアスはものすごく難しいですね。この作品の中にも日本語がかなりめちゃくちゃになっている場面があるかと思われます。
皆様の書かれたシリアス小説を読んで勉強はしているのですが・・どうもうまくいきません。
この作品を読んで面白そうと思っていただけたなら光栄のきわみです。
では、また次の作品で・・


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