舞台   
雪山

 こころ達4人の舞台となるのは青森県の南八甲田『朱倉岳』。「北緯:40度35分35秒/東経:140度55分20秒 標高:+1298m」劇中は真冬で、天候は吹雪いていることが多い。あまりにも過酷な状況であるため、4人は避難小屋から外に出ることもままならない。下山を試みるなどもってのほかで、装備もままならない状況ではすぐに力尽きてしまうだろう。更に、現存するいくつかの通信機器は全て使用不能になっている。言い換えれば、避難小屋は一つの閉鎖空間になっていることになる。
 「朱倉岳緊急避難小屋」は登山する人々が利用する施設で、倉庫には4人が4日間滞在出来るだけの燃料と食料が蓄えられている。逆に言えば、4日以上滞在せざるをえない場合は燃料や食料をどこかから調達してこなければならない。燃料が切れたら凍死は必至、極限状況による心身のストレスで体力の消耗が激しいため食料も欠かせない。



SPHIA〔 Specified Psychiatric Hospital for Isolation and Aegis 〕

 スフィアが建っているのは悟達4人の舞台となるのは北海道の礼文島の西方約5kmに位置する『青鷺島』。朱倉岳よりはるか北にあるにもかかわらず、自然の脅威はほとんど無い。スフィアが建設されるまでは無人だったこの島は、建設後も隔離施設としての性質により交通手段が限られている。いわゆる人工的な閉鎖空間で、助けを呼んだり脱出を試みるのは人の意思が働いている分だけ雪山より困難かもしれない。
 スフィアの正式名称は『隔離と保護のための特定精神医療施設』。重大な犯罪行為を行った精神障害者が隔離・収容されていて、社会復帰のための治療が行われている。TVから外部の情報を知ることは出来るが、電話やインターネットのようにこちらから外部に連絡する手段は一切存在しない。避難小屋とは対象的に十分な蓄えがあり、それぞれに個室も用意されていて快適な居住空間になっている。しかし、悟が落下した現場である時計塔へ行く方法だけは何故か見つけることが出来ない。

紹介文:月守 蒼輝

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