『うどんの中の恐怖』 |
作:ザキ様 |
20XX年4月1日 「ただいま遙」 「おかえりなさい。あなた。」 彼の名は飯田 億彦。日本でも名高い飯田財閥の御曹司。 その彼を家で向かえたのが、飯田 遙。その名の通り飯田 億彦の妻である。 彼らは大学で知り合い、そして大学のゼミ合宿で急接近した。 「食事にします。それともお風呂にします。」 「食事にしようかな。」 「今日はね、私が新しいうどんを考えたの。」 「へ〜どんなうどんだい。」 「それはひ・み・つ。食べてからのお楽しみ。」 億彦は、味に期待し麺だけではなく、汁までも飲み干した。 どんぶりの底に数体の黒い物体が。 「遙、こ、これはこの黒い物体てもしかしてゴ・ゴ・・・・」 「えーゴキブリよ。」 「ゴキブリ」 ・ ・ ・ 2019年4月5日 ゼミ合宿で使用しているロッジ 「うわー」 「ハアハア。」 「夢か。ゴキブリ入り、うどん。」 2階の自分の部屋から1階に降りてくる億彦 「(僕と遙ちゃんが夫婦になっている夢とは。)」 「ぐふ。ぐふふふふふふ・・・・」 「億彦。どうした億彦。」 「億彦君どうしたの。」 「誠、これを億彦に食べさせてみましょう。」 「遙、なにこれ」 「遙特性うどん。」 「これを食べたら、気が狂った人にも正気にもどるよ。」 「ぐふふふふふふふふふ・・・・」 「億彦このうどん食べてみて」 「遙ちゃん。これは君の僕に対しての愛の告白とみた。」 「どうだ石原。みたかわーはっはっはっはっは。」 「億彦。いいから食べてみて。」 「うんうん。食べてみるから。」 「遙ちゃん。美味しいよ。」 「なにこれ」 うどんの中に入っている、一体の物体を取り出す。 「もしかしてフナムシ。」 「そうフナムシ。」 「うひゃー。」 「遙ちゃんが僕の為に作ってくれたうどんだ。 何が入っていようと食べる。いや食べてみせよう。」 「億彦。そこまでしながら食べるのか。そこまで遙の ことを愛していたのか。」 − 完 − |
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