infinity(インフィニティ) = 無限 「infinity」はプレイステーションで発売されたゲームですが、 ミステリアスで心を打つシナリオ、個性的なキャラクター、 美しいグラフィック、クオリティーの高いBGMで 大ヒットした「アドベンチャーゲーム」です。 ここでは、ゲームの導入部を少しだけご紹介します。 ▼簡単なあらすじ▼ |
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-「どうして・・・・」 -何も存在しない寒い空間の中で、彼女は横たわっていた。 -白く冷たい手の平から銀色の鈴が冷たい音を響かせて零れ落ちる -オレはその二度と動くことも、微笑むこともないガラス細工のような細い肢体に -ただ泣きすがることしかできなかった。 -4月6日土曜日。 オレは彼女を失った・・・・・・・。 ガバッと思い切り布団を蹴飛ばして目覚めた。 茫然として虚空を眺める。見慣れない天井・・・・・ (そうだ。オレは合宿に来てたんだった。) (それにしても、嫌な夢を見たもんだ・・・・・) ----?漠然とした何かが心に引っかかった。 『夢』 『夢』という言葉? あの絶望的な思いは・・・・・ オレ、石原誠はは大学のゼミ合宿でとある孤島に来ていた。 ほとんど授業に出ていないせいもあって、オレは大学のシステムに関してあまりよく理解していないし そもそもこのゼミ合宿というものが何なのか(何か目的でもあるのか?)サッパリ分からない。 班長の 川島優夏 は「班員の親睦を深めるため」と言っていたが そのために3月31日から4月7日までの日数が必要なのだろうか・・・? 疑問は尽きないのだが、まあ日常とはとは違った時を過ごすのも悪くない。 初日の朝のすったもんだのすえ(このあたりは思い出したくもないが・・・・)、 オレは班長優夏、班員の 樋口遙 ・ 飯田億彦 らとともに合宿所であるロッジを後にした。 テニス組と海組に分かれて過ごした後、合流したオレたちは商店街に繰り出すことにした。 ふと目に入った、洒落た喫茶店「ルナビーチ」 そこでバイトをしている 守野いづみ さんと 守野くるみ という姉妹と知り合った。 仲のよさそうな姉妹・・・。微笑ましいかぎりだが、ふと遙を見るといつになく取り乱したようにも思えたが・・? そのルナビーチでもう一人、偶然この島の別荘に来ていた優夏の中学の同級生 朝倉沙紀とも知り合った。 再開記念(だけではないが)ということで、いづみさんはオレ達に夕食をご馳走してくれるという。 「メニューは、パエリアとイタリアンサラダ、パンプキンスープもつけちゃおう♪」意気揚揚とするいづみさん。 しかしオレは、自分でも何故だかわからないが言ってしまった。 「パエリアは無理ですよ、いづみさん。だってお米を切らしちゃっているでしょ?」 そんなこと、知っているはずがないのに・・・・まるで知っていたかのように言ったのだ。 何故・・・・? いづみさんの絶品の料理を食べた後、オレたちは話の最中に出た月夜ホテルの温水プールに 忍び込んでみようということになった。 ライトアップされたプールの揺れる水面に、を見つめていると今にも吸い込まれてしまいそうで・・・ 徐々に視界がかすみ、意識が朦朧としてきた。 (・・・・・オレはいったい・・・・どこに・・・・・?) -ふと我に返った。 -対面のプールサイドで、じゃれあういづみさんとくるみだったが、 -いづみさんが水際でくるみの袖をつかんだ瞬間 ゴゴゴゴゴ----- -突然大地が揺れ始めた!気がついたときにはもう遅く、いづみさんは大きな水しぶきを上げてプールに落ちた。 は?!ふと我に返った。 対面のプールサイドでは、いづみさんとくるみがじゃれあっている。 (え?!そんな・・・・確かに地震が来て、いづみさんはプールに・・・・・・!) 直感的にオレは叫んでいた。「いづみさん地震がくるんだよ!!」 しかし、いづみさんはくるみの袖をつかんでしまった。そしてその瞬間、大地が揺れた。 すべて、わかっていたことだ・・・・。 地震が起こり、いづみさんがプールに落ちてしまうことをオレは・・・・「予知」したのか?! 暗雲たる気分が晴れないまま、オレはルナビーチへ戻った。 お米がないことがわかったのも地震のことがわかったのも、すべて・・・・・予知? この島に来たことが、予知の始まりなのか? !! それじゃあ、今朝見た夢は? 「彼女」を失ってしまうあの絶望的な夢は、まさか・・・ オレは頭を振って、ルナビーチからロッジへ帰るために浜辺を歩いているみんなの後を追う。 そのとき刺すような、冷く尖った光が視界に飛び込んできた。何だろう? ふらふらとその光の下に足を運び、光をを拾うと・・・・・!!! 『鈴』・・・・だ・・・・。 (そんな・・・ばかな・・・。あの絶望的な夢で見た鈴がなぜここに・・・?!) オレはこの事実を隠蔽しなければと気が動転し、震えながらその鈴を海に放り投げた。 1秒でも早く、現実から逃れたかったのだ。 部屋に帰ったオレは、俺の身に起こった奇妙な出来事をぬぐいきれず 4月6日の絶望の予感に震え、ただ小動物のようにベッドの中で震えることしか出来なかった・・・・ オレの体験したことは予知なのか?あの夢は本当に予知夢なのか? 6日後・・・・本当に誰かが死んでしまうのか? オレには、「彼女」を守ることができるのか・・・・・・・ |
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----------簡単なあらすじ ---------- | |
大学のゼミ合宿で孤島にきた主人公 石原誠。 そこで知り合った少女たちと6日間、平和で楽しいときを送るはずだった。 しかし、合宿初日に見た絶望的な夢。次々と起こる不可解な予知が彼を取り巻く。 この予知という現象は何なのか?これは本当に予知なのか?あたかも一度体験したかのような感覚・・・ 一体彼の身には何が起こっているのか?そして大切な少女を、彼に守ることができるのか? ラプラスの悪魔が微笑む中、運命の鈴が鳴り響く・・・・・・・ |
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