THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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2話 『ROUND2 マジかよ!?』
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チュンチュン・・・チチチ・・・・・・
スズメの囀る声がする。
「・・・・・・・朝か・・・」
昨日昇降口で謎の手紙を読んだ後、格闘ゲーム好きの誰かのいたずらだろうということで、俺達は帰ることにした。
だいたいKOFなんて聞いたことも無い。
「そろそろ時間だな」
俺は、ボーっとする頭を振りながら飯を食うために階段を降りていった。
 
ピンポーン
 
誰かが来たようだ。唯笑のやつか?何もこんなに早く来なくても良いだろうに・・・・
おっちょこちょいな幼馴染のことを思いながら苦笑していたそのときだった。
「だ、誰なんですか!?あなた方は!!」
母の声が聞こえてくる。何事だ?
そぉっと玄関を覗いてみる。
「!!」
二人の男が立っていた。まるで喪服のような黒でそろえたスーツに、黒いサングラス。
見た目からしてもうやばい。
しかもそいつらは、よりによってこんなことを言いやがった。
「智也くんはいらっしゃいますか?」
「と、智也の・・・知り合いですか?」
「はい。智也くんと約束がありまして」
「無い!!」
何をいってやがるんだ!?あいつらは!!
俺は思わず玄関へと踊りでて、叫んでいた。
「一緒にきてもらおうか。神楽様がお待ちだ」
いまさら何も無かったように二階に戻るのは無理だろう。
「いやだね。だいたいあんたらは誰なんだ?」
「神楽様の使いでここにきた。KOFへの参加意思表示を聞くためだ」
KOF・・・・いたずらじゃなかったのか・・・・
「君は参加するしかないはずだ」
「なに?どういうことだ?」
「きみの友達・・・いや、残りのチームメンバーである唯笑さんと信君はすでに承知している」
「はぁ!?まじか!?」
なんてことだ。すでにあいつら(唯笑、信)は参加決定しているそうだ。
「外の車の中で待っている。一緒に同行願えますか?」
事情が事情だ。格闘大会となれば、怪我をするかもしれない。
最悪の場合、死ぬ事だってありえる。
俺には、いままで共に生きてきたあいつらを、最高の親友達を見捨てることは出来なかった。
「・・・・・わかった。ついていくよ」
「智也!?」
「母さん、ちょっとの間出かけて来るよ。」
「それでは、車に乗ってください」
「分かった」


>>次回へ続く




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