THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
----------------------------------------------
5話 『第一回戦・1』
----------------------------------------------



ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・・・・・・
 
心臓の音がやたらと大きく聞こえる。
俺達は今、控え室で待機していた。
次は俺達の番だ。
戦わなくてもいいと分かってはいるが、やはり緊張する。
さすがの信も、さっきから押し黙って、目を瞑っている。
・・・・・・・・・
(ん?)
何か聞こえたような気がした。
・・・・・・・・zzzzz
寝てやがる!!
こともあろうに信のやつは寝ていた。とても気持ちよさそうに。
(こいつは・・・・。唯笑でさえ真剣に望んでいるというのに)
(・・・・そういえばさっきから唯笑の姿が・・・・!!)
「・・・ふんふふ〜ん♪」
一気に緊張が消し飛んだ。
唯笑は、インコと遊んでいた。
・・・・・なぜにインコ!?というか、なぜここにインコがいるんだ!?
「このインコは、私のペットのピーちゃんよ」
神楽が俺の心を見透かしたかのように答える。
(ほんとにいいのか?こんなんで)
俺の心を一抹の不安が過ったが、もう悩んでいる時間は無い。
そして・・・・・・
「それでは第一回戦のチームを発表いたします!!まずは常に上を目指し戦いつづける、極限流チーム!!」
・・・・どうやら対戦相手が出てきたようだ。
神楽によれば、かなり強い相手らしい。
・・・・・いや、俺達にとっちゃぁ、かなりも何も無いんだけどな。
とりあえず戦いは神楽たちに任せて、見学でもしてれば良いんだ。
「・・・・対しますは、皆さんおなじみの矢吹真吾、神楽ちづるをチームメイトとした、新チーム!澄空チームです!!」
とうとう呼ばれてしまった。
ちなみに、このチーム名は、唯笑が決めた。
どうせ俺達の出番は無いからということで、チーム名だけでも俺達に関するものをつけたいということで、単純に決まってしまった。
そして俺達は、リングに上がった。
 
ワアアアァァァァァ・・・・・!!
 
場内を歓声が埋め尽くす。
凄いなんてもんじゃない。まさに割れんばかりの歓声というやつだ。
俺達がその歓声に圧倒されていると、神楽と真吾がゆっくりとリングに向かって歩いていく。
(・・・・そうだ。もう戦いは始まっているんだ)
俺は覚悟を決め、二人を促し、リングへと上がった。
目の前には極限流チームがいた。
タクマ・サカザキ、リョウ・サカザキ、ロバートガルシア、ユリ・サカザキ。
「それでは、両チーム選手、前へ!」
「オオッス!極限流空手師範代、リョウ・サカザキ!いくぜ!!」
どうやら相手はリョウ・サカザキという選手のようだ。
「それじゃぁ、俺からいくっス!」
こちでは真吾が燃えている。
「草薙さんの一番弟子!矢吹真吾、いきま〜〜す!!」
リングに、両チームの選手が出揃った。
そして、戦いの鐘が鳴る。
「ROUND1、FIGHT!!」

>>次回へ続く




 感想BBS

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送