THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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13話 『影の気配』
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ふいに光が消えて、視界の裏が暗くなる。
そっと目を開けてみると・・・・
(!!)
キムが倒れていた。
(何がおこったんだ!?)
まったく何がなんだかわからない。
『WINNER IS TOMOYA!!』
訳がわからないまま、俺の勝利が言い渡される。
(・・・・一体何がおこったんだ?)
 
試合後、ホテルでみんなに聞いてみる。
「一体何があったんだ?」
「唯笑は・・・・わかんないよぉ」
「右に同じ」
まぁ、唯笑と信には分からなくてもしょうがないだろう。
「なぁ、神楽、真吾、あの時一体何がおこったんだ?」
「・・・・ごめんなさい。私にも分からないわ」
「俺も、わかんないっす」
「・・・・・そうか・・・」
神楽と真吾がわからないのならしょうがない。
それにしても一体・・・・
まぁ、分からない事を考えていても埒があかないので、俺達は特訓の後寝ることにした。
さすがに、今日の試合結果を反省した結果、少しでも特訓をした方が良いと思ったのだ。
 
そして日が開けた3日目。
『それでは、KOF第3回戦に移りたいと思います!』
第3試合目の相手は餓狼チームだ。
百戦練磨の強敵らしい。
『それでは、ROUND1を始めます!』
真吾が試合場に上がる。相手チームはジョー東だ。
『ROUND1、FIGHT!!』
「へっ!サクサクいくぜ!!」
「負けませんよ!!」
いよいよ試合開始だ。
試合開始直後、ジョーが先手を打つ。
「スラッシュ・キック!!」
ジョーは、その場でくるりと1回転し、その勢いを殺さずに蹴りを放つ。
しかし真吾はそれをなんなくガードする。
そして体勢の崩れたところに真吾が攻撃を仕掛ける。
「オレ式・錵研ぎ!!」
左肘から抉りこむように攻撃を決め、浮いたところにそのまま右肘で更に相手を浮かせる。
「ぱっかーーーん!!」
・・・・・何やら真吾が陽気な声をあげている。
「うあ゛っ!」
ジョーがダウンする。
しかし、ジョーとてこのままな訳は無い。
更に攻撃を仕掛けようとする真吾に、
「タイガー・キック!!」
上への飛び膝蹴りで迎え撃つ。
浮いた真吾に対し、更に
「黄金のカカトぉぉ!!」
小さくジャンプし、全体重を乗せた踵落としを見舞う。
「ぐはぁ!」
真吾が地面にたたきつけられる。
「っく!」
すぐさまたちあがり、ジョーに向かう真吾。
「負けられないんだよぉ!!」
でた!!真吾の超必殺技、外式・駈け鳳燐だ!
これを食らえば、相手はかなりのダメージを受けるし、もし直撃しなくてもガードを崩す事が出きるので、その間に攻撃を仕掛ける事も可能だ!!
しかし!!
「へ、甘ェんだよ!食らえ!スクリュウ・アッパーーーーッ!!!」
ジョーが物凄いスゥイングをしたとたん、信じられない事に巨大な竜巻が生じた!!
真吾は止まれずに竜巻に突っ込んでしまう!
「うわ、うわああああぁぁぁぁぁっぁ!!!」
真吾が竜巻に吹き飛ばされる。
そして、勝負は決まった。
『WINNER IS JOE!!』
・・・・・・ROUND1で、いきなり負けてしまった。やはり、にわかチームではどうする事もできないのだろうか。
昨日の試合で今の俺では役に立たない事はわかっているつもりだ。
まさか昨日のような奇跡は起こらないだろう。
もしかしたら、ここで終わってしまうのかもしれない。
そうすれば、いつもの生活に戻れるのだが・・・・今の俺は、それが嫌だった。
みんなで一緒に勝ちたい。優勝したい!そんな気持ちが俺の中でどんどん膨れ上がっていた。
そして、そんな不安を抱えたまま、ROUND2が始まった。
 
『ROUND2、FIGHT!!』

>>次回へ続く




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