THE・MEMORIES・OFF・FIGHTERS2001(MOF)
作:メンチカツ
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19話 『K’』
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『ROUND2、FIGHT!』
ラウンド2がはじまった。
しかし、俺の注意は相手チームの残りの一人に向いていた。
K’
一体あいつは何者なのか?
仲間がやられても見向きもしない。
人を寄せ付けないあの雰囲気。
銀髪に浅黒い肌。
黒い革のジャケットに、同質のズボン。
右手の赤いグローブが印象的だ。
気になる。
やはりあいつは・・・・・・
あいつの服はオーダー・メイドなのか!?
あの複雑なデザインは普通の店には売って無いだろう。
う〜む、・・・・・謎だ。
ふと、先ほど感じたもう一つの疑問が頭をかすめ、試合に目を向ける。
マキシマ・・・・あいつに感じた違和感の正体は?
ちょうど、マキシマが超必殺技を繰り出す所だった。
「バンカー・バスターーー!!」
砂埃をあげ、物凄い勢いで空中へと高く高く飛びあがる。
(なんてジャンプ力だ!?)
そして、そのままその大柄な体を活かして、全体重を乗せて落ちて来る。
ズドォォォォォン!!
マキシマの落ちた所には、穴が空いていた。
(そんな馬鹿な!?)
いくら大柄だといっても、あの破壊力は尋常じゃない。
マキシマは本当に人間なのか?
 
俺が気をそらしている間に真吾はマキシマの動きを読んでいたのだろう。
臆せずマキシマに走りより、超必殺技を放つ。
「燃えろ!真吾!」
そういいながら、体重を乗せた右手による打撃攻撃「荒咬み」を放ち、そのまま左手でアッパー、
更に右手をマキシマに打ちつけるように振り下ろし、フィニッシュで肘を叩きつけるようにしてマキシマをふっとばす。
「ぐはぁ・・・」
そしてマキシマはダウンした。
『WINNER IS SHINGO!』
真吾の勝利が言い渡される。
「やりましたよ!草薙さん!」
草薙?・・・・真吾の師匠か。どんな人なんだろう?
そして次の相手は・・・・・
『それでは、次の試合を始めます。両選手前へ!』
真吾の前に、K’が歩み出る。
「・・・・・俺一人で充分だ」
そういいながら、サングラスを胸にしまう。
『それでは、ROUND3、FIGHT!』
そして試合が始まった。
先手必勝とばかりに真吾が荒咬みを放つ。
それをバックステップでかわしたK’が、カウンターで必殺技を繰り出す。
「っしゃぁぁ!!」
大きく前方に突進しながら、ソバットのような蹴りを放つ。
「うわぁ!」
真吾がもろにふっとぶ。
真吾は諦めずに次の技を放つ。
「真吾キィィック!」
しかしK’は、冷静に、そして軽々とそれをガードすると、そのまま反撃に転じる。
右手の赤いグローブから、炎が吹きあがる。
炎を叩きつけるようにしながら大きく斜めに飛びあがり、上方向に対して打撃を加える。
更に浮力が頂点に達した所で、地面に叩きつけるような蹴りをいれる。
「ぐはぁ!」
そしてそのままバックステップで距離をとり、右手のグローブに炎を宿し、不敵に笑う。
よろよろと立ちあがる真吾。
そこへK’の超必殺技が放たれる。
今まで溜め込んでいた炎を、突進して真吾に全て放出する。
ゴバォゥン!!
物凄い爆発が起きる。
そして真吾は、声も無くダウンした。
『WINNER IS K’』
そしてROUND3は終わった。
K’
炎を操る男。
俺達は勝てるのか?
そして唯笑と信の出番はあるのか!?

>>次回へ続く




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